登場人物紹介
第三部に入ってから、ふと気がつきました。
登場人物紹介、作っていませんでした。
第一部から読んでくださっている方には今さらという感じはありますが、第二部・第三部から来てくださった方や、「あれ、この人誰だっけ」となった方のために、まとめてみました。
本編・スピンオフ・番外編を含む、現時点での全員分です。多いです。自分で書いておいて多いと思いました。
最後の方に「見えない攻防戦」の人物も入れてあります。本編とは別の話ですが、また出てくるかもしれないので。
なお、キャラクターが想定外の動きをすることがままあるため、内容に誤りが生じる場合があります。気づいた時点で修正しますので、ご了承ください。
◆ 柊家の三兄妹
柊遼(22歳)
本作の主人公。工学部出身のフリーランスエンジニア、現在TechVision Systems勤務。回路設計からソフトウェア開発まで独学で身につけた、業界が放っておかない技術者。ただし本人は「普通だろ」の一言で全部片付ける。口癖は「そうか」と「まあ」。機械を触っているときだけ少し表情が変わる。姉と妹が国民的女優であることを特に誇りにも苦にも思っていない。
柊凛(24歳)
長女。女優6年目。朝ドラ主演経験あり、現在も連続ドラマの主演を続ける国民的スター。外ではクールで礼儀正しい「安定型」の女優。家では食い意地が張っていてうるさい。遼をよくパシる。プリンは絶対に譲らない。
柊華(20歳)
次女。女優5年目。日本アカデミー賞新人賞受賞済み、映画界の次世代エース。演技は「役になる」天才型。外では明るく天真爛漫、家では甘えん坊で食いしん坊でおしゃべり。台本の解釈は凛と遼に必ず相談する。ショートカット、茶髪、くりくりした目。
◆ 遼の周辺
桜井詩織(22歳)
遼の幼なじみ。小学5年生のとき以来、遼のそばから動く気がない。現在は文芸系出版社に勤務。遼の部屋の窓がどれかを正確に知っている。告白はしない。できない。でも手放す気もない。黒髪セミロング、穏やかで観察力がある。
福永颯(22歳)
遼の小中の同級生。東大理Ⅲ在学中。チャラい。どこをどう見てもチャラい。でも東大理Ⅲである。飲み始めると「いえーい」と「ブラボー」しか言えなくなる。凛や華を前にしても平然としているのに、室田沙衣が来た瞬間だけ完全に崩れる。
上野壮介(22歳)
遼の小中の同級生。早稲田政経在学中。ラジオ業界では「投稿の神」と呼ばれる。眼鏡、低い声、落ち着いた性格。芸能界の動向を感情抜きで分析する。凛や華が目の前にいても「今度の映画の配給はどこですか」と聞く。室田沙衣が来た瞬間だけ語彙が消える。
高瀬悠斗(25歳)
詩織の職場の先輩、文芸編集者3年目。誠実で、正しくて、詩織に好意を持って告白したが「好きな人がいる」と断られた。翌日も普通に仕事の話ができた人。振られた後も腐らない、損な方向にちゃんとしている男。
田中幸江(60代前半)
商店街の惣菜屋「たなか」の女将。柊家の旧居の隣人。三兄妹のよちよち歩きを知っている。「食えば治る」「あんた偉いよほんとに」が口癖。声がでかい。柊家に何かあるとすぐ気づく。コロッケを渡す。それだけで十分だと思っている人。
伊勢谷隼(年齢不詳)
秋葉原の雑居ビル2階で名前のない喫茶店を営む元エンジニア。界隈での通称は「PC坊主」。スキンヘッド、黒縁サングラス、外さない。遼が高校生のとき部品棚で声をかけてきてからの付き合い。遼の凄さを秋葉原の界隈で誰より知っているが、本人には絶対に言わない。秋葉原では遼のことを「サイバーさん」と呼んでいる。遼は知らない。遼の認識は「コーヒーがうまい店のおじさん」。
◆ TechVision Systems
デイビッド・マクナマラ(50代)
TechVision SystemsのCEO。静かで鋭い。遼の「あと2ヶ月待ってください」という返事に一瞬間を置いてから笑い、「Deal」と言った人物。渋谷の大型ビジョンでAURUMを見て「侍だ、Robert、現代の侍だ」と言い切った。娘のアリアが来日すると少し穏やかになる。
ロバート・チェン(45歳)
TechVision Systems CTO。中国系アメリカ人、MIT博士号。完璧なスーツと仕事への集中力、そしてアニメ・マンガの膨大なコレクション。秋葉原を聖地と呼ぶ。デイビッドが先に「侍だ」と言ったとき、一番頭を抱えた。遼とは英語で話す。
アリア・マクナマラ(20歳)
