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Ep.4

「セナお嬢様、お食事はどうされますか?」

「頂くわ。持ってきてくれる?」

「かしこまりました。只今(ただいま)お持ちします」

 そうして、私は昼食をとりエナにいくつか本を持ってきてもらった。

この大陸は、4つの国が存在している。1つ目は、エルフなどの長命種が治める国『長命国ユグドラシル』。2つ目は、魔王が治める国『魔国ダークマテリアル』。3つ目は、獣人やドワーフなどの亜人種が治める国『亜人国サファリ』。4つ目は、私が住んでいる人種ヒューマンが治める国『聖国セントノリア』。この4つの国による冷戦状態が今もなお続いている。伯爵ってことは、公爵…侯爵…伯爵…子爵…男爵だから、上から3番目ということね。これなら婚約者問題で一波乱起きる可能性は低そうね。私の今世の目標は自由気ままに生きることだから、婚約者問題で縛られたくはない。

「セナお嬢様、体調はどうですか?お誕生日会は出れそうですか?」

 色々と状況を整理しているうちに、もうお誕生日会の準備の時間になっていたようだ。

「エナ、大丈夫よ。準備をお願いしてもいいかしら」

「よかったです。では、お誕生日会の準備をしましょうか。とびっきり可愛くして差し上げます」

 そうして、2時間ほど身支度をして夜のお誕生日会に出席した。

「「セフィナ、お誕生日おめでとう」」

「お父様、お母様ありがとうございます」

「ラナも手紙でセフィナのことを祝っているよ」

「ラナお姉様からの手紙!!」

 私には、3つ上『ラナリスタ・エル・カストレア』というお姉様がいる。お姉様は今、王都のガルムセンド学園に通っている。

「セナもあと3年後には、学園に通うのか。寂しくなるなぁ」

 学園に通うと、寮生活になり協調性を身につけるらしい。学園の中では、貴族や平民の立場の差異はなく、皆が平等に生活する。

「明日のスキル選定式でどんなスキルを得たとしても、自分なりに使っていきなさい」

「はい、お父様」

 スキル選定式とは、その人に備わっている潜在的な能力を可視化する儀式である。でも、私はスキルを自分で選んでいるからどんなスキルを貰えるか知っているんだけどね。

 明日のために、今日は早く寝よう

 

 

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