廃棄施設の調査
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特務機動戦闘艦〔ウィプス〕艦内~Side
クリスSide
わたし達は何とか目的地の廃棄施設にたどり着いた。生体艦はどうやらアレ一隻みただったようで、シルフの護衛の下今のところ大した被害はなかった。
「施設への接弦が無事完了したわ、さて、みんな準備は良い? 忘れ物とかない?」
レイラがまるで遠足に行く前の引率をする学校の先生の様な口調で、わたし達に最終確認を指示した。うーん、一応、わたしがリーダーなんだけど彼女の方がテキパキ指示を皆にしてくれるから、私としては有難いかな?
「うん、レイラ、準備OKだよ♪」
シェリーも半ば遠足気分の様だそして軽く振動が艦内に伝わる。どうやら無事廃棄施設に接舷出来たみたいね?
「じゃあ、レイラ・シェリー・アルは北の第2ブロックの調査をお願い、わたしとルミアにライルは南の第3ブロックの調査を始めるから」
「了解だ」
「ブー、ブー、あたしクリスと一緒が良いな~」
「シェリー、文句言わないの、北のブロックは広範囲なんだから仕方がないじゃない?」
アルは頷き、そしてシェリーは文句をいい、ルミアがたしなめる、まあ、南のブロックは調査ポイントが少ないから一回りしたら北のブロックの調査をしよう。
※※※※
廃棄施設北第2ブロック~Side
レイラSide
北第2ブロックは調査に割り当てられた箇所が約10箇所有る。そして廃棄施設内は薄暗く、また、至る箇所が何者かによって破壊されていた。
「あう~ 此じゃあホラー映画だよ~」
「リン、落ち着いて、大丈夫だよ、特に異常はないよ?」
業となのか? 本気なのか? リンは臼気味悪がりながらも、部屋の隅々をしっかり視ている、そして、アルも見つけた端末機を調べていたが、頭を振り使い物にならないと呟いていた。
「さて、後は、この端末機の……」
私はそう言い掛けて、端末機の近くに誰かが倒れて…… いるいや正確には【人体の一部】だ! しかも死後数十年位たっている……。
「皆、周囲警戒体制!」
「了解」
「オーケー」
アルはハンドガンを構えリンと背中合わせにして辺りを警戒している私も慎重に部屋の中を見回したが、何も居なかった。取り越し苦労のようね? それぞれ警戒態勢を解いて戦闘態勢を解除する。
でも、正直、こんな廃棄施設でリアルホラームービー展開はやめてほしい、だって、心臓に悪いし私自身ホラーが大の苦手だ。うん、チェーンソーとか火炎放射器の殺人鬼とか正直ごめん被る。
「もう、いい?」
「そうね、もし居たら、今頃襲われているさ」
「二人とも警戒はそのまま、クリス、そっちはどう?」
私は南ブロックの調査に向かったクリスに連絡をした。こんな廃棄施設だ正直、どんなトラブルが起きるのか予測できないから、定時連絡は定期的に入れておく必要がある。
《こちら、クリス、あまり大丈夫とは言えないかな?》
クリスの落ち着いているけど、緊迫感のある静かな返答が事態の深刻さを代弁していた。
※※※※
廃棄施設第4南ブロックSide
クリスSide
最後の部屋を確認しようとしたら、いきなり巨大なワニ? が一体襲ってきた、わたし達は銃で反撃をしたが、弾丸は全て弾かれる、ルミアが咄嗟に煙幕式手投げ弾を投げつけ、直ぐ様に全員が安全な所に避難する、そして気休めだが隔壁とそこら辺に有った残骸で即席のバリケードを造り上げた、そして、わたし達は辺りを警戒する、どうやら、襲ってきたのはあの一体だけらしい……。
「はぁ、はぁ、一体何なのよ!? アレは?」
「ま、全くだよ、まさか此れも連中の仕業かな?」
ルミアが肩で息をして、愚痴をこぼし、ライルは呆れ返っていた。
「多分、何かの研究施設だった此処の【実験動物】じゃないかな? わたしが見たところ、それらしい名残の機器の残骸が沢山在ったから……」
恐らく冷凍保存されていたのか、生体兵器達が、まだ【活動】できる奴を目覚めさせたのか、あるいは……。
「まさかね?」
「何が?」
その時、ガン! ガン! とバリケードの外から凄い衝撃がして、咄嗟に、皆バリケードから飛び退く様に離れた瞬間ワニの巨大な口がバリケードの一部を破壊する。そして大口を開けてわたし達を襲おうとした瞬間、ワニが突然痙攣をして仰向けに倒れそのまま動かなくなった。
「一体…… 何が……?」
「誰かそこに居るのね?」
しかし、相手の返事は全くない、そして踵を返す足音がして、やがて音は遠退いて行った。
《クリス、大丈夫?》
レイラ達からの通信が入り、わたしは皆の無事を告げる、しかし、ワニを倒した相手の事は伝えなかった、上層部には報告するが、今、みんなに伝えると話がややこしくなりそうだから、止めておいた、そして、ひとしきりの調査を終え、わたし達は本部に帰還した。
※※※
????Side
クリス達が無事帰還した後何者かが廃棄施設に残されていた通信機で【誰か】に報告をしていた。
「報告、廃棄施設にバイオノイドの部隊が侵入し、廃棄兵器と遭遇、此を撃破しました」
《ご苦労様、彼女達との接触は?》
「ないよー あの不細工なワニモドキだけだよー」
通信の相手は満足そうに頷くと施設の破壊を命じた。彼等にとって、この施設は余り知られては不都合と言えた、そして一通りの報告を済ませてから、施設は爆発処分され、全ては【無かった事】にされた。
次回不定期ですが、更新をがんばります。




