練兵場の一件!?
舌っ足らずって自分で解らないのか?ソレが解らない…
こりは大問題だぞ。ワタシのせいでアヤネが変な喋り方になったら大変だよ!!
って事で、アヤカと相談する。
「お姉様…今まで気付いて無かったのですか?」
なんか呆れられてない?
「イヤ…誰にも言われた事なくって…」
「ご自分で気付いて下さいまし!!」
「自分ぢゃ解らないよぉ〜?」
「お姉様は可愛くて強いだけなんですか!?」
「え〜?そんなに褒められても…」
「褒めてません!!まったく…アヤネには私から言っておきますのでご安心くださいな。」
「アヤカありがとう!!」
「まったく手間のかかる…お姉様と云うより妹がもぉ一人出来た感じですわ…」
「ぢゃぁ…ありがとうアヤカおねぇたん!!」
「だから!!止めて下さいまし!!」
「ふえっ!?アヤカ怒ってる?」
「怒ってません、呆れてるだけです。」
「そっか…良かった。」
「良くありません!!なんでこんな風に育ったのでしょう…」
「親戚もほとんど居なかったし、一人っ子だったし…おじぃちゃんもぱぱも稽古以外は甘かったし…」
「甘やかされて育ったんですね?」
「うん…」
「将来お姉様が母親になった時が不安ですわ…」
「そんな不安がらなくても…」
「お姉様は少しは危機感を持って下さい!!」
「うにゅ!?なんで怒られてるのぉ?」
「もぉいいですわ…性格も少々お子様なんですね…」
うぬっ!?聞き捨てならぬ…が!!反論出来にゃい…
「そ…ソコは少し自覚があるかも…」
「自覚があるなら何とかして下さいな。」
「はい…」
ここは逆らわない方が良いとワタシは知っている!!経験上で知っている。
「お話し終わりましたか?」
キキョーちゃんを抱いたアイリスちゃんが入って来た。
「アイリスちゃん?どぉかしたの?」
「アイリスさんは私と文字と計算の勉強をするのです。」
「そぉなんだ!!アイリスちゃん!!頑張ってね!!ワタシは騎士さん達と稽古するから。」
ワタシは何か叫ぶアヤカを置き去りに練兵場に来た。前に使った騎士服を着て行く。
「わぁ!!やっぱり活気があるねぇ!!」
入口で練習風景を観て居たら…
どん!!
って、背後から何かがぶつかって来た。
「痛てぇなぁ…ん?何だこのチビは?ココは子供の来る所ぢゃ無いぞ!!とっとと失せろ!!」
怒鳴られちゃった。なんなんだコイツは?
「姫様、お怪我はございませんか!?」
えっと…確か…誰だっけ?
「うん、なんとも無いよ?あの人は?」
「はい、この前入団した者でして…」
「近衞騎士ですよね?」
「はい…」
「護る対象は?」
「姫様の近衛になります。新規の者は殆どが姫様付きに…」
「ワタシには必要無いんだけどなぁ…」
「そぉ云うワケにも参りませんので…」
「そぉなんだ…強いの?」
「ある程度は…」
「ワタシより?」
「ソレはありません。あの男はココでも下から数えた方が早いくらいで…」
「ソレなのにあんな大きな態度なんだ…」
「後でキツく言っておきます。」
「それには及ばないよ、ワタシが叩きのめして追い出すから。」
「えっ!?」
引き止め様とする女性騎士さんを置き去りに、ワタシはデカブツに歩み寄る。
「おい、ソコのデカいヤツ!!後ろからぶつかって来てその態度は何だ?殺されたいのか?」
「あ〜ん?さっきのチビか?子供は帰ってままのおっぱいでも吸ってな!!」
「貴様の目は節穴で前も見えて無いみたいだな…ワタシが直々に稽古を付けてやるから、腰のモノを抜け。」
「何だとこのチビが!!舐めてんのか!?」
「ワタシに舐められたいならもっと紳士的に振る舞え、たわけが。」
「おもしれぇ!!裸にひん剥いてオレが舐め尽くしてやる!!」
って、ホントに真剣を抜きやがった…
つかホントにデカいね…五十センチくらいワタシよりデカい…横も三倍くらい有りそぉだし、厚みも倍くらいあるよ…
そんなヤツが本気で剣を振るって来る。
「このクソがぁ!!殺してやるよぉ!!」
品性のカケラも無いよ…しかも型も何も有ったモンぢゃ無い…力で振り回してるだけ…実戦ぢゃ邪魔者でしか無いな…
ワタシはその遅い剣戟のことごとくを避けてやる。
あれ?もぉ肩で息してる?体力無いなぁ…
「このクソがちょこまかとぉ!!」
って、少し速さが戻ったかな?
もぉ良いや…
「ふん!!」
がすっ!!どすっ!!ばきっ!!ぐしゃっ!!めきっ!!…ばたん…
踏み踏み。
「何だこの弱さは?ちゃんと鍛えてるのか?こんなんぢゃワタシの稽古になんないよ?剣すら抜かせて貰えない程度の弱さとか…呆れてモノが言えないくらいだよ…」
ノコヤミのハンターやおぢさまのトコの門番さんのが数段強いよ?
「貴様ぁ!!タワーケ伯爵家に弓を引くのだな!!覚悟しとけよ!!」
ワタシに踏み付けられながらも大口は止まらない。
「はぁ?稽古にすら家柄をひけらかすの?そんなクズが近衞騎士とか笑えるんですけど?」
ガシガシガシ!!
ワタシは上から踏み付け攻撃を加える。タワーケなんたらが白目を剥き気を失ってもワタシの気が晴れない…
コイツはクビで良いよね?
「ちょ!?姫様!?それ以上は死んでしまいます!!」
未だ蹴り続けているワタシを、さっきの女性騎士さんが抱きかかえる。
「何するの!?こんな勘違いヤローはココで死なせておくのが国民の為なんだよ!!はぁなぁしぃてぇ!!」
ハタから見たら駄々っ子と、それを嗜める母親ってトコロかな?
うん…ココは引いとくか…
「解ったよ、解ったから離して貰えないかな?」
ワタシは足をぷらぷらさせながら懇願した。
「あ…はい。申し訳御座いません。」
「しかし…ココまで品性のカケラも無くて伯爵家って…大丈夫なの?」
「それはなんとも…」
「領地とかあるんでしょ?」
「はい。」
「今度行って見なきゃだね。」
ってしてたらホフマンさんが来た…
「ん?アヤナ姫様?コレはどぉした事ですかな?」
「あ〜え〜と…その…」
「ホフマン様!!経緯は私から…」
「あぁ、頼む。」
「はい、ココに稽古をされに姫様がおいでになられまして、このタワーケ・ナンターラが姫様を後ろから突き飛ばしたのみならず、暴言を吐き、それに姫様がお怒りになられまして…この有様てす。」
なんかおざなりな説明だけど…
「ほぼその通りです…」
「暴言とはどの様な?」
「チビって言われた…」
ワタシは俯き如何にも悲しんでます。って雰囲気を出す。
「ふむ…姫様の顔も知らんとは…」
「それに、横柄な態度で、伯爵って権威を振り撒いて迷惑でしか無かった…」
「ソレはイケませんな、女王陛下に報告しておきます。
で、姫様相手に真剣を振り回したと?」
ホフマンさんは、タワーケ・ナンターラを見遣りそぉ言った。
「それは…ワタシが抜けって言ったから…」
「それでも、練兵場で真剣を抜く行為は固く禁じられていますので。」
「ふにゅぅ…」
その後、ホフマンさんから説教された…
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