被害者ですが!?
何か強そぉですけど!?
何でデコピン式空気圧縮手裏剣が通じなかった!?色んな可能性を考えるけど…良く解らない。
「出て来ないならココに居る女を一人ずつ殺すけど?良いよなぁ?」
仕方ない…人質が居るんだから…
ワタシは出て行った。
「ブタの部下は、人質が無いと何も出来ない人なんだね。」
ワタシを見て牢の中が色めき立つ。
「無事だったのね!!」
おねぇさんが叫ぶ。
「無事だったから奥に居て!!」
ワタシの声にみんなが奥に寄る。コレで人質は使えまい!!しかし、どぉやってさっきのを防いだのか…
ワタシは剣を構えて相手を見る。
「くはははは…他のヤツ等なら何とかなったみたいだがオレはそぉは行かんぞ?」
そぉ言いながら胸を叩いた。コンコンと硬質な音がした。鎧を着込んでたのか!!
小賢しいヤツだな…
「へぇ、鎧の上から服を着てたんだ…」
「ソレだけぢゃ無いんだぜ?」
「ソレは?」
「教えねぇよ?ソコまでオレは優しく無いからな。」
慢心が無いのか…厄介だな…
「そ、ならその秘密抱えたまま死んで貰おっかな…」
言ってワタシは歩を進めた。
間合いが詰まる…あと一歩でワタシの間合いなんだけど…先に動かれる。
男は後ろにあったレバーを下げた。
攻撃ぢゃ無かったけど…何だったんだ?
後ろから変な音がした。
「逃がさねぇからな?」
男の言動から閉じ込められたんだろぉ…あのレバーを上げれば良いんだな?
「逃げられなくなったのは貴方でしょ?」
「何を?」
ワタシは剣を男に投げつける。
当然避けられる。ソレは計算の内。
男の目線がワタシから離れた。その数瞬が欲しかった!!
ワタシは男の後ろに周り、持っていたハサミで男の耳から刺し入れる!!
「あぎゃぁ!!」
そのまま首筋に…
「うらぁ!!」
男は身体を振り、ワタシを振り払う。
「うがぁ!!」
ヤバい!!理性を手放してやがる!!
ぐしゃっ!!
拳を防ぎながらハサミを刺すが、ほぼ無意味だ。
ワタシは吹き飛ばされる。
女性達の悲鳴が聞こえる。おまい等は黙ってろよ!!
「ぐっ!!」
歯を喰い縛り痛みに耐える。
本能のみで戦う人間がどれほど厄介か…ただでさえ、筋肉達磨と小柄で華奢な美少女…普通に相手になるワケが無い…その上右腕が折れている。
クソっ!!耳から刺さずに目玉抉れば良かった…
男が殴りかかって来る…後は壁…ワタシは下に躱す。男は壁で拳を壊すが、止まらずに蹴りが飛んで来る。ただの前蹴り右に転がり避ける。
くっ!!右腕が痛む…意識が飛びそぉになるが、何とか耐える。
地面の砂を掴む、男が振り返…らない?
あ…拳と足が壁にめり込んで抜けないのか…なんてマヌケな。
どっと力が抜けた。ワタシはハサミを持ち直し、男の首を、頸動脈を…
男は血を首から撒き散らす…魔獣では何度も見たけど…人間は初めてだ。
返り血だらけになりながらも相手が理性を無くした為のマヌケさに助けられたか…
ソレでも勝ちは勝ちだ!!
生きてたら勝ち…おじぃちゃんの教えだ。
「鍵は何処?」
ワタシは動けなくなってる男の一人に聞いた。痛みのせいで、声が怖くなってるらしくある壁を目で刺して教えてくれた。
ソイツの傷口を踏み付けながら鍵を取る。
男は踏まれて喜んで、声を上げるからまた踏んであげる…別の傷口を。
余りに気持ち良かったのか、気絶してしまった…
牢やもう一人の男から非難の眼差しが…
う〜みゅ…喜ばせ過ぎたのかな?「うぎゃぁ〜!!」だの「ほんぎゃぁ〜!!」だの言ってたもんね。
そか!!あの男は羨ましいって視線で、女性達からは、サービスし過ぎって視線なんだな!!
理解した!!
