2919話 出会いは求めていないのですけど。
影の精霊が『私』が居た世界を支配していたら……と考えたけど、私は兎も角、『私』は影の精霊は興味ないと思うから……『私』とは出会わなかったと思う。『私』、性格が程々に悪いただの一般人だもん。
今は、諸々諸事情で影の精霊ば私に取り憑いている状態ですけど……影の精霊が興味居るのは、何かしらクセのある人が好みだもの。『私』は、影の精霊のお眼鏡に叶う様な女ではない。それは良く分かっている。既にかけ色々混ぜたものをもっと言うなら、影の精霊は基本的に、大なり小なり裏の事情を知っている人に対して興味を持つ気がする。
『私』は……本やテレビやインターネットで多少知識は付いていたけど、影の精霊好みかと聞かれたら……絶対に違うと言える。……いや、ここまで語っておいて、実は影の精霊のタイプについては想像で……正直良く分かっていないのだけど。
でも、『私』は違うかなぁって思ってる。……違ってくれ、って言う願望も含んでる。アイツ、かなりストライクゾーンが広いっぽいけどさ。本当、私より『私』はつまらないよ。自分で言うのも何だけど。
そして、その観点から言ってね。私も……本来は違うんじゃないかなって。魔力の切っ掛けがなければ、関わる事もなかったのでは?って。
ただ、何だかんだ影の精霊の存在は大きいと言うか……私は、影の精霊のサポートがないと日常生活に支障が出てしまう。昔は、私の魔力による被害を抑えてくれていて……今はそれにプラスして、魔法のサポートもしてもらっている。『居なくなったら、とても困る』って存在。……あまり言いたくはないけど、かなり依存してしまっている。
面白いか面白くないかと聞かれたら、私自身は『面白いかどうかと聞かれたら面白くはあるのだろうけど、どちらかと言えば……面白いヤツではなく、変なヤツ』って思っている。
いや、仕事の話からアッチャコッチャと話題が変わっていくのは、変なヤツではあるのは確実だろうけど……影の精霊的には、こんな風に依存させている状況が良いんだろうなぁって。影の精霊の方が精神的優位に立っている状況が。……影の精霊、大抵の場合精神的優位に立っていること多いけどさ。もしくは、優位とかではなく、余裕があるっていうか。
「お嬢さん……自己評価低いなぁ。確かにお嬢さん、物凄く面白いかと聞かれたら、そこまでやとは思うけどな?でも面白くない訳ではないで?」
影の精霊にそう言われても……何か嬉しくないね。
そう言えば、良く好みのタイプとかで『面白い人』って言う人居るけどさ……まぁ、これも何か本とかで見た気がするんだけどさ?顔や性格が最低限好みな上で、それを言うと周りが『えー?』って言われるから、そこからプラスで何か……って時に出される言葉……それに何だか納得してしまった。
実際、ああ言う場で芸人さん並みに面白い話をしてもさ……メッチャ場を盛り上げた人って印象しか残らなくて、出会いに繋がらなかったって言うのも聞いた事ある。……結局、第一印象で取っ掛かりがなかったら、そこから先に進まないんだなぁ。
……仕事中に、何故こんな話を頭の中で繰り広げているのか。そもそも私、合コン含めた出会いの場に誘われないし、行きたいとも思わないのに。連想ゲームって怖いですねぇ。
「お嬢さんは、第一印象は大人しい雰囲気やけど、隣になってお話していったら、人によったら深みにハマって、そこから連絡先を交換しようと動こうとしたら、気が付いたらお金払って居なくなってる系やな。」
むっちゃ具体的。
私が、って事でもなさそうですが……普段周りに自分の話が出来ない、話を聞いてくれないけど、この人は興味を持って聞いてくれる!!何ならリアクションも返してくれる!!……と言う状況は、一定の好感度は得れるだろ。受け付け業務でやりがちですよ。




