泣き虫さん!?
初のブックマークありがとうございます。
アレから毎日満腹になってしまって…少し食べるのがキツいから少し減らして貰う様に交渉して満腹二歩手前になった。
ワタシには、このくらいが丁度良い。
魔法だが、突風は何とかモノにした。
もぉ一つ、空を飛びたい!!重力の反転なら可能だっただろぉけど…風でどぉにかするには…ドローンやヘリコプターみたいな事が出来れば良いのだ!!
身体のあちこちから風を出して身体を浮かして、バランスも風で調整出来れば…むふふふふ…夢の浮遊が出来る!!
でも…大きな問題が一つ…何処で練習したら良いのかなぁ?
組合の解体場とか、村の外とか…埃が舞うし…ゴミも散らばる、ソレさえもどぉにか出来れば良いのだけど…ソレは追々考えよぉ。
「お姉様、二ヶ月間お世話になりました、明日王都から迎えが来ます。ソレでこの村ともお別れです。別れたく無いのですが、仕方ないのです。」
アヤカは、ワタシに抱き付き泣き出した。
ワタシも抱き締め頭を撫でてあげる。しかし、身長がほぼ同じだからあまり絵にはならないな…
今日も抱き合って寝る。翌日の新たな、おぢさまからの頼みを知らずに…
翌日、朝早くにおぢさまに呼ばれた。
朝の処理にワタシを指名して来たのかと期待したのに…
「そんな事でお前を呼ばないと言っただろぉが!!」
叱られちゃった…泣くぞ!?
「ぢゃぁ、なんで呼ばれたんですか?」
少しだけ不機嫌に聞いてみた。
「アヤカ姫と一緒に王都に行ってくれ、勿論アヤカ姫としてだ。」
「はい?」
「同じ格好で同じ馬車で全て同じなら襲撃者もどちらが姫か解らないだろ?姫にも剣技等を仕込んだのはこの為だが、付け焼き刃では雑魚ならいざ知らず、上位の襲撃者には何も出来ないだろうからな…だからお前が必要だったんだ。」
「それを完璧にこなしたら抱いてくれるとかは…」
「無いが、それなりの褒賞は期待しろ。」
「一番の褒賞が消えたならヤル気が出ないんですけど?」
つかつかつか…おぢさまがワタシの前に来て、膝を着き同じ目線になってワタシを見つめて、
「お前に好意を向けられるのは正直嬉しいが私はそれに応えてやれない、だからコレで勘弁してくれ。」
そぉ言っておでこに、ちゅってされた!!
ふえぇ〜!?何この状況…ワタシ汚された!?あ、その手があるか!!
「ワタシ…殿方にそんな事されたコト無いんですけど!?旦那さんになる人にだけって思ってたのに!!責任は取って貰えますよね!?ね?」
「ソレは出来ないのだ。」
「なら、なんで口付けとか…期待するぢゃん!!」
「その…アレだ、私は男色でな…」
「はい?」
「子供も妻とする時に小姓を並べて、ソレでなんとか子供を儲けてだな…お前はそんな環境は嫌だろ?」
「たしかにかなりイヤですね…」
「そぉ云う事でホントにすまん。」
「いやぁ!!?おぢさまにだけなら良いけど他の男に見られながらとか!?イヤ過ぎるんですけど!?」
「妻にもソレ言われたよ…」
「英雄色を好むとは云うけど…そんな色は好まないでぇ〜!!」
「黙っててすまんな。」
「解りました。アヤカと一緒に行きます、だから一つだけわがまま聞いて下さい!!」
「解った、言ってみなさい。」
「ハンター組合の支部長さん家族を呼んで下さい!!暫く会えないんですから!!」
「それくらいなら大丈夫だ。セルバンティス!!」
セルバンティス?誰だろ?
こんこん
扉が開いて入って来たのは…
「お呼びですか旦那様。」
あ、執事さんだ!!セルバンティス!?そこはセバスチャンであれ!!
「至急ハンター組合の支部長家族全員を呼んで来てくれるか?」
「畏まりました。」
執事さんは直ぐに出て行った。
「少し待てば朝食には間に合うだろう、メリダ。」
「はい。」
「朝食は三人分追加だ。」
「畏まりました。」
あ、メイド長さんずっと居たんだった…
それから朝食までに今日のアヤカの服装とか全部一緒の装いにされた。
食堂に行くと、パパとママとおねぇたんが既に来ておりワタシとアヤカがほぼ同時に席についた。
「本日はアヤカ姫が王都に向け出発されるのに合わせアヤナも王都に行く事になり、アヤナの希望でハンター組合の支部長家族にも来て貰った。マナー等気にせず食べてくれると助かる。」
そんな言葉を、おぢさまが言ってから朝食が始まった。
食後ワタシと、パパ、ママ、おねぇたんは私達が間借りしてた部屋に来て束の間の団欒を取った。
「そぉか、しかし、ここまで姫様と瓜二つだったとはな…びっくりしたよ?」
「ホントに、娘が三人になったかと思いましたよ?」
「でも…何ヶ月かさよならしなきゃなんだよね、寂しく無い?」
パパ、ママ、おねぇたん、三者三様だなぁ…
「寂しくはあるけど、お仕事だからしょうがないよ。でも、二ヶ月もおウチに、帰って無いし…更に何ヶ月かまたさよならだなんて…やっぱり寂しいよぉ〜!!」
なんでかおねぇたんに抱き着いて泣いてしまった。
おねぇたんはそんなワタシを抱き締め頭を撫でてくれる。
「相変わらず彩奈ちゃんは泣き虫さんだなぁ…」
優しく、そしてワタシを慈しむ様に泣き止むまで待ってくれてた。
でも、泣き止まないままに、今度はパパとママに抱き着いた。
いかん!!涙が止まらないぞ!?
二人もワタシを優しく迎え入れてくれる。
「お仕事が終わったら帰って来て良いですか?」
「勿論だ、コッチでは私が彩奈の父なんだからな、なんでも頼ると良い。」
「母親に遠慮する娘が有りますか!!貴女は私の娘なのです。いつでも帰ってらっしゃいな。」
二人は優しく頭を撫でてくれる。
ソレから暫くしてやっと泣き止んだ。
「今回、ワタシはアヤカ姫の身代わりもしながらの旅路です。この事は他言しないで欲しいんです。ただ単に王都にお使いに行ったって事にしてて下さい。」
「かなりの事情があるんだね?」
「はい。」
「ならば言伝を頼もうか、王都のハンター組合に行き私の妹の事を聞きて来てくれ、そぉ言えば解るから。」
「よく解らないけど解りました。」
「コレで彩奈は私の使いで王都に行ったとなるからな、二人もソレでいいな?」
パパの言葉にママもおねぇたんも首肯した。
「それぢゃぁ早く帰って来るんだぞ。」
パパに抱き締められる。
「風邪には気を付けてね。」
ママに抱き締められる。
「あんまり危険な事しない様にね?」
おねぇたんに抱き締められる。
ワタシ…こんな良い家族出来てたんだなぁ…
よし!!なるべく早く帰って来て三人を安心させなきゃ!!
三人と別れて荷物…魔法の袋を二つ懐に入れる。
ソレから少ししてアヤカに言われたよ…
「お姉様って泣き虫さんだったのですか!?」
って…聞いてたんかい!?
「秘密だよ!?」
「はい。」
素直だけど信じて良いのか…少しだけ不安だ。
馬車の用意が出来て、王都からの迎えの人も居る。
さて、王都に向けて出発だね。
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