38話
その後結局、牢屋にぶち込まれる時の旅人は100人を超えたと言う…
そして僕たちは…いや、僕たちと、ダンジョンマスターのソラは災難の円卓に来ていた。
「まずは自己紹介…僕の名前はスピート。国士無双というクランのクランマスターだ。勇者だ。よろしくな。」
「私はスイケイ。魔王。よろしく。」
「僕はよっぴー。精霊王だよー。」
「私は「いや私が…」…」
「スピカから。」
「えーっ!」
「私の名前はスピカ。聖王やってます。よろしくね!」
「私はミッドよ。夜王やってる。よろしく」
「ええ…何このメンツ…あたしはソラ。自然発生ダンジョンをソロ初クリアしたからダンジョンマスターになった。」
「すごっ!」
「ダンジョンは…この災難のダンジョンを広げる感じかな。なんか王都に《寂れたポータル》ってのがあって、イベント開始の時に解放されるみたい。イベントは確か加速時間機能を使うんだよね。現実の24倍速で1時間を1日にする…すごいよね。あたし達が子供の頃はまだまだスウォッチ2みたいな携帯ゲームだったもんね…。みんなが10代後半ならだけど。」
「わかるー」
「ミッドとゲーム機取り合ったなぁ…」
「僕が子供の頃なんてまさにスウォッチの最盛期だったよ…」
よっぴーって思ったより大人かな?
スウォッチってスウォッチ2より10年くらい前の機体で、今現在のVR黎明期が始まった3年前から見ると…スウォッチ2の時代は5年続いたから、18年前か…
ちなみに時間加速機能とは。VRMMOに今や必須の機能である。体感時間を加速させる信号を脳内に送ることで最大24倍速まで早くなる。なお、3倍以上の時間加速機能を普段から使える環境を作ることは法律によって禁止されていて、またAIによって全モニターが監視されているため、喜ばしいことにブラック企業は即摘発されるから、いまやブラック企業などほぼ存在しない。
「とりあえず、ダンジョンについて話そうか。」
そして話し合いが始まった…
…そして時は過ぎ。
ついにイベントが始まった!
8/22。夏休み最後の、そしてこのゲーム初めてのイベントが始まった。




