Ep.3
「うっ…いたたた」
頭が痛い…私は頭を押さえながらベッドから起き上がる。周りを見渡すとヨーロッパのような天井、高そうな燭台にテーブル。どれも綺麗な装飾が施されておりどれも高そうなものばかりである。
「ここはどこ?」
異世界モノのテンプレの言葉ですが、私1度言ってみたかったんですよね〜、このセリフ。今日は、私の5歳の誕生日だ。神様が、5歳になったら思い出すって言ってたもんね。頭が痛いのには変わりないけど、それは、急に前世の記憶が大量に入ってきたんだからあたりまえだよね。
「セナお嬢様ーーーー」
ドアを全力で開き、私の名前を大声で呼んでいるのは私の専属メイド『エナ・ミストレス』である。
「セナお嬢様、体調の方はいかがですか?階段から転げ落ちた時は生きた心地がしなかったです(泣)」
「ごめんね、エナ。心配かけたよね」
「ほんとですよ。これからもっとお世話されてくださいね」
「うん、ありがと。これからもお願いね」
転生した私は、聖国セントノリア、カストレア伯爵家の次女『セフィナ・エル・カストレア』としてこの世界に生まれた。とても優しく美人な母に、家族思いで稀代の策略家と名高い父、聡明で母に似て美人な姉、そして転生者の私。
「今日はお嬢様の誕生日ですね。お誕生日おめでとうございます」
「ありがとう、エナ」
ガチャ…またドアが開いた。
「セフィナ、もう体は大丈夫なのか?」
「はい、大丈夫です。お父様」
「セフィナ、あなたが階段から落ちた時は本当に心配で心配で…」
「ごめんなさい、お母様」
「いいのよ、あなたが元気になってくれたなら」
お父様、お母様に迷惑をかけてしまいました。これからは、もっと親孝行をしていきましょう。
「それで、今日のお誕生日会は来れるかい?」
「はい、お父様。出席出来ます」
「それは良かった。明日はスキル選定の日だから体調を崩さないように気をつけるようにな。では、また後でな。」
そう言うと、父様と母様は部屋から出て行った。




