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ユウタと少女たち⑥ 守護者・夜の眷属ちゃん
やばい。みんなまともだと思っていたら、この世界に来てまだ2年も経っていないのに、囲い込みが始まっていて怖い。
オレは、この世界で保護者になってくれている人の屋敷に帰った。
「……ただいま」
「おぅ、ユウタ。今日は早いのぉ? 何かあったか?」
「後で話すよ……吸血鬼ちゃんは?」
「あやつは今、見回りに出ておるぞ? 用でもあったか?」
「いや、眷属ちゃんがいてくれればいいよ」
「♪~そうかえ。ご飯はまだじゃろ? 準備するから待っておれ」
古風な口調で話すこの少女は、『夜の眷属ちゃん』。100歳を超える人ならざる者だが、この街を守る守護者だ。
見た目は、14歳位の少女で、銀髪ロングで黒いゴスロリ服を着ている。
他にも守護者には吸血鬼ちゃんがいて、彼女もこの屋敷に住んでいる。
眷属ちゃんの美味しい料理を食べ、リビングで一息つく。
「……さて、そろそろ何があったか話してもよいのじゃないかの?」
「実は……」
と今日あった事を話した。
「何と、周りの連中はそんなことを考えていたのか?」
眷属ちゃんはオレを引き寄せ、抱きしめた。
「よしよし、今日はゆっくりと甘えてよいぞ? 気が済んだら、ゆっくり休むのじゃ」
最近張り詰めていたオレの緊張が、解けていくようだった。
「ユウタは卒業後も、ずっと一緒に暮らすのにのぉ?」
……安息の地などなかった。




