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忍者が異世界転移したらこぉなった!?  作者: ちまき
第二幕 魔法使い!?
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慣れるかな!?

ハイヒールって履き心地どぉなんだろ?

ダンス…ソレは優雅で、華麗で、見惚れるモノ…なんだけど…こんなん履いてたら尻餅着くのが上手くなるだけだよね…

アザが出来たらおぢさまに引かれ…まず見られないから…


ぱんぱん!!

柏手の音が鳴る。


「はい、ダンスはコレまでです。次は魔法のお時間ですね?張り切っていきましょう!!決してソレは脱がない様に!!良いですね?」

「は…はい…」


ワタシは力無く返事をする。何この足枷?

普通に歩くだけでも転びそぉなんですけどぉ!?


庭に出る。既にアヤカとリンカさんが待ち構えていた。


「お姉様?歩き方がいつもと違いますが、如何致しましたか?」

「こんなの履かされてね…」


ワタシはスカートを少したくし上げて、ハイヒールを見せた。


「まぁ、お姉様はしたない!!」

「いやいや、足元見てよ!!」

「ハイヒール?ソレが何か?」

「こんな履いた事も無いモノ履かされてたら歩き方も変になるわよ!!」

「履いた事が無いのですか!?」

「更にこのカカトの高さ!!」

「はぁ…」

「拷問と変わらないわよ!!」

「そぉなんですか?」


何か温度差が大きい…


「私は普段から履いているのでそんな風に思った事が…」

「…そぉなんですか?」

「普通に走るくらいは出来ますよ?」

「そぉなんだ…」


育ちの違いが出て来たなぁ…


「ワタシは立ってるだけでも足が震えてるんだけどなぁ…」

「その内慣れますよ!!」

「なら良いけど…」

「はいはい、アヤナ様もお席に着いて下さいな。」

「はい…」


さぁコレから魔法の練習だぞ!!


「先ずは昨日のおさらいですよ。両手を出して下さい。」

「はい。」


右手のほんわかを身体を巡り相手に戻す。

今日は一瞬だ。


「はい、良いですよ。素晴らしく早い成長ですね。次は昨日倒れた事をします。」


心臓から身体を巡り心臓に戻る血液を…


「出来ました!!」

「では、それを胸に集めて下さい。」

「んぐぐ…」


コレは意外と難しいゾ?


「これも早くても五日程掛かりますから、何度も倒れるつもりでやって下さいね?」


にゃろ!!恐ろしい事をサラっと言いやがった!!

堰き止めてやる!!止まれ!!止まれ止まれ止まれ!!


「おぉ…!!素晴らしくです!!もう止まりそうですよ!?」


まぢか!?何の感覚も解んないぞ!?


「そうそう、その調子です!!」


こんなんでいいの!?あれ?胸が熱くなって…


「あ…暴走しそう…アヤナ様!!手を上に上げて下さい!!」


手を上に!?

ワタシは左手を空に向けた。


「そのまま胸に集めたあったかいモノを手から放出してください!!」


左手に集まれ!!そんで空に打ち上がれ!!

そのまま数十秒くらいか?左手が熱くなって来た…そのまま空に打ち上がれ!!


あ…手からあったかいのが抜けて行く…

その時の感覚は脱力感…燃え尽きた感じがする…


「ふいぃ…」

「お姉様大丈夫ですか!?」

「何とかね。」

「ふぅ…安心しました。」

「ん?安心?」

「下手をしたら貴方は身体が爆発していた可能性が…」

「はぁ!?爆発!?」

「体内に溜まった魔法力が暴走して身体がぼん!!ってなる事があります。」

「そんな危ないの!?」

「でもそこまで行くのに三日はかかるんですが…」

「イヤイヤ…すぐでしたよ?」

「アヤナ様の呑み込みが早過ぎるのですわ。」

「お姉様はスゴいです!!私は全て出来るまでに二十日を要しましたから!!」

「二十日でも充分早いですよ。姫様」

「てへへ、天才とか言われましたがお姉様程では無かったですよ。」

「ほえぇ〜、二十日かぁ…」

「アヤナ様の場合はもう後数日で基礎は終わりそうですけどね。」

「まだ後数日…」

「数日ってスゴいですよお姉様!!」

「えっ!?そぉなの?」

「最短で十五日で基礎が終わった記録がありますが…軽く塗り替えるでしょね。」

「お姉様スゴいですよ!!」

「まぁ、ワタシも大人ですからね。」

「?アヤナ様はお幾つで?」

「十五だけど!?」

「え〜!?その見た目で十五ですか!?十二、三くらいと思ってました。」

「どぉせワタシは成長不良児ですよ!!」


唇を尖らせそっぽを向く。


「そんな所が幼く見えるんですけどね…」

「どぉせ大事に育てられた甘えん坊ですよ!!」


更にほっぺを膨らませる。


「「かわいい〜!!」」


左右からアヤカとリンカさんに抱き締められた。

何で仔猫みたいに可愛がられる?納得出来ないんですけど!?


その日の魔法授業はもぉ一回暴発手前まで行って終わった。


「くれぐれも私の居ない所で練習しないで下さいね!?」


念を押されてしまった。

言われなくてもしませんよ…


お昼ご飯が終わってからは走り込みと筋トレと柔軟体操だ。

全部で一時間程なんだけど…この履き物では流石にキツい、何度転びかけたか…

それでも何とかやり遂げた!!ワタシエラい!!

アヤカもちゃんと筋トレも柔軟体操もしっかり出来た。アヤカもエラいよ。


疲れてるワタシ達の前に剣術と体術の講師である門番さんが来た。


「さぁ張り切っていきましょう!!」


ニカって微笑む…特にワタシに向かって…

勘違いさせたワタシのバカ!!


晩御飯まで細身直剣の基礎だった…

その日はワタシも疲れ果てた。特に履き物のせいだけど、ふくらはぎがぱんぱんだ。

ちゃんとお風呂でマッサージしなきゃ…


晩御飯何とかマナーで及第点を貰ったから何とか味わえた、何これ?めっちゃ美味しいんですけど!?

思わずガっ付きかけたが、何とか思いとどまった。後ろからの重圧が急に増したからだ。

こえぇ〜!!メイド長さんまぢこえぇ〜。


その後ハイヒールの感想を、おぢさまに聞かれて弱音を吐きそうになったのは秘密だ。


お風呂ではメイド長さんにお小言を貰いながら全身洗われ、マッサージまでしてもらえた。

何この思いやり!?完璧なレディなんですけど!?

いつか勝てる様になってやる!!

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