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真実への扉へ
「……ここは?」
「藤崎さんの記憶の中」
時間が停止したように何も動いていない景色を見ながら問い掛ける糸田に村井が平然と答えた。
すると村上の目の前に一冊のノートが浮かび上がった。
「……へぇ、これが噂の」
小さく呟きながら、表紙をめくった。
ノートの表紙をめくるのに合わせるように周りの景色が変わった。
「…………【今日俺は、ある場所に向かった。そのある場所とはあいつと俺の思い出の場所でもあり、ある約束をあいつと交わした場所でもある。その場所で、今日あいつに伝えなければいけない事が……今まで言えんかったある事を】」
村井が日記に書かれている内容を藤崎の声で静かに読み始めた。
その同時に風景もある場面に……
村井がそこに目を向けるとそこにはある人物の姿が……
「………………………………」
「あの人は……」
「……真実を語って貰いますから」
あの日に戻って、琥珀色の右目を細めながら呟いたあとゆっくり目を閉じた。
すると三人の姿が景色に紛れてしまい、止まっていた景色の時間がゆっくりと動き始めた。




