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ようこそ、心清堂へ  作者: みい
第二章/第三幕「悲しみを隠して、夢を隠して」
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過去との対面





「……心清堂?」

建物を見上げながら、一人の男が小さく呟く


「この店気になる感じ?」

梶がドアの前で笑みを浮かべて、男に声を掛けると驚いたような表情を浮かべる男に入ったら?と促す梶を無言で見つめた。









「見つかりました」

村井に呼び出された伊野部は、そう告げられて一瞬反応に困った。


「なんでそれを俺に?」


「他にお伝えできる人がいませんから」

そうか、と頷けば、村井は僅かに笑みを浮かべてそれでは引き続きお話しします。と口を開く


「その方がもうすぐこの店に来ます。が、自然にしていて貰えます?この店に辿り着いたってことは、後悔の念があるって事ですから」

最初の頃この店に来たあなたみたいにと表情を変えずに話す村井に無言で顔をしかめると


「…………分かったわ」

伊野部が小さく頷いた直後

ドアに取り付けられている鈴が鳴り、誰かの足音が近づいてくるのが分かった。

ふとドアの方に目線をやれば、そこには一人の男がドアの前で佇んでいるのが見えた。


男の姿を確認してから村井に目線を戻すと伊野部に向かって小さく笑みを浮かべたまま男の方に目線を移し、ゆっくりと口を開く


「いらっしゃいませ、ようこそ、心清堂へ」

伊野部の最初にこの店を見つけて言われた事を思い出しながら、もう一度男の方に目線を移せば、村井は伊野部の一つ隣の席に促すのが見えて、男は戸惑いながらもその席に座るのを確認したところで村井の変わりに後藤が伊野部の前にやって来た。


「……伊野部さん」


「珍しいなぁ、お前から話しかけてくるなんて」


「…………どうしても聞きたいことがあって」


「聞きたいこと?」


「見えないものが見えたときどう思いました?」

後藤の突然の問いかけにえっ?とおもわず聞き返すといきなりすみません。と謝ってきた。


「やっぱり何でもないです。今のは忘れて下さい」

そう言うと後藤は、話題を変える為か一枚の紙を伊野部に差し出してきた。これは?と尋ねると目線だけ隣に向けた。

あーあの男に関係あることかと悟り、渡された紙を見てみるとそこには色々と書かれてあり、読み終えた紙は懐に仕舞った。

そして、一つ開けた隣に座った男に然り気無く目線だけ送ると村井が笑顔で話し掛けているのが見えた。


「あの人か?」

伊川の関係者は、と小声で後藤に尋ねるとそうだと思います。と小声で返ってきた。

後藤と話しながら、隣の話に聞き耳を立てることに

その時、後藤がウーロン茶を持ってきて、ありがとうと言いながら少しずつ飲みながら



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