36話
そしてきっかり15分後。
空にムキムキのおっさんの顔が映り、声が聞こえてくる。
『第一回の試練の開催を宣言する。
俺は戦神のガナルロイドスだ。
今、時の旅人らの中に勇者、魔王、精霊王、聖王、夜王がいる。そして先程、ダンジョンマスターが誕生した。この世の中には特殊な種族や職業が隠れている。それを探すという生もいいだろう。ここで、これらの職業・種族を《王種》と呼ぶことにする。試練の内容は…王種対残りの全員だ。王種はダンジョンマスターによって作られる専用のダンジョンのボスとして君臨してもらう。
今回は一度やられた時点で終わりだ。リスポーンはないからな。
以上だ。健闘を祈ろう。』
…イベントは…王種VSその他…やっば…
『あ。忘れておった。6人はこんな奴だ。』
おい。姿を思いっきり大公開かよっ!
「《重力魔法:応用…無重力》」
「《双王貸借…重力魔法…《引力》》。うわMPめっちゃ持ってかれる。」
「いたぞ!」
「今のうちにリスポーンさせるぞ!準備時間をなくしてやる!」
「さっきここに来たばかりだからまだリス地点設定してない!今すぐ他の町に連絡!」
「ちっ…」
「「勇者(魔王)様。対処します」」
「ちょっと待って!」
「このまま結界で守るだけにしてね」
天使と悪魔を止めるためにそう言いながら僕たちは目を交わす。
悪知恵はよく回るのが僕たちだ…多分。
* * *
「《エリアリジェネヒール》《エリアヒール》」
「《影分身》」
「精霊さん。…面白い見せ物が見れるから協力してくれない?…ありがとう。じゃあ…」
「《グラビティ》…操作難しいね」
「ちょっ、僕だけなにも相手を傷つけない…というか攻撃以外ないんだけどっ!」
『頑張れ〜』
「えーっ!」
うん。僕だけ逃げ惑ってるようなものだ。
ひどい。
しかしその時、待ち望んでいたもの…より想定以上なものが来た。
「おい!そこまでだ!この街で暴れる者たちがいると言う《《衛兵からの通報》》があった!私たちは騎士団だ!今すぐ大人しく投降しろ。襲われている方々は…どうやら街中ということもあって防御に徹していたようだ。暴れるものがいたら騎士団と共に攻撃をしても構わない。」
よっしゃあ!このゲーム最強の存在、騎士団が来た!
…まあ人数多いから警吏じゃ、抑止力にもならないな。




