二十話 「仲間と供に」
二十話と成ります。
一応完結とさせて頂きます
お読みして下さった方々。評価・ブックマークして下さった方々
誠に有り難う御座いました
アデル達が情報集で旅立った後、居残り組みは連携訓練を行なう。鬼娘ロディー達に必要なのは経験ではなく連携だ。急遽組まれたPTは互いの能力や信頼を得て生まれたモノでなく、ボクの気ままな思いで集められた。だからこそ、信頼を得る為に連携が必要なのだ。
「ウォォォ!ティヤァー!!」
「ポイズン・スタンド!」 「ディフェンスウォール!」 「ヒール」
「うはぁ~回復術士が居ると安心してイケルね~」
PTの絶対的守護者モーリーが嬉しそうに叫びながらガンガンと皆の前で大盾を手に魔物の攻撃を一手に引き付ける。クレオは加入直に状態魔法の習得に掛かり、今はソレの訓練中。お蔭で締めの一発はローディーの派手な大剣技でバッタバッタと仕留めて行く。うん組んだばかりのPTだけど、そこは経験がカバーしている。ボクは、このメンバーを集めて良かったと思った。
隊列を組み替えたり、戦術を弄りながら訓練を重ねる度にボク等の連携は深まって行く。クレオは思った通りボクの参謀としてサポートしてくれるし、ポエルとリズの回復術士のサポートにアルケミストのエリンが付いているから安心だ。
日中確り訓練を重ね、夕方前には『風流』でミーティング。夕食後には温泉と充実した日々が続いた。そんなある日、女将ヘイゼルが女中のトミさんと板前のロジンさんを伴ってボクの所に改まって話を持ち掛けて来た
「ジュン様。ソロソロ寄宿舎も内装に掛かり出しました。完成も後僅かですわ。そこで、私達風流の皆も正式にジュン様のお手伝いをしたいと思います」
「え!っとそれは!?今でも十分に宿の皆さんには、善くして貰ってるんだけど」
「ええ、でもそれは宿としての建前。私達は皆さんと違って戦いに出る事は出来ないけれど、皆さんの健康管理、特に食事や体調管理に備品などの補充管理ならお手伝いできるわ。だから、正式にサポート部隊としてジュン様の仲間に加えて頂けないかしら」
「いえね!女将さん1人なら無茶しそうなんですよ。正直ワタシ等は女将さん在っての風流です。ですから女将さんがジュン様の手伝いをしたい!ってンなら、私達は女将さんに付いていきます。後ろの事は私らに全部任せて下さいませ」
女将に続いてトミさんが言葉を綴る。ロジンサンや廊下の向うに立っている女中さん達が、皆笑顔で僕を見つめる。有難い。本当に有難い。深々と頭を下げて風流の皆に礼を言う。
翌日の事だ。居残りメンバーで訓練を重ねボクのレベルがやっと1つ上がった時、嬉しいスキルが発動した。偵察に向ったアデルやマギー達とチーム会話が出来る様になる。これはヘイゼルを頭としたバックアップ隊とボクのレベルアップが織り成す結果だろう。現在変則的だけど4PTのチームに成った事で、ボクのチーム運営のスキルとして、各PTリーダーと『心話』が発動する。いずれ皆との連携や熟練度が上がれば、この機能はもっと有効的に進化するかもしれない。
嬉しい事は他にも在った。西の町『デーン』に向ったアデル達は現地で新たな仲間を発見。現在はPTリーダー特権の仮入隊のメンバーも情報収集終了後供にコチラへ向ってくると言う。北の町『ロズエル』に居るマギー達も協力者を見つけていた。ボク等は着々と仲間と協力者を増やし、遂に念願の寄宿舎の完成を向かえた。
明日には情報を集めた皆も帰ってくる。まだ見ぬ仲間も居る。まだまだ経験不足は否めないが、それでもボクには頼れる仲間が沢山居る。『橘瞳』を探す事から始めたPTだけど、この国にボク等の国を作る目的で、ボクはこれからも仲間と供にガンバル。真新しい寄宿舎を見て、新たに決心を固めるボクが居た。
二十話 「仲間と供に」 完
短くてすみません。今回をもちまして、『気がつけば異世界で…』は終わりとします。一応続きが書ける終わり方にしました。自分の文章能力が上がり、皆さんにもっと、楽しんで貰えると思ったら再開しようかと思います。長々とお読み下さって有り難う御座いました。