鍵を刺して回す。がちゃりと鍵が空き牢が開け放たれる。
女性達はおそるおそる出て来た。
「そんなに警戒しなくても、動けるヤツ居ないよ?」
ワタシの説明に皆さんドン引きなんだけど…
まぁ良い、ワタシはレバーを上げて罠を解除した。
今からみんなで脱出だ。ちゃんともぉ一人の男の傷口も踏んでサービスした。あ…他の人もサービスしてる。
喜ぶ声が聞こえて来た。
一階に出るとボーガン男が尺取り虫の様に動いていた。迷わず、頭を踏み付ける。
もぉ腕が痛過ぎるんだけど…
「誰か回復の魔法使えませんか?ワタシ、右腕が折れてるっぽいんですけど…」
みんな首を横に振る。
仕方ない。添木になりそぉなモノを探し当て、衣装は部屋に行き、一人の女性に手伝って貰い固定する。その時、痛いけど骨を真っ直ぐに…脳味噌が爆発しそぉに痛かったです!!美少女が出しちゃダメな汁が、目、鼻、口から垂れ流された事は秘密にしててね?オシッコもちびったし…
応急処置は出来たけど、ブタ貴族を一階に連れてかなきゃね。
みんなと協力してぶた貴族を一階に連れてった。
途中、ブヒブヒ(悲鳴)、うるさかった…そのせいで屋敷内の人が全員集まってしまった。
「なんだ貴様等!!」
何でだろ?剣を向けられてるぞ?
助けた人達は後ずさるし…
「ワタシ達はこのブタに攫われた被害者ですよ?そのワタシ達に剣を向けるって事は共犯者ですか?」
「何をワケの解らない事を!!」
言ってワタシに斬りかかって来た。
た。
残念だけど、共犯者として拘束させて貰う。
ワタシは振り下ろされた剣を右に躱し、顔面を殴り付ける。
女の細腕だから大した威力は無いが、剣を落とすくらいの効果はある!!
取り落とされた剣を拾い、男の足と手を刺した。
攫われた人達以外の女性達が悲鳴を上げる。
「貴方達、五月蝿いよ?」
ワタシは剣を騒ぐヤツ等に向けると一瞬で静まる。
「あなた達は人身売買の共犯者ですか?ソレとも、何も知らず此処で働いていただけの人達ですか?」
ワタシの質問の意図が解らなかったらしく少しざわつく。
ソレでも、執事っぽい一人が一歩前に出て、
「私は、知ってました。お止めして、殺害された者も居まして、死にたく無いので、何も出来ませんでした。コレは共犯扱いになりますか?」
「知っててそのままにしていたなら共犯扱いになると思いますよ?コッソリと書状を女王様宛に送る事も出来ていたハズですので。」
「そぉですね。しっかり裁きを受けましょう。」
「ワタシからお口添えしますので、余りひどくはならないと思いますよ?」
執事っぽい人はワタシに頭を下げて座り込む。
「他には?今の内に自白しとくと、罰を受けても、軽く済むハズよ?」
ワタシの言葉を聞き、初老の女性が、
「私も知っておりました。何も出来ませんでしたがね。」
と…傍観者か…
「他には?知らなかったは通らないので、他の人は積極的な共犯者として報告しますね。」
ワタシの宣言に響めき出す。
「お静かになさい!!」
先程の初老の女性が声を張り上げる。
「お願いがございます。彼と私以外の者には累が及ばない様には出来ませんでしょうか?」
「ならば交換条件を出しましょう。ケタタのジウリア男爵閣下にこの事を伝えて、兵士を寄越してください。ワタシ、桐生彩奈の名を出せば話は伝わります。絶対にエレーナさんも同行する様に伝えて下さい。」
「畏まりました。」
初老の女性は支持を出した。
「明後日の夜明けまでは待ちます。ソレを過ぎれば、ワタシ達の口封じを画策したと見做し、全員に死んで貰います。どの道犯罪者ですので構いませんよね?」
ワタシの言葉に全員が息を呑む、しかし、丸二日あるのだから可能な時間だ。
一人の兵士っぽい男が走って外に出て、多分馬を走らせるのだろぉ…
残った人達と、身動きが取れない犯罪者達には地下牢に入って貰うが、先に、外のワンコをどぉにかして貰う事は忘れない。
あと約二日、被害者はここの部屋を使って、ご飯は外食だな…執事っぽい人に大量のお金を貰い、明日からの生活に備える。
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