ずっとコレ!?
魔法以外はハイペース
剣術の特訓も何とか終わった…ワタシの型を壊さない為にしっかり素振りをする。
コレはこっそりと…アヤカにバレるとやりたがるから。
これから晩御飯とお風呂だ一番の難関はご飯…
メイド長さんの重圧に堪えながらってのがかなりツラい…
それが無ければ美味しいんだろぉなぁ…
頑張ってマナーをマスターしなきゃ!!
美味しいご飯の為に!!
「いただきます。」
マナーに則ってナイフとフォークとスプーンを使い分けるけど…お箸が欲しい…やっぱりお箸が最高の食事道具だよね!!
「ご馳走様でした。」
この食事の作法は日本人として辞めるワケにはいかない!!
「なぁ、アヤナ、その食前食後に手を合わせて言ってるのはなんだ?」
「あぁ、コレは…元々は宗教的なモノで…
それが文化になったらしいんですけど…食事に使われてる、植物も含めた全ての命に感謝して、食に関わってる全ての人に感謝して、ご飯を美味しく頂きましょう…って感じなんです。」
「中々に興味深いな…」
「男爵閣下、母上も同じ様な事をしてましたよ?公の場ではマナー通りにしてましたが…」
「ほぉ、女王様もですか!?」
「はい、とある地域の〈作法〉と言ってましたわ。」
「何処の地域かは気になりますな。」
「それは教えてはくれませんでしたが、外国でしょうね。」
「って!!この国の王様って女王様!?」
「ん?そこからか!?」
「そこからです。」
「取り敢えずアヤナには歴史から教える必要があるな…」
なんかメイド長さんの目がキランってしたよぉな感じがしたぞ!?
ぎぎぎぎぎ
後ろを向くと…
「アヤナ様には歴史の講義も付け加えさせていただきます。」
お〜まいが〜!?
藪蛇った!!ワタシのばかぁ!!
ワタシはがっくり項垂れた…
「お姉様…こればかりは仕方ないですよ。」
アヤカにも見放された…
「よろしく頼むぞ。」
おぢさまも容赦が無い!?
「畏まりました。」
後ろが一番コワいんですけど…!?
これがいわゆる四面楚歌!?逃げ道なっしんぐ!!
マナーは多分及第点だと思いたい…
そんな事も有ったが無事食事も終わりお風呂の時間だ。
今日はリンカさんに洗われた。
「アヤナ様ってスタイル抜群ですね!!」
「そぉですか?なんかおっぱいが少し小さいのが悩みなんですが…」
「この身長でこの細さならこれくらいが丁度良いんですよ?均整の取れた見事なプロポーションですよ!!しかもハンターなら少しくらい小さい方が理想的です!!」
そこまで力説されると何か自信が出てくるから不思議…小さいのは小さいらしいが…ふんだ!!そんなのただの脂肪の塊りだもん!!セルライトだもん!!
よし!!元気になれた!!…多分
アヤカと湯舟に浸かる。
「私はお姉様くらいが良いです!!」
「んな!?」
無邪気な意見に撃ち抜かれた…
くらいって…
気を使わなくて良いんだよ。
「アヤカはもぉ膨らんで来てるから大きくなるよ。」
「母上も大きく無いのであまり大きくはなりませんよ。」
「母上かぁ…ワタシのままってどんなだったんだろ…」
「お姉様はお母様が居らっしゃらないのですか?」
「ん〜物心付いた頃にはね、行方不明らしいけど…」
「まぁ!?そ…ソレは…」
「あ〜!!気にしないの!!ね!?気にして無いから!!どっかで元気ならそれで良いんだから!!」
「お姉様…」
「それに今更会っても接し方も解んないしね…」
「私が…私が妹としてお姉様をお慕いしますので、悲しまなくて良いです!!」
「ん?気にしないで良いのに…此処に来てから新しいパパ、ママ、おねぇたんが出来てうはうはなんだよ?その上こんな可愛い妹とか…」
ワタシはアヤカを抱きしめた。
あ…これ持って帰りたい。
「ちょっ、お姉様!?」
「ん〜離したく無いよぉ!!」
「私も離れたくありませんわ。」
アヤカに優しく抱きとめられた。
こぉして今夜のお風呂は終わった。
謎の煙は無かったよ?女同士だもん。
お風呂上がりに部屋で柔軟体操をした。
身体があったまってると効率が良いのだ!!
「お姉様?コレはいつまでするのですか?」
「ペタってなるまでかな?」
「ふにゃぁ〜」
諦めて頑張れ。
翌日の朝食後、
「アヤナ様のマナーは形になりましたので、マナーの時間はこの国の成り立ちからの歴史と文化に付いて学んで頂きます。」
メイド長さんのじごくの宣言から全ては始まった。
大昔の大戦で国は崩壊…その後復興に尽力した女性が指導的立場に着いたのが始まりらしい。
その功績を称え初代女王と送り名がされ、一人娘だった二代目女王様を中心に国が作られ、その一人娘が三代目女王様になり、法整備が行われ、それまでずっと初代女王様の娘の系譜だった為、女王制を取る事になり今に至るとの事で、現女王様は二十一代目のアヤメ様と云うらしい。
女系の王族なのかぁ…しかし…戦争からの復興が切っ掛けで新たな国かぁ…
あれ?
「歴代の女王様の旦那さんはどんな人達だったんですか?」
「そこなんですが…あまり表に出てないのです。」
「表に出てない?」
「選ぶ基準とかも不明ですので…」
「女王様の好き勝手に選べるとか?」
「それは無いと思いますが…相応の殿方だと思いますよ?」
「そぉなんですね、政略婚とかぢゃ無いなら安心です。アヤカには幸せになって欲しいですから。」
「そぉですね。」
「さて、大雑把な授業でしたが、ここまでは良いですか?」
「バッチリです!!」
「ならば、次はダンスですね。」
そぉ言って昨日のハイヒールが出された…まさか…アレ履いてダンスなの?
「今から夕飯が終わるまで、この靴を履いて貰います。」
「えっ…!?」
「勿論、走る時も、剣術、体術の時も!!」
「んな!?」
「アヤカ姫の影武者になれる様にとの事ですので、致し方無いのです。」
「そんな話しは確かにあったけど!!ソレはちょっと…」
「コレを履いている時に、いきなり襲われた時に対処出来ますか?履物を脱ぐ時間を貰えると?」
「うぐ…」
「即席で仕上げるのです!!このくらいはしていただきますよ!!」
「はい…」
「よろしい。では早速履きましょうね。」
コワい。メイド長さんの爽やか笑顔が心底コワい!!ぱぱぁ!!助けてよぉ〜!!
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