怪我!?
譲り合い大切
その日のお風呂…まだ女王の肩書きをワタシとアヤカは争っていた…どっちが相応しいか褒め合い合戦だ。
「おねぇたん達ケンカ?」
「違いますよ。お姉様が意固地になっているだけなのです。」
「あら?意固地になってるのはアヤカでしょ?」
「大人しく女王の椅子に座る決意をして下さいまし。」
「綺麗にラッピングしてお返しするわ!!」
「お二人とも、その話は先送りされましたでしょ?諦めて下さいまし。」
「うにゅぅ…」
「はい。」
カノンさんの仲裁でその話は終わる事になった。
ままめ!!要らん爆弾落としやがって!!
「なんだかなぁ…人間は権力に執着すると云うのが普通なのに…なんで二人共イヤなの?」
とキキョーちゃんに聞かれた。
「ワタシは普通の女の子として育ったから権力とか欲しくないのよ。権力者って面倒そぉだもん。」
「アヤナちゃんは解ったけど…アヤカちゃんは?」
「私は…姉を差し置いてとか無理です。」
「それだと女王にならない理由には無理があるんぢゃ無い?」
「ゔっ!?確かにそぉかも知れませんが…」
「アヤカ…気遣いってその人の為にならなきゃ迷惑にしかならないんだよ。ほら、ままのやった知的財産権ってあるでしょ?」
「うん…」
「あれは、開発者を保護する上で重要なモノなの。いくら良いモノを作っても、すぐ真似されて似た様なモノを売られたら開発者が泣きを見て稼げなくなるからって作ったんだよ。」
「それは解りますけど…」
「それは開発者への気遣いなんです。頑張った分だけ儲かるならと、更に良いモノを作る、すると技術発展にも繋がります。」
「はい。」
「そぉやって国の発展に寄与してます。ワタシにそんな事が出来ると思いますか?」
「お姉様になら出来ると信じています!!」
「信じないで…」
「私にはアレにどんな効果が有るか解らなかった…なのにお姉様は理解している…それが全てです。」
「その一点に関してはそぉでしょぉけど…それ以外はアヤカの能力の方が高いでしょ?」
「それは…教育の差でしか有りません!!」
「そこが一番大きいんだよ?言葉遣いやマナーや仕草…ワタシみたいに粗野な人には苦痛でしか無いんだよ?ワタシに一生苦痛を味わわせるの?」
「それは嫌ですが…」
「まぁ、この件は先送りしよ。」
「はい。」
って事でこの話は終わったんだけど…上手く出来たかな?
「おや?アヤナ姫?お尻に変な傷が…痛くは有りませんか?」
ワタシを洗っていたカノンさんが何かに気付いたみたいだけど…
「特に何も感じないけど?」
「なら良いのですが…」
と言いながら指先で、つつ〜って…
「うひゃん!?」
変な声出ちゃった!!
「やはり何か違和感でも!?」
「カノンさんの触り方がアレだからだよ。」
「アレとは?」
「いぢわる!!」
つい怒っちゃった。まぁ、カノンさんが笑ってるから良いや。
ん?アイリスちゃんは足の裏見てるけどどぉしたのかな?
「アイリスちゃん?どぉしたの?」
身体を流し終わってアイリスちゃんに聞いてみた。
「えっ?あ、アヤナ姫様、その…足の裏に傷が出来てて…洗ってる時に気付いたんです。」
「あら?ホントだ…痛くない?」
「はい、痛みは有りません。」
「違和感も無い?」
「少しくすぐったいくらいです」
「なら気にしないのが良いよ。」
「はい。」
ソレからみんなであったまる。
「そぉ云えば…お風呂もままが広めたって聞いたけど…」
「はい、行方不明になって帰って来てからですね。暫くは泣いて過ごしていたらしいですが、その後は精力的に…何かを忘れる様にお仕事をしたとの事です。」
「そっか…多分ワタシやぱぱと離れ離れになった事が原因かも…当時のワタシはまだまだ赤ちゃんだっただろぉから…」
「その寂しさを紛らわせる為にお仕事を…ですか?」
「だと思う…ワタシは物心が付いた時にはぱぱとおじぃちゃんに鍛えられてたし…ままが居ない事を寂しいとは感じなかったけど、ままは寂しかったって言葉ぢゃ足りなかったんだろぉなぁ…」
「でしたらお姉様はお母様にもっと甘えて下さいまし。その方がお母様もお喜びになりますよ。」
「そぉだね…うん、そぉするよ。」
ままは久しぶりに会った娘がいきなり大っきくなってるから戸惑ってる部分はあると思う…でも…甘やかしたい盛りにワタシと離れ離れになったから余計に…うん、ままに甘えるってワタシも無かったから、甘えてみるか!!見習うのはアヤネだね。
よぉし!!ままに少し甘えてみるか…
翌日から午前中と夕方以降アヤネと一緒にままと居る事にした。
ままの仕事ぶりは素晴らしいの一言に尽きる。それを見ながらアヤネに体術の基礎を仕込んでみる。なんて云うか…呑み込み早くない?抜き足で躓くだろぉけど…
それでもかなり強くなれるかも…
「彩奈ちゃん?アヤネちゃんに何をしてるのかなぁ?」
「アヤネに身体の動かし方を教えてたの。」
「それって強くなる為の下準備かな?」
「ダメだった?」
「う〜ん、どぉだろね?ぱぱは良いって言った?」
「ううん、聞いてないから解らないけど…アヤネも楽しそぉにしてるよ?」
「うん、楽しいよぉ!!」
「そぉなの?ならある程度なら良いかな?」
「うん、ままありがとう。」
「ままあいあとぉ。」
もぉ六歳なのにまだしっかりと発音出来ないのか…
「あらあら、アヤネちゃんはおねぇちゃんの真似してるのかな?」
ん?ワタシのマネ?
「ねぇまま、まさかワタシも舌っ足らずな感じの喋り方なの!?」
「そぉよ?そこがまた可愛いけどね。」
ヤバい!!今まで気付かなかったよ!!知らず知らずの内に教育に悪かったかも!?
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