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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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271/304

271◇魔道ジェット船8

271◇魔道ジェット船8

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全て完成したので、梱包して3座機への積み込みを始める。

エンジン4基セットは量産3座機の1号から4号に。

40ミル砲自在スタビライザーは5号機に。

魔石コンバーター兼制御ユニット4個とモーリスの大型工具箱も5号機に一緒に積む。

1号機から4号機はそれぞれスカイコンドルの1番から4番氏が操縦し、5号機はデビッドが操縦する。

全て1人乗りだ。

試作3座機には俺とザンド、モーリスの3人が乗る。

全ての機体がぎっちぎちだ。

ザンドも操縦出来る様になっているので足りなければ複座機も出そうと思っていたが、使わずに済んだな。

あれは航続距離が短いので途中で1回魔力補充しないとならないから面倒だったのだ。


昼過ぎにエドモンドを残して軍部工場裏の滑走路から6機の3座機が発進する。

俺を先頭に、1号機から5号機までが順番に離陸する。

まず俺が上空で旋回して、1機ずつ待っている列の後ろに加わる。

編隊形状は斜め1列とした。

一番簡単で安全性の高い配列だ。

お互いが自分のひとつ斜め前の機体だけを見ていれば良いので集中力があまり要らない。

しかも間隔を広めにしてあるので多少ふらついてもかなり余裕があるのだ。


速度は時速120km程度で巡航する。

どうやらこれくらいの速度が燃費と操縦感覚のバランスが良い様に思える。

これ以上速度を上げても機体形状から空気抵抗の影響で思う様には反応してくれない感触があった。

前世の大型バイクで高速道路を走る場合でもこれと似たような感覚があったな。

制限速度時速120km区間で車の流れが140kmになる事があるが、そういう時はそれに乗らずに走行車線で大人しく時速120km弱で走る方が疲れないのだ。

トップギヤでのエンジン回転数も低いし、燃費も良い。

トンネルを抜けた時の横風の影響も時速120km以下に抑えた方が明らかに気が楽だ。

それを越えると途端に操縦がシビアになる感触があったな。


途中で休憩はせずに一気に飛ぶ。

2時間くらい飛んだところで合図をし、速度を時速50km程度に落として軽食タイムとする。

発進前に各自水筒と携行食は用意しておく様に伝えていたので食べているだろう。

ザンドとモーリスとデビッドには発進前に黄色い箱と缶コーヒーを手渡していたのでそれを食べる。

残念ながらスカイコンドルにはこの秘密を見られる訳にはいかないので自分で調達してもらった。


食べ終わったのを見計らって速度を元の時速120km付近に戻す。

じわっと全体に速度を上げると隊列が崩れやすいので1機ずつ一気に速度を上げる。

これで安全に元の速度で隊列が組める。

メリハリが無いと集団行動はし辛いのだ。


約4時間半飛び、ランバート領に到着する。

河原近くの駐屯地に最後尾から順番に降りる。

ほぼ熟練度の逆順だな。

5機も降りると着陸スペースがかなり狭くなるが、そこは慣れたもので問題無く着陸出来た。


6機も一気に着陸した事で駐屯地は大騒ぎになっていた。

俺は兵長に中将に書いてもらった指示書を見せる。

これは俺の年齢で領軍や護衛部隊を動かす為の後ろ盾みたいなものだ。

もちろん今までの俺の実績を皆分かっているので文句を言う者は居ない。


スカイコンドルの4人には駐屯地で休憩させて貰う様に指示し、俺、ザンド、デビッドとモーリスは領軍の馬車を借りて領主屋敷まで行く。

さすがに父親に最初に報告しとかないとまずいからだ。

いくら情報局の後ろ盾があるにしても、領主を飛ばして勝手にすると色々不都合な状態になるしな。


「父上、先日提案しました小型漁船を高速化して砲撃可能にする部材を持って帰りました。シラハマの港町で船大工に船の確保はして貰っていますでしょうか。」


念のため中将の指示書を見せる。

これはランバート領の為にもなるので、父親も軍が後ろ盾に付いたことに安心するだろう。


「いきなりだな。まだシラハマの港町に大きな変化は無いから安心して良いぞ。もちろん漁船は確保してある。シラハマの船大工の所に行ってお前の身分証を見せれば受け渡して貰える様に手はずは整っておる。」


「ありがとうございます。とりあえず今日はもう日が暮れますので、今晩は連れて帰って来た者達をこちらの屋敷に泊まらせてもよろしいでしょうか?」


「うむ、それは良いが何人居るのだ?」


「はい、6機で飛んで来たので5人居ます。それ以外は私とザンドとデビッドですので不要ですね。」


「6機も飛んで来たのか!ではその者達はこちらに泊まらせ、明日の朝から作業をすると良い。」


父親の許可を貰えたので俺とザンドが護衛用の大型馬車に乗り、デビッドが領軍の馬車に乗って駐屯地に戻る。

モーリスはちょっとの間、談話室でお留守番だ。

駐屯地ではスカイコンドルの4人が駐屯地の領兵に囲まれて質問攻めに遭っていた。

目的は船舶の高速化と40ミル砲の安定化だが、スカイコンドルには本当に大雑把にしか伝えていなかったので全く答えられずに右往左往していた。

まぁ宅配の運ちゃんが荷物の内容を知らないでも不思議は無いので、とりあえず軍機という事にして黙らせる。

領兵にも兵長から伝えて余計な詮索はしない様に通達してもらった。


6機の3座機は駐屯地の大型倉庫に3機しか入らなかったので2号機から4号機までは屋外駐機とする。

それぞれ2人ずつの歩哨を立ててもらって警備をする。

重量物なので盗難は考え辛いが、イタズラは困るからだ。

兵長にはスカイコンドルの4人は今夜は領主屋敷に泊まる事を伝え、護衛用の大型馬車に全員乗って駐屯地を後にする。

護衛兵員輸送用なので8人は乗れる大型馬車だ。

兵装もかなり積み込める様になっているので積載箇所が沢山ある。

おまけに車両には簡易装甲も貼ってあった。

これも足回りをそのうちアップデートしたいな。

なにせ速度を出すと尻が痛い。


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