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Gは、gだった。  作者: 浪人最◯
2/2

禁断の領域


チキチキレースという筆記試験が終了した。今夜は飲み会だっ!とか言いながら、飲み友達の一人もおらず、いつものスーパーでお惣菜とお弁当を買いこみ、自宅でちびちびと呑む。


あぁ、あそこはああすれば良かったとか、なんで見直しで気づかなかったのかなぁと一人反省会をしつつ動画サイトもチェックして、お腹もいっぱいに膨れた所で溜まりに溜まったテーブル周辺のゴミ事情に目がいく。


まぁ、明日やれば良いっしょ!と思いながら、そういえば下のゴミ置き場にダンボールが出ていたよな…ってことは明日はダンボール回収か。今ダンボール15枚くらい溜まってるな←。そろそろだすかと思い立ち、ダンボールをまとめる作業にとりかかる。ん?なんかセミの羽みたいなの落ちてるな?まぁカサカサだしいっか。


程よくキリのいい所で11時にもなり、お風呂を入れようと湯船を溜める。溜めている間、空いてる時間ができた。


ふむ。クイックルワイパーでもするか。いつもやってない隙間とか。


台所の隅を拭き始める。



うわぁ結構とれたなぁ、他にやってないとこは






…………冷蔵庫の下とか?


ふっきふっき。こすこす。あれ?

さっきまで何もなかったトコに、







なんか、、、








いいいいいいいいいいるるるるるるるるるるうる!!!!!!





はい、出ましたね。

試験は終わったけど、俺の一日は終わらなかった。

今夜はねかせないZE☆


補足説明させてもらうと、家の冷蔵庫は向って右が台所、左が廊下の壁で、どちらも少しずつ隙間がある。今回発見したのは、左側の廊下の壁と冷蔵庫のあいだ。ちょうど、数年前に自分がホウ酸ダンゴを置いた所でした。


まず、自分がやったことは、母親への連絡w

考えてもみてください。この時、何時だと思います?ちょうど12時過ぎた頃でした。


私「お母さんっつ!!!でた!でたよ!泣」

母「えっ?何が?なんかあったの?」

私「Gがっ!!Gがっ!Gがでた!半泣」

母「えっ?Gってゴキブリ?」

私「うん……!もうやだ引越しするっ!!←半狂乱」

母「ええっと、まぁGで良かったわね」


現在。一応、試験当日の深夜0時。

母は試験で何かあったかと最初は心配したそうです。

ちな、母、G、ヤれます。強し。


とりあえず、母と電話を繋ぎながら、ダンボールを下に捨てにいく。

家に帰り、Gの所在確認と報告。ほうれんそう!


母「見つけた所から動いてないの?」

私「うん、見つけた所からは多分動いてないと思う…」

母「なら死んでるんじゃないの?確認してみたら?」

私「いやわかんないよ!動いてるかもしれないじゃん!視覚できないだけで!確認して刺激して、こっちに向かってきたらどうするの!?」

(母→確認したら?・私→いやだ!のループを繰り返す)


母「……とりあえず、お湯ためたならお風呂入りなさいよ。もしGがそこから出てお風呂にきたならお湯責めで撃退できるわよ。でも、その場(冷蔵庫のトコ)ではやらないでよね!漏電とかしたら、バカにならないわよ!」

私「わかった…もし動いてたらまた電話してもいい?」

母「いいわよ」


とのことで、一応はお風呂につかる。G対策として、出口にキンチョールのジェットタイプ(それしかなかった)を置く。戦々恐々とお風呂からでて、Gの所在確認。


……動いてはいないように見えるけど。。。?

油断してはいけない。


冷蔵庫(G)付近の電気を全てつけて、いや、むしろ家中の電気をつけた。Gが明るい所にでて行きにくい、という噂を信じ(本当かわからん)、その場から動かないようにした。そして、自分が寝る所は密封して、外からのGの侵入を防ぐ。

枕の横にはキンチョールジェット。

お前だけが頼りだ…!


