第23話 結婚式当日
結婚式当日のエドワードとシャルル
シャルル視点です
(シャルル視点)
朝から、城が静かだった。
静かすぎる。
部屋の前には警備が2人。
人はいる。
侍女もいる。
でも、音がない。
「緊張、してますか?」
侍女さんが聞いてくれる。
「うーん……」
私は、少し考えてから答えた。
「大丈夫、です」
それは嘘じゃない。
怖くもない。
不安もない。
ただ――
選択肢がない感じ。
ドレスは完璧。
鏡の中の私は、幸せそう。
「エドワード様は、
とても喜ばれるでしょう」
「……はい」
歩く廊下。
扉が開く。
彼がいた。
「綺麗だ」
いつもの声。
いつもの笑顔。
私は、微笑み返す。
「ありがとうございます」
その瞬間。
ほんの一瞬だけ。
「この人がいなかったら?」
という考えが、頭をよぎった。
でも。
考えなかったことにした。
エドワード
「…君は、俺のそばにいて、
本当に嫌じゃないんだな?」
また、同じ質問。
「はい、嫌じゃないです…」
エドワードは震える手で
そっと私の頬に触れる。
「…君は、俺だけ見ていれば、いい。
余計なことは、考えなくていい」
私の為に自分の人生すら
投げ出すエドワードに
少しだけ狂気を感じるけど、
私の意見は通らないけど
この人に任せていれば、
安全なんだろうな…
家も準男爵家から子爵家になるし、
王家からの援助もあるから裕福になってるし
これは、間違ってないよね。
私は自分に言い聞かす。
「…エドワード、ずっと着いて行きます」
エドワードは驚いた顔をしたが、
目を細め優しく笑う。
「…ああ、手放す気はない」
ついに来ちゃいました。結婚式。
次回も楽しみに。