デイビッドの娘。カリフォルニア出身、金髪、長身。父の来日に同行してから遼に本気になった。「That’s not normal, Ryo.」が口癖。相撲の決まり手を全部暗記しており、話し始めると誰も止められない。日本人の解説を訂正することがある。日本語は日常会話レベル。
◆ 芸能界・仕事関係
神崎恒一(38歳)
映画・ドラマ監督。国内ドラマ賞複数受賞。褒めない、甘やかさない、本質だけを言う。凛の演技を「上手い。でも安全圏」と最初から見抜いた人物。仕事と感情を混ぜない主義、のはずだった。
水城蒼真(21歳)
若手実力派俳優。爽やかで誠実、相手の芝居を受けて返すバランス型。華の主演映画の相手役を務める。華の才能に圧倒されながらも嫉妬より尊敬が先に来る。好きな人の前に体が先に動くタイプ。
宮本奈々(20歳)
女優。キャリア20年、日本アカデミー賞主演女優賞受賞(18歳)。業界最古参の20歳。ショートボブ、タバコはショートピース、麻雀は雀士を黙らせるレベル。仕事中は後輩にフラットで丁寧。素のまま、ただその素が業界常識から外れているだけ。映画「春を告げる鐘」で茉莉役。
丸井ポチ子(24歳)
お笑いコンビ「ポチニャン」のボケ担当。国立大学理工学部電気情報工学科首席卒業。大ぶりのギャル眼鏡。技術の話になると急に「教授」になる。遼に「普通じゃない人が言う『普通』」と見抜いた唯一のインタビュアー。
角井ニャン子(24歳)
「ポチニャン」の天然担当。見た目はアイドルそのもの、スタジオに置いておくと絵になる。「そうなんですかね〜」がすべてに対応できる。遼に「見てたいです」と言ったとき、自覚がなかった。
◆ 華の友人たち
遠藤美咲(20歳)
バラエティタレント、MC志望。大阪出身、小柄でキュート。誰とでも30秒で盛り上がれる。「天然キャラ」で売っているが計算もある。でも本当に天然な部分もある。
藤枝紡(21歳)
シンガーソングライター。黒髪ロング、静かなオーラ。仲のいい人の前ではずっとしゃべっている。遼が作業しているのを「いいですか」と横に座って静かに見ていられる人。遼が「なんで見てるの」と聞いたとき「好きなんです、こういうの」と答えた。その返事を、遼は覚えていない。
佐倉ひな(20歳)
グラビアアイドル兼バラエティタレント。ピンクブラウンのミディアムヘア、可愛い系。アイドルよりコメディアンになりたいが、まだ言えていない。遼の隣に座ると頬が赤くなる。遼は気づいていない。
◆ 凛の友人たち
室田沙衣(26歳)
モデル兼女優。172cm、ハイブランド系の服装、歩くだけでモデルに見える。静かにワインを飲みながら全体を観察するタイプ。凛とはさらっとした信頼関係。遼に対しては「相変わらず作業中なんだ」と言える程度には慣れている。
春日芽衣(23歳)
演技派女優、舞台出身。黒髪ロング、清楚系。遼に対して整理のつかない感情を持っている。遼は気づいていない。
鷹野千夏(24歳)
女優、凛と同じ事務所。ショートヘア、毒舌と冷静さが同居している。柊家のパーティで一番しっかりしていた。
◆ AURUM
大手芸能事務所所属の5人組アイドルグループ。「大人の色気×完璧な王子様集団」。ステージでは完璧なプロ、袖を出た瞬間に空気が変わる。
黒瀬綺羅(22歳) リーダー兼センター。漆黒のセンターパートヘア、視線だけで圧がある。「王子様」の完璧な外面と、BLガチ勢の秘密の内面。感情が高ぶると自然とオネエ口調が出る。本人は気づいていないことが多い。華とはオタク同士の芸能界戦友。
白石奏斗(22歳) メインボーカル。穏やかな癒し系、誰とでも自然に話せる。笑顔が武器。実はベランダでミニトマトを育てている。誰にも言っていない。
橘悠真(21歳) ダンスリーダー。ワイルド系、体を動かしていないと落ち着かない。よく騒ぐ。料理が得意で本を読む。
東條理人(22歳) 細いフレームのメガネのトーク担当。論理的思考と高い言語化能力。物事を全部数値化したがる。「統計的に見て、これは動揺のパターンです」。実はゲーム廃人。
朝倉玲央(19歳) 最年少、末っ子ポジション。周囲を観察するのが趣味で、考える前に動く。全員に可愛がられている。
◆ UNDER FANG
遼の高校時代の同級生4人によるフォークバンド。バンド名はドイツ語に近い造語で「挑戦・企て」の意。現在もライブハウスを中心に活動中。遼は高校3年間、隣の部室から毎日ギターの音を聞いていたが、バンドメンバーだとは知らなかった。向こうは遼の姉が凛だと気づいていたが、聞けなかった。3年間すれ違ったまま卒業した。