さて、寝るか、もちろん電気はつけたままで。





…………ねれるわけねぇw

お目々パッチリですよ奥さん。

とりあえず「ゴキブリ 羽 落ちてた」(※ダンボールのとこね)で検索。うん。やばい。辿り着いた「梅吉さん」がやっているゴキブリ対策には、Gは共食いして、分節(羽、体節)がバラバラになることがあり、またGのフンがあれば繁殖しているとのこと。


また、Gは特に冷蔵庫の下!に居着きやすく、食べカスのある流し台の排水管付近が好きとのこと。さらに、賞味期限切れのホウ酸ダンゴは逆にGの餌になると!さらに、ダンボールはGの卵の住処になりやすい…

※サイトにのってるのと違ってたらごめんなさい※


ダンボール?ホウ酸ダンゴ?冷蔵庫下?あと……そういえば前、台所の流し台の下の扉開けた時に、やたら小さい黒いテンテン(小さな粒々あったな)。

おワター、Gいるやん。繁殖してるやん!


人生絶望のお知らせです。

とりあえずこの悲報を誰かに伝えたい。現在深夜2時。

姉に伝える。同期の子に伝える。

返信は……こない。(←時間w)



さらに梅吉さんのサイトを読み進める。Gが家の中で繁殖しているとわかったら?で出てくる商品ラインナップを全て密林輸送に依頼。

500円プラスして最速でオネシャス!



…………配達予定日、二日後。


いなかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

許すまじ地理的格差。清き一達を!


それから、駆除専門のサイトにメール相談を送った。

駆除依頼、駆除費用見積もり、、、、。


その後ゲームをポチポチやって気を紛らわし、朝の5時。

徹夜。

尿意には勝てず、密封解除しトイレへ。キンチョール持参。

帰り道にGを確認。動いていない……。まさか死んでいるかも?

いや、でも……。



朝の10時頃、寝落ちからの目覚め。

G動かず。

まだ死んでいるか不安な私に母からのライン

母[ゴキブリはじっとできないんだよ。昆虫なんだから。恒温動物じゃないの。だから、動いたのをみてないなら、同じ場所にいるなら100%死んでいる]※本当かどうかはわかりません※

私[それは確かに……?]

母[殺虫剤かけて確認してみたら?]

私[G対策セットが二日後に来るから、それ来てからなら]

母[それまで待たなくても死んでるよ]

私[うん!(←やっと死んでることを信じた)]



13時頃、同期の子からLINEの返信。

(同期→略して同)

同[草。いや草じゃねえな…、バルサン炊いてからブラックキャップおこう]

私[密林輸送。最速で頼んだわ。ただし二日後。]

同[強く生きてください…]

私[今日、部活いく?]

同[行くやで]

私[ふむ]


よし、後輩を犠牲にしよう←

同期いるならなんとか丸めこめるやろ!(謎回路)

でも、一応勘違いってこともあるからね?Gの確認だけはしておこう……。災害対策用の懐中電灯を引っ張り出し、隙間を照らす……!




テカっと光る丸い形、黒いデフォルメ


Gや!!!いや、Gでなくても絶対昆虫や!



15時ー17時部活

帰る方向が一緒の後輩を捕まえる。

私「ねぇ、後輩くんって死んでるG、掴める?」

後「えっと、死んでるなら大丈夫ですよ。昆虫は好きですし。ただ、死んでるかどうか確認はされたんですよね…?」

私「確認はね、してない!けど、昨日の夜から動いてないから死んでると思うよ!」

後「……(不安そうな顔)」

私「行こうか!」

後「はい…」


後輩くん、連行。



18時頃

私「ここ!この間にいる!ちょっと待っててね。ホウキ持ってくるから!」

後「はい…」


後輩くん、持ってる携帯で奥の方を照らす。


後「あの、私さん、これって



















クリップじゃありません?」


どうやら人生終了のお知らせです。








まず、有機物じゃなかったおワタ。

ただの無機物のg、というタイトルの意味。

みんなも勘違いには気をつけるんだぞw

あと、半端な気持ちで冷蔵庫下は見ないように!

でも禁止されると見たくなるよねw、ちゃんと対策してから見てね!


迷惑かけた後輩くんにはお寿司をおごりました。

「むしろ、生きてて死闘を繰り広げるパターンじゃなくて良かったです」

と言ってくれた君に最大の感謝を。


そして勘違いがバレた母からは、

山のように駆除対策依頼のネットサイトのURLが送られてきました。ごめんって。


同期からはクソ笑われました。

腹パンしてやりたい気持ちでいっぱいです。夜道には気をつけな。


ちな、クリップといってもダブルクリップの方です。

埃にまみれて奴は捨てました。ちくせう。

とりあえずこの死闘の二日間?を終え、でも密林輸送で頼んだものはくるのでw、予防対策しようと思います。皆さんはどこからGじゃないってきづきましたか笑?


二日間の供養を込めて。

ここまで読んでいただきありがとうございましたっ!

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