32話
…えっ?
「契約は後でも変更できる。今は契約すると言ってくれ」
「えっと…」
「ごめん、バリア10秒後に解除されるっ!」
「…早くっ!」
「…わかった。契約する。」
「…ありがとう」
そして、いう。
「これで全力が出せる」
…えっ?
「聖付与ホーリー・グラント」
その瞬間…
「えっ!…なに、これ。」
背中に釣り竿が引っかかったままのミッドの体が光り輝く…グラントってなんだっけ?
「付与のこと…《観察眼》で見たけど、聖属性が付与されてる。」
「はっ⁉︎」
ゲームバランス崩壊しないか?
「《聖光結界ホーリーライト・フィールド》…これであの猛毒のダメージは喰らわないよ。スピート、あれやっちゃっていい?」
「あ、ああ…」
「防御は頼んだよ…《祓歌…闇に満ちた世界。闇を祓う勇者が生まれたもう…》」
美しい声音がこの空間に響き渡る。
けど、相手の攻撃は止まない。
「チッ。《刺突》ッ!ハッ、おりゃっ、くっ…《炎嵐ファイアストーム》っ…《刺突》…」
いや歌長すぎ…
永遠に思われる時間もやがては終わる。
「《…その道標が、闇を祓いたもう…光に満ちた世界…祓歌:破魔滅殺》」
その瞬間…周囲が祝福に包まれた。
…《観察》すると確かに《祝福》と出てくる光…浴びてて大丈夫かな?
しかし。絶望はまだ続く。
『顕現。』
その声が響いた瞬間、金色の花が真っ二つに割れる。
…ん?倒してないの?
「…エンジェルよ。何故召喚されている」
「…お前が知らなくていい」
…仲悪い?




