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ep5

「う…うん」

 朝日が上り、私は目が覚めた。

「セナお嬢様、おはようございます。起きていらっしゃいますか?」

「エナ、入ってきていいよ」

「失礼します」

 エナは、ドアを開けて朝の洗顔用のお湯を持ってきてくれた。

「おはようございます、セナお嬢様」

「おはよう、エナ」

「今日はスキル選定の日ですね。スキル選定は近くの教会で行われるそうです」

 私は、身支度をして教会に向かった。

「セフィナ、教会に行くぞ」

「はい、お父様」

 そうして、馬車で30分ほど乗り教会に着いた。

「お待ちしておりました、カストレア伯爵様。今日はご息女のスキル選定でございますね。こちらへどうぞ」

「あぁ…頼む。セフィナ、神官長様について行きなさい」

 神官長について行くと、厳かな神様の像がある大広間に着いた。

「では、今からスキル選定の儀式を始めさせて頂きます。セフィナ様、こちらの球体にお手を触れてください」

 私は、大きなガラス玉のようなものに手を触れた。その瞬間、眩しい光が発せられ、頭の中に急にスキル名と使い方が流れ込んできた。

「セフィナ様、お手を離して貰って結構です。それでは鑑定によりお嬢様のスキルを拝見させて頂きます」

 そう言うと、神官長の目が光り始めた。

「な……な……こんなの、私が神官長してきて初めてです」

「神官長、私の娘はどんなスキルを授かったんですか!?」

「伯爵様、驚かないで聞いてください。セフィナ様は、スキルを3つもお持ちです」

「3つだと…そんなの歴代の聖女様クラスじゃないか。今の聖女様でさえスキルは2つしかお持ちでないというのに」

 え!?そうなの!!神様が3つまで選べるって言うからそれが基本なんだと思ってたのに。これじゃー、国に管理されるんじゃ……。

「お父様…私……」

「セフィナ…大丈夫だ。お前を縛るようなことはしない。この場にいるものはこのことは全員他言無用で頼む。もし破った場合は、首が飛ぶと考えてもらって構わない」

「それで、神官長様。スキルの内容はどうなんですか?」

「はい…1つ目は、言語理解です。効果としては、全ての生き物と言葉が通じるようになります。2つ目は、錬金術です。ポーションや魔道具などの制作、物質生成などができます。3つ目は、超回復です。即死でなければ、全ての傷や病気は即時に回復します。人に使うことも可能です」

「な……なんだそのスキルは、ひとつひとつが国家を揺るがすレベルのスキルではないか。それを3つも」

「お父様…私、やってはならないことをしてしまったのでしょうか」

「いや、大丈夫だよ。セフィナ…このことは後で考えるとしよう」

 そうして、私のスキル選定は終わった。

 

 

 

 

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