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ミコの影帽子 夢心背話(ゆめうらせばなし)  作者: 心環一乃(ここのわ むの)
第4話 影が忍び寄る盛花祭
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第4話_花のための祭

 花の都、ガデニア。そこは世界中全ての花が咲き誇るという、花の名所。

 全ての花が芽を出し、育まれ、そして花をつけるという。

 そこで、ある実験が成功した。コードは、トリコロール。

 ガデニアで年一回、春を目前に控えた味酒の月に開かれるコンベンション。祭の開催前に成功したその実験によって、新たな花が誕生した。

 その名は、リバムーク。花詞は「幻の愛」。

 その花詞の由来は、花の特性にある。リバムークは咲いた後も一夜経つごとに花の模様が変わるのだ。眠るごとに花の模様が変わるので、愛好家の間では次の日が楽しみになる花と前評判が高い。開発には7年もかかった苦労も一入の産物。それだけに、今年のガデニアワールドフラワーコンベンションの目玉でもあった。祭の大目玉として種子が限定発売されると発表され、多くの愛好家や専門家、それに山師がリバムークの種を狙ってガデニアを訪れていた。つまりは、そういうことである。

 ここガデニアに多くの人が集まっているのも。ミコ=R=フローレセンスがいるのも。

 全ては、花のため……。

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