異名付けないで!?
どんな異名やら…
「まず…ユーリちゃん!!」
「えっ!?私?えと…妖精?」
「まぁ、見た目はそぉよね?次、カノンちゃん!!」
「え〜!?妖精がボツなら…普通に美少女ハンターとか?」
「それだと歳を取ったらダメよ?次、レイカ!!」
「悩む必要無いだろ?あの強さにこの見た目だ、しかも一切の躊躇も無いと来たら…」
「「「来たら?」」」
「女帝!!コレだろ!!」
「なかなか良いわね!!」
「って云うか…ナナさんは?」
カノンさんからの反撃だ。
「えっ!?私?考えて無かったけど?」
「あれぇ?他人にはダメ出ししといて自分は無いのかなぁ?」
レイカさんからもツッコまれる。
「解った!!ちょっと待っててね…餓狼とか?」
「見た目との格差があり過ぎます。」
ユーリちゃんが断言した!?
「え〜!?だったら何が良いのよぉ〜?」
「なにも要らないでしょ?」
「ママ!!それだよ!!」
「アヤナちゃんはそのままで良いのよ。」
ママ、ありがとう。
「ですよね、やっぱりアヤナちゃんはアヤナちゃんですよね?」
キャシーさんの追い討ち!!
「そっかぁ残念、恩人に感謝の気持ちだったんだけどなぁ…」
そんな恩返しは要らないよ?
「それはアヤナちゃんには必要ないと思うわよ?」
「なんでですか?」
「たまたま助けた形になったけど、イヤなヤツをやっつけただけだから!!」
ワタシは断言した!!
「でも、男爵様の依頼と…」
「おぢさまの敵はワタシの敵だからね!!アナタ達はたまたま助かっただけなんだよね?おぢさまからの依頼はあって無い様なモノだもん。」
「ちょっと!?そんな軽くて良いの?」
「大体、おぢさまには感謝もあるけど、前の依頼もたいがいだったんだから、王女様と似てるからって、身代わりとか…その為に二ヶ月のマナーだのハイヒールだのの訓練したし、そのおかげで美味しいご飯も味が解らなかったんだもん。」
「王女様の身代わりねぇ…そりゃキツいよな?」
「でも、アヤナちゃん、スープをお皿に口を付けて飲むのはどぉかと、ママは思うのよねぇ。」
その一言にその場のみんなが固まった。
「皿に口付けって…貴族的マナー以前の問題だろ?」
「ワタシの育ったトコロだと普通だったんだもん。」
「そか、所変われば…ってヤツか?それはあるかもな。」
「あれ?ノコヤミではソレが普通だったんですか???」
ナナさん達が混乱してる。
「アヤナちゃんは養女なのよ。」
あ、ママがバラした。
「養女!?そんな重大事項を本人にバラして良いんですか!?」
「アヤナちゃんがウチの娘になったのは三ヶ月くらい前だから、バラすも何も無いのよ?」
「あ…そぉなんですね…」
「そぉだよ。天涯孤独になってた時にパパと知り合って、おねぇたんの進めでおウチに泊めて貰って、ホントのままは子供の頃から行方不明になってて…おじぃちゃんも五年前に死んぢゃってて、ぱぱだけだったけど…生き別れちゃって…って話してたらウチの娘に…って話になって…ソレから家族にして貰ったんだ!!だからパパとママとおねぇたんがワタシの家族なんだよ。」
ワタシの説明にナナさん達四人が何故か泣いていた。どったの?
「そんな境遇で明るく生きるのって大変だったんだね…」
「普通ならまだ親離れも難しいでしょうに…」
「私達に甘えても良いのよ?」
「私より幼いのに…」
「ちょっと!?そんな悲観な感じぢゃ無いからね?パパもママもおねぇたんも良くしてくれてるし、エレーナさんもキャシーさんもどっちかって云うとワタシに甘々だし、おぢさまも可愛がってくれてるし、全く寂しくは無いんだよ?逆に毎日が楽しいんだからね?それに、多分ユーリさんとは同い年くらいと思うよ?」
「えっ!?私もうすぐ十六になりますけど?」
「ワタシも今十五だもん。」
なんでみんな驚いてるのさ!?リンカさんも!?
「アレ?ワタシなんかおかしな事言ったかなぁ?」
「アヤナちゃんは十二くらいにしか見えないからなぁ…」
「キャシーさん!?」
「いやぁ…私も最初知った時はびっくりしたもんだよ。」
「うわっ!?そぉなんですか!?」
「私の膝の上でも違和感無いくらいだぞ?みんなそんな風に思うよ?」
まぢですか!?
ってなってたら、おぢさまがパパとエレーナさんを連れて、二階に来た。何かあったのかな?
「アヤナ、ピッグが北犯党と繋がってると云うのは本当か!?」
「えっ?そぉだけど?パーティー会場でボーガン撃ったヤツがソコの一員だったんだって。」
「そぉか、しかし、良く生きていてくれた。」
「右腕は骨折したけどね。」
「なに?骨折しただと?他に被害は?」
「馬車の中でお漏らしさせられたのと、裸も見られた…」
「よし、情報を得たら全員打ち首だ!!」
おぢさまは額に青筋を浮かべて激怒している…
あ、伝えて無かった事を言わなきゃ。
「あのね、おぢさま、明日彼女達の事情聴取があって、このお屋敷でしたいらしいよ。治療班の騎士さん達が来るんだって。」
「それは良いが…ヤツ等の死刑はアヤナがするか?」
「いや…それは…専門家に任せては?」
「そぉか?望む死刑方法は?」
「なるべくならこの上無い程に残酷な方法で!!」
「ならば、私がしてやろう…大事な娘にイヤな思いをさせたんだ、その報いは受けさせるぞ?生きたまま八つ裂きにしてやる!!」
「パパ?目が座ってて怖いんだけど?」
「お?すまんすまん、アヤナを怖がらせるつもりは無いんだぞ。」
言いながら、ワタシを抱っこして赤ちゃんにする様にあやされてしまった…
「解った、処刑人は支部長になる様に掛け合っておこう。」
おぢさまも乗り気だ…
ワタシの周りの大人って…コレで良いのかなぁ?ワタシに異常に甘いんだけど?
ママがニコニコしてるからまだ良いのかも?
ナナさん達はドン引いてますけど?
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