i = 16; try $ACCESS //最初の扉…閉ざされた扉
自分のカラダを意識した瞬間、突然カラダが沈み込んでいくような感じがした。
重かった。
「うん……」
「想像するんだ。トッド。考えるだけじゃなくて、ぼくがやるみたいに、自分の腕が動くって想像するんだよ」
「あ……」
いつの間にか、ベインが腕を持ち上げたみたいに、ぼくの腕は上がっていた。
「そう、それだよ」
「じゃあ、扉を開けてみよう」
「わあ〜、トッドが初めて扉を開けるんだ!」
クラウドはいつもこんな感じだ。
ドアノブをつかむと、指先からなんだかわからない感覚が全身を伝った。その瞬間、
気づいたらドアノブを離していた。
「ドアノブが冷たいって教えてなかったね。ごめん」
「冷たい?」
「いま感じたのを、冷たいって言うんだよ」
「冷たい」
もう一度ドアノブをつかんだ。隣でベインが笑いながら、ドアノブを回す仕草をしてみせた。
「さらさら……」
「あれ」
「あれ……?」
ドアノブは何の抵抗もなく、空虚に回り続けていた。
ベインがぼくを押しのけてドアノブをつかみ、回してみた。
「空回りか。トッドが初めて扉を開けるはずだったのに……」
「閉ざされた扉だ……」
「トッド。ほんと、ついてないね」
クラウドが失望したように両腕を宙に振りながら言った。
短い間にあまりにも多くのことを経験したぼくには、ついていないということが何なのか
考える間もなく、ベインに再び導かれるまま道を進んでいった……
ふと、以前見た扉に書いてあった言葉が浮かんだ。
『ほっといてくれ……』




