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アースガルズ・ガール  作者: カサノクロドミ
第3章・禁書庫と皇女様
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禁書庫と皇女様①

ユウタは放課後の図書棟に来ていた。賢者直轄の学園にある図書棟は、そこらの国立図書館を上回る蔵書量を誇っている。図書室というより、棟ひとつが丸ごと図書館なのだ。ユウタは静かな場所を求めて来たのだが、なぜか騒がしい。嫌な予感がしたユウタは、引き返そうとした。


「いつもより、警備が厳重ですね……あっ!ユウタ!ちょうどいい所に!こっちに来て……ってどこ行くんです!」


素早く引き返そうとしたユウタの腕を、シアが掴んで引き止めた。


「さぁ、司書たちよ! 援軍が来ました! 道を開けなさい!」


司書さんたちが警戒し、身構えた。


「……あのシアさん?」


「何ですか?  質問は3文字以内でお願いします」


「少な!」


「?……ああ、味方が少ないということですね。大丈夫です。ユウタがいれば百人力です」


「……シアは司書さんたちとなにをしているの?」


「えっ!この状況を見てまだ理解できてなかったですか?」


「……うん。みんなで仲良く遊んでるようには見えなかったよ」


「そこまで認識してるんなら、問題ないですね。じゃあ、司書たちを蹴散らしましょうか」


「いやいやいや、何で暴力で解決しようとするの?そもそもシアの目的は何?」


「……初めから言ってますよね? この先の禁書庫に用があって、邪魔する者を排除しようとしてるだけですよ?」


「……うん。初耳だよ。シア」


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