17 強引すぎる口封じです
おかしい。
おかしすぎます。
「だ、大丈夫……じゃなさそう、だよね」
「大丈夫、です……」
いつの間にか、その言葉が口癖みたいにこびりついていたのか、
無意識のうちに答えてしまいました……けど。
流石に都合が良すぎる――そんな気がするんです。
だって、大会の危険性を告げようとした次の瞬間ですよ……?
偶然にしても怖すぎます。
「――じゃあ、体調も優れないようだしこの話は此処までで。 大会には僕がエントリーしておくよ」
「……! ちょ、ちょっと待ってくださいよ!」
「大丈夫だって。 出場枠は二人からだし……何なら、君は休んでても」
「わたしは構いません――でも、神奈ちゃんや麦さんは……、っ!?」
今度は二回。
こんな突飛に、しかもわざわざ今、心当たりもない発作が起きるなんて――今度は確信をもって言えます、絶対におかしいです。
「ッ、う……」
「大丈夫。 僕を信じて」
まったくあなたのこと信じれないから、ここまで言ってるんですってば――。
不快感を伴って、激しく脈打つ鼓動を感じながら、わたしは心の中で呟きました。
「…………月舘 万合」
「は、はい……」
「えっと……はい」
「いま茅野はずいぶん錯乱しているようだから、しばらくそばにいてあげてくれないかい?」
「う、うん……わかった」
「それから、」
妙に冷たい口調の彼に、完全に不信感を孕んだ視線を向けていたわたし。
その彼と目が合った瞬間に背中を伝っていったのは、
「いまの茅野から何を言われても真にうけないようにな」
紛れもない悪寒、そのものでした。
お久しぶりです!
8年ぶりにログインしたら下書きにあったので投稿してみます
拙い文章で恥ずかしい…… 当時読んでくださってた方々めっちゃありがとうございました~




