第7話_はじまり
ミコちゃんシリーズ第7話です。
4話から6話まで花一族編として長編を三部作で書いてしまった反動で、この7話は閑話休題・一時停止みたいな感覚のコーヒーブレイク的短編となっております。
でもそんな短編でも、花一族編からはじまったある「大きな流れ」のエッセンスはちゃんと受け継いでおります。それが何かは読んで見てのお楽しみ、ということにしときましょう。
タイトルに仕込んでいるネタやはじまりの定型文も(ちょっと)変わって新しくなり、ターニングポイントでもあるこの7話、読んで戴き何か感じてもらえたら嬉しいです。
はじまり
その世界には、神様がいた。
神様は人間に問題を与えた。
「私達の大切なものを盗めたら、新たな神様にしてあげましょう」と。
人として知らぬ者のいないその問題に、多くの人間が挑んでいった。
だが、今まで誰一人、神様の場所に辿り着くことすらできなかった。
やがて人々が諦め、問題を知っていても無視するようになった時代。
一人の女の子が問題を解いてしまった。
しかも、神が一人死んでしまった。
人々も、神様も揺れた。割れた。驚いた。
なぜか――その女の子が事実を一切明かさずに姿をくらませたから。
出会った人々は納得し、神様は宣戦布告し去って行く。
多くを盗んだ女の子から、神様らしく取り返すために。
これは、それを知りつつ旅をする一人の女の子の物語。