天野 ボーカル兼ギター。バンドの中心人物。遼と再会したとき「高校の時、俺ら気づいてたぞ」と言い出した張本人。
熊谷 ハーモニカ担当。白塗りメイク。口数が少なく、あっさりしている。遼に「うるさかったか」と聞いて「うるさかった」と言われた。「そうか。すまなかった」「いや。嫌いじゃなかった」で終わらせた人。
田中 ギター担当。モヒカンが緑。遼に「モヒカンが緑だとは思わなかった」と言われた。
松本 カホン担当。
◆ 「春を告げる鐘」関係者
映画「春を告げる鐘」は、華(日向葵役)と奈々(桐島茉莉役)が主演を務めた作品。
芦沢雪子(60代前半) 女優歴35年、日本映画界の顔。声がでかい。よく笑う、体ごと笑う。「怒ってない!!」が定番。
三枝豊(60代後半) 映画監督、カンヌ常連。「褒めてない、評価してる」が口癖。口数が少ない。
津村文(60代) 脚本家。「言葉にならないものが、いい感想よ」。
黛鈴(70代) 女優歴50年。カウンターの端で静かにお酒を飲んでいる。言うときは本質を言う。
◆ 柊家の過去に関わる人物
遠藤朱里(53歳)
由紀の旧友、演出家。フランス・リヨンで劇団「Compagnie Hibi」を主宰。二十代の頃、同じ小劇団で由紀と舞台を踏んだ。由紀の演技を「泣く演技が上手いんじゃない。泣かない演技が上手い」と一言で言い当てた人。笑い声がうるさい。人を急かさない。「席は空けてある」と言える種類の優しさを持っている。
◆ 柊家の過去
柊海斗(父)
エンジニア。越してきた初日に隣の惣菜屋の冷蔵庫を直し、「部品が劣化してたんで」とだけ言って引っ越し作業に戻った人。遼はこの人に似ている。現在も海外で活動中。
柊由紀(母)
元舞台女優。細い人だが目が強い。三兄妹が十代のとき、演劇への夢を追って海外へ旅立った。「行っていいよ」と言ったのは当時15歳の凛だった。現在も海外在住、時折一時帰国する。
◆ SILENT AEGIS「見えない攻防戦」の人物たち
本編とは完全に独立したハードボイルド番外編の登場人物。凛と華は最初から最後まで何も知らない。
情報セル
河野誠(39歳) 情報分析官。元GSOC(内閣情報集約センター)。くたびれた白シャツ、袖をまくり上げて腕組みして画面を見ている。胃が悪く、制酸剤を常備している。コーヒーは飲めない。感情をほとんど表に出さないが、正しいことのためなら動く。
夏目澪(27歳) 通信解析専門官。黒縁メガネ、ショートカット、指が長い。キーボードの音が少ない。必要なキーしか押さないからだ。河野より先にフラグに気づく。「河野さんが決めた人なら、それでいい」と言える人。
ECHOチーム(TechVision Security Division 東京支局)
平時は港区の雑居ビル4階を拠点とする6人の精鋭チーム。表向きは警備コンサルティング会社「TGSアドバイザリー」。
ヴィクター・ライ チームリーダー。判断が速い。連絡文は短い(「ASAP。四階。」以上)。チョコレートを買うのを忘れる。
エリック・ソウザ(36歳) ブラジル系アメリカ人。元MARSOC(海兵隊特殊作戦軍)。185センチ94キロ、あれだけの体が音を立てずに移動する。コーヒーをすぐ飲む。「守ります」が挨拶代わり。
鮎川翔(31歳) 日本人。元海上自衛隊特別警備隊(SBU)。細身で狙撃の鬼才。着席して2分後に口を開く。天気アプリで風速を確認してから動く。
サラ・キム(29歳) 韓国系アメリカ人。元NSAサイバーオペレーション部門。ラップトップを2台持ち歩き、絶対に繋がない。「使わないのが仕事」と言いながらGlock19を携帯している。
マルクス・ヴォルフ(40歳) ドイツ人。元KSK(ドイツ陸軍特殊部隊)。190センチ96キロ。チョコレートがないと静かになる。
ジュリア・ファレオロ(34歳) サモア系ニュージーランド人。元NZSAS衛生兵。歩きながらポニーテールを結べる。声が大きい。ただし手術中だけは怒鳴らない。「チョコレートは集中力に必要です」。
Ouroboros(敵対組織)
日本国内に根を張る犯罪ネットワーク。TechVisionと柊家の関係を利用して身代金を得ようとした。
笠置文雄(60歳) 元暴力団幹部、現在は不動産業。「老狐」。銃より情報を使う。
フェルナンド・クルス(44歳) フィリピン系マレーシア人。東南アジア側の実行部隊統括。元戦場カメラマン。
岸谷冬馬(38歳) 元公安警察の腐敗刑事。Ouroborosの情報ブローカー。凛の警護シフト情報を外部に流した。最終的に河野が証拠をまとめ、内部監察に送った。




