Ep18
私は今、入学式も終わり、教室に向かうところであり数人の生徒に絡まれてる最中である。
「おいおい、ここはお貴族様がくるようなところじゃないぜ?」
「ここは、誰でも才のあるものは入れる学園と知っていますか?」
「あぁ…?お前ら貴族はガルムセント学園に通っておけばいいじゃねぇか。平民の中で1番上に立って楽しいか⁈」
「私は、そんなことは考えてない。ただ、こちらの学園の方が学べることが多いと思っただけです」
「そんなこと言って、心の中では俺らを見下してるだろ」
そう言うと、平民の男の子は私にじりじり歩み寄ってきて私は後ろに下がり最後には噴水に突き飛ばされて私はびしょ濡れになってしまった。ドレスが服に張り付いて少し透けているので、顔を赤くしながら手で隠した。
「あっはは!俺たちを見下してた罰だ」
平民たちは、そう言いながら去っていった。
私は、噴水から出てとりあえず服を着替えようととりあえずルーちゃん先生の研究室に向かうことにした。
「あの〜、大丈夫……ではないですね。一旦それでは恥ずかしいでしょうから、私の上着を羽織ってください」
私は歩いている途中に声をかけられた。振り返ると容姿端麗な女性の方が立っていた。身長は私よりも少し高い。
「同じ新入生の方ですよね。新入生式辞を拝見しました」
同じと言うことは、この方も新入生なのでしょう。
「あなたはなぜそんなに濡れているの?」
「噴水に浸かっちゃって……」
「あなたは、自分から噴水に浸かるような人じゃないでしょ。誰かにやられたのね」
この人、洞察力が高すぎる。
「あなた、その服でどこに行こうとしていたの?」
「着替えに行こうと思っていました」
「ですが、あなたが向かっているのは教授の方々の研究棟ですよね。宿舎は反対側だと思うんですが」
あー、確かに。私はルーちゃん先生の研究室に泊まり込みとかもあったので替えの服がいくつかあるから行ってるけど、普通宿舎だよね。
「上着貸してもらってありがとうございます。お名前を教えてもらってもいいですか?」
「私の名前は、マリー・エインタム。何か事情がありそうね。なら、私はここら辺でお暇させてもらうわね」
そう言って、立ち去っていった。私も上着を羽織ってるとはいえこの格好は恥ずかしいので着替えるために早足でルーちゃん先生の研究室に駆け込んだ




