休日ですが!?
中々結婚式が始まらない…
翌日は、ママと二人でお留守番をした。
結婚式で着るつもりだったドレスを着て見せた。
「わぁ!!お姫様みたい!!可愛いわぁ!!」
って抱き締められた。
お姫様みたいって…お姫様なんですが…まぁ今はこのウチの娘だからね。
しかし、下着を穿かない習慣にも慣れてしまったなぁ…
ブラ?何かサラシっぽいからどぉかと思う…あんまり大きく無いから垂れないとは思うけど…乳首が透けると恥ずかしいからサラシみたいなのを巻いてる。
伸び縮みする繊維が欲しいなぁ…ままに今度聞いてみるか…
でも…今は…
「ねぇママ、結婚式にお呼ばれしてるんだけど、御祝儀とか無いのかなぁ?」
「ごしゅうぎ?何ソレ?」
「参列者からのお祝いかな?」
「ソレなら大体銀貨で十枚くらいが普通かな?」
「そんな感じなんだ…袋とかに入れて行くべきなのかな?」
「専用のお店が有るから行ってみよぉか?」
「うん!!」
ママとお出掛けが決まった。お昼はママと外食かな?
そして、ママが家事を終わらせるまでに鍛冶屋さんに行く、
「やっほ〜!!」
「んぁ?おぉアヤナぢゃねぇか?どした?」
お?今日はおっちゃんに出迎えられた!!
「あ…朝から見るのはキツい顔を見た…」
「朝からケンカ売ってんのか?」
「しょぉじきな感想だから気にしないで。」
「余計悪いわ!!」
何故怒る?ワケ解らん…
「まぁ時間が省けて良いや、プロから見て茜ちゃんはこのまま使い続けて良いか、見てほしいんだけど?」
「なんだ?仕事か!?なら見せてみな?」
茜ちゃんを渡すと…やっぱり少し重そぉなんだけど…大丈夫かなぁ?
おっちゃんは真剣な目で観ている。
そして鞘に戻して、渡して来る。
「ちゃんと油は引いとけ、えと…コレが良いか?ソレとコレだ。」
「刀油と懐紙!?」
「なんだそりゃ?油と紙だ、ちゃんと血は拭いて、油を引かねぇと錆ちまうぞ。」
「ぢゃぁソレちょぉだい!!いくら?」
「銀貨で二十枚だな」
「ほぉい!!」
ワタシはテーブルに銀貨を数えていく。
「ぢゃぁありがとね。」
「おぉ、また来な!!」
ワタシは鍛冶屋を後にしておウチに帰る。ママはまだ家事をしているので、茜ちゃんの手入れをする。懐紙を口に挟み、油を茜に垂らし、拭き上げる。
刀身を眺めて綺麗になったのを確認する。
やっぱ打ち粉も欲しいな…
でも今は綺麗になった茜ちゃんを眺めてうっとりする。
この赤い刀身…なんか落ち着く。
そして鞘に戻す。
いつの間にかママが正面から見てた!?
「ぴやぁ!?ママ?いつから居たの?」
「真剣に剣を磨いていた所くらいからかな?」
「んもぉ恥ずかしいなぁ…」
「彩奈ちゃんてあんな凛々しい表情もするんだね?」
「そりゃぁ一応ハンターだもん。」
「そぉ?カトシさんとは違う感じがするよね?」
「そぉ?パパの昔ってどんなだったの?」
「そりゃぁカッコ良かったわよ?しかも、デートしてる時でも気を抜かない人だったなぁ…」
「うわぁ…何か疲れそぉな人だったんだ…」
「目なんかいつもこぉ〜んな感じだったわよ。」
言って指で目を吊り上げさせる。
「何か今からだと想像出来ないなぁ。」
「あら?昨日あの騎士さん相手にその表情してたわよ?」
「うあぁ!?見逃したぁ!!」
「ふふふ、領主様が来なかったらあの騎士さん、バラバラ死体になってたわよ?」
「ソレは見たくないかも…」
「ハンターを引退してからは全く見せなくなった表情よ?」
「ワタシには優しいパパだからねぇ…」
「アイリーが小さかった頃は家に帰って来るとニヤけてたなぁ…」
「あ、何か解るかも。」
「あのピリピリした表情とアイリーに向けるニヤけ表情の格差でまた惚れ直しちゃうのよねぇ…」
「なんかママが羨ましいな。」
「あらあら、どの辺が?」
「娘の前でも堂々と惚気られる所とか。」
ママは頬を染めてまるで少女の様だった。
「もぉ、ママをからかうんぢゃありません!!」
プイっとそっぽを向くが、朱に染まった頬はそのままだ。良いなぁ…こんな夫婦が目標だな!!
「ワタシ決めた!!」
「どぉしたの?何を決めたの?」
「パパみたいな素敵な人を見つけて結婚する!!」
「まぁ!!カトシさん喜ぶと良いわね。」
「うん!!パパのお眼鏡に敵う人が居たら連れて来るね!!」
「おねぇちゃんより先に連れて来ちゃダメよ?」
「あ…そぉだった!!」
二人で笑い合いお出掛けの準備をする。
何軒か周り、必要な物を買い込んで行く。
一連の行動を見てるけど、主婦って、思ってたより大変なんだなぁ…ワタシに出来るのか!?主夫って選択肢もあるかな?
「さて、彩奈ちゃんのお祝い袋買いに行こぉか?」
「うん。」
少し歩いたら目的地だった。
「ここが冠婚葬祭用の物を扱ってるお店だよ。」
「ジマタヤ商会?」
「元々はお土産用の高級菓子店だったんだけど…冠婚葬祭用の物も扱い出して、今だとこっちが有名かな?少し値が張るけど良い物が揃ってるから何かあったらココって定番のお店よ。」
「そぉなんだ…」
確かキャシーさんの旦那さんになる人って、ジマタヤ・アキユワって書いてたけど…まさかねぇ…
ワタシは店員さんにアレコレ聞いて同じ物を二つ買った。金貨を十枚入れる予定の袋だからソコソコ見栄えも良い物を選ぶのが礼儀なんだとか…二つで銀貨二十枚…ソコソコのお値段だ。
買ったお礼にとお菓子を貰った。メレンゲみたいな生地で白餡を包んだモノと薄いカステラみたいな生地にこし餡が入ったモノをそれぞれ四つずつ、家族の人数分だ。そぉ云えば、こっちに来て甘味は食べて無いなぁ…コレは夜が楽しみだ!!
おウチに帰って、二つの袋に金貨を十枚ずつ入れる。魔法の袋に入れれば、ソレで良し!!
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