2話
第2話
あの悲惨な戦いから2年が経ち世界は安定を取り戻していた。
そして自衛隊の訓練学校を卒業して新たな環境、部隊の配属先に3人の若者が1台のハンヴィーで送迎して貰っている状態である。
訓練学校を出て30分ぐらいのところに機動歩兵隊の駐屯地はあり3人はそこに向かっている。
黒澤慎平は隣に座っていた友人である佐藤涼と話していた。
「なんか不思議な気分だよな…軍服のまま訓練学校の外に出るのがさ。」
「まぁ…そんな滅多に出ることがなかったからな。」
2人で話していたら助手席にいる彼らの友人の1人である田中健太郎が会話に割り込んできた。
「あぁ…そもそも行く場所も無かったしな」
涼は苦笑し窓の外を眺める。
春だと言うのに未だにうっすらと雪が残っていて山頂付近では真っ白に染まったままである。
「それにしても中隊配属か…」
「田中。平気だよなんとかなるって!」
「そういう性格は相変わらずだな…」
「なんていうか諦めたくないし!」
「あぁ…知ってるよ。」
訓練学校を出て10分ほど走っていたら突然、慎平達の乗っている車が爆風に襲われ激しく揺れ、運転手が状況確認したが思わぬ言葉が聞こえた。
「メネシスだ!」
「なんだって!?2年前に撃退したはずでは無いんですか!」
慎平は運転手に向かって問い掛ける。
だが、運転手は「知るか!」と返答しメネシスの攻撃に巻き込まれないように必死にハンヴィーを運転している。
涼は慎平に問い掛けた。
「慎平。何か無いのか!」
「わからん。」
「そしたらこのまま死んでしまう!」
「クソッ!運転手この車に何か無いのですか!?」
運転手は屋根を指差した。
そうそれは屋根を開けて銃座から機銃で応戦しろと言う合図でもあり今現在唯一の抵抗手段であった。
慎平は屋根蓋を開け外に顔を出した状態になり機銃を手にし、上空から襲い掛かってくる銀色の縦長の平行四辺形のような形をしたメネシスに向かって発砲するも当たりもしなかった。
「落ち着け…落ち着け……当たれぇぇぇ!!墜ちるまで撃ち続ける!」
慎平は再び発砲しメネシスを撃墜しようとする。
だが弾幕をあっさり回避しメネシスがミサイルのような金属を投下しハンヴィーを横転させた。
4人は横転した車からドアや銃座から這い出る。
「ゲホ…ゲホ…うぅ…慎平…だ、大丈夫か?」
「田中!大丈夫かほら頑張れ!頑張るんだよ。」
「すまん…」
「慎平無事か。」
「涼も無事か…運転手は?」
「車両の陰で応急措置して休ませた。死ぬほどの怪我じゃないから心配するな。」
慎平は田中に手を差し伸べて、車両の陰に行き慎平は運転手を担ぎ上げこの場を離れようと3人は走り横転したハンヴィーから少し離れた枯れた小川の土手を塹壕代わりにして、佐藤と田中がハンヴィーの荷台から銃など少量であるが武器を持って来て3人は上空から迫って来るメネシスに向かって銃撃する。
「流石に圧倒的にこっちが不利だ。」
「田中!まだ決まった訳じゃない。奴の隙を狙えば勝てるかも知れないんだぞ!」
「慎平!状況を考えろ。」
「涼まで諦めると言うのか!」
「諦めるなんて言ってはないがもっと冷静に物事を見るんだ慎平!」
「冷静になってるから隙を狙って撃墜するんだよ。」
「こんな装備じゃ無理だ。死ぬ気かお前は!」
「やってみないとわからないだろ!挑戦しないことには皆爆死だ!」
慎平はバズーカを担いでメネシスに向け発射したが、それに気付いたメネシスは回避行動をするも若干反応が遅れて羽根らしき部分に当たり黒煙を上げた。
慎平の喜びの歓声を2人は聞いていた。
だが、3人は驚くべき光景を目の当たりにした。
田中と涼は唖然とし慎平も唖然としながら言葉を発した。
「ま、まさか…」
それはメネシスが一体ではなかったと言うことであり、3人には小銃と弾薬が少ししか残されておらずバズーカはさっきの一発だけでもう只の筒である。
そして黒煙を上げていたメネシスは墜落し爆発した。
上空で浮遊していたメネシス3体は編隊を組み4人の元へ突っ込んで来る。
2話の更新が遅くなってすいませんでした。
最近暇な時間がなく忙しいものだったので…
次話も頑張って執筆中なのでよろしくお願いします。




