賢者モミジ①
何気ない日常はいつも突然破壊される。
本日最後の授業の最中に校内放送がかかった。
「ごほん!1年生のユウタくん!今すぐ学園長室に来てね!至急だよ!」
一瞬みんなあっけにとられたが、通常モードに移行した。
「……じゃあ、ユウタさん、聞いての通りなので、退席してください」
先生から許可が下りると、みんな何事もなかったかのように授業に戻った。なんだか釈然としないものの、呼び出されたので行くことにした。
「ミハルさん?ユウタです!」
「おぉ! 来たね! 入っていいよ!」
学園長室に入ると、ミハルさんとミケさん、そして南の賢者のモミジさんがいた。
「……久しぶりだね、ユウタ。……入学前に会ったとき以来?」
「お久しぶりです。モミジさん。今日はどうかされたんですか?」
「……今日はユウタに用があって来た」
「オレにですか?」
「……そう。禁書庫の管理を任されたらしいね。……一緒に連れて行って欲しい」
「……ミハルさん?」
「うん? 何かな、ユウタくん?」
「オレは、いつ禁書庫の管理者になったんですか?」
「えっ! 言ってなかったっけ? あそこは司書長でも入れない場所でね。設置してから、ついこの間まで一度も開けたことがなかったんだよ?」
「……だからって生徒に任せていいんですか?」
「あそこはユウタくんみたいな異世界人しか本が読めないしちょうどいいじゃん。あと就職内定おめでとう♪」
最近ミハルさんからの囲い込みがひどい!




