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20話 少々の自業自得とは言え。


最前線に到着すると、真っ先に私の眉間に向かって弾丸が放たれて心臓が跳び跳ねた。パッシブバリアで守られたけど…さっきもだけど、自分達に向かってくる者を(ほふ)る事に抵抗を全く感じない黒ずくめ連中に戦慄した。あっちはあっちで、私に弾丸を止められた事を驚いている様だったが。


「お嬢さん、お嬢さん。バリケードにウチ覆い被さってええ?なぁ、ええかな??」


「あーはいはい、好きにすれば良いんじゃないですかねー?」


投げ遣りに影の精霊にそう言って、私はバリケード内の警官さんの所に向かった。…多分私が結界張るより影の精霊が覆い被さった方が良いんだろうなと思ったのと、単純に影の精霊への対応が面倒になった。


「もう少しでギルドの応援が到着します。怪我人が居ましたら、こちらに。」


「き、君…冒険者なのか?」


パッと見た限り特に怪我した方は目に入らなかったので、取り敢えずバリケード内の警官全体に回復魔法を掛け、ついでにパッシブバリアも掛けた。保険なんて、取り越し苦労程度がちょうど良いのだ。どうせリソースは気にしなくて良いし。


「はい。…っと、どうやら来たみたいですね。」


私が少し敵の姿を見なかった内に、何やら黒ずくめ連中から動揺の声が上がっていった。バリケードから少し顔を出して確認すると…黒ずくめ連中が出てきた方向から、とても見知った人達が…何か…うん。


「おお、良かったやんお嬢さん。お嬢さんにとって、心強い人達が来てくれたで。」


「イリス先輩とカルム先輩…確かに、心強いですが…。」


駆け付けた冒険者が学生時代の部活の先輩って…狙って送った訳ではないだろうが、何とも言えない気持ちになった。


二人とも実力は問題ないが…特にイリス先輩はとんでもないと認識しているが……イリス先輩、ちゃんと手加減出来ているのだろうか。あの人、力業で下手な結界とか砕いてくるから…防御の上から骨が折れる程の打撃を与えてくるから…何とも恐ろしい。カルム先輩はイリス先輩と比べたら普通だけど、そもそもイリス先輩と並べる人なんてそんなに居ないからねぇ…。


「応援に来ました!!…って、夜風か?」


イリス先輩の無双っぷりに苦笑いを浮かべていたら、こちらにカルム先輩が来た。ああ、驚いてる驚いてる。


「応援に応えてくださり、ありがとうございますカルム先輩。…さてと、私も前線に参加しますか。」


少し頭も落ち着いてきたので、ガントレットから棒に変えて戦況を窺った。…いや、イリス先輩に色々突っ込まれたら面倒だなぁ…と思って。


「おう。…と言いたいが、もうイリスが殆んど無力化してるよなぁ。」


「油断してはいけません。捕縛して確実に動きを封じていませんから、倒れていても何をしてくるか…。」


影の精霊ロープが、何か煽りながら倒れた黒ずくめ連中に絡み付いてるのが見えなくもないが、油断は大敵だ。影の精霊ロープの動きが気色悪くて鳥肌立っても、今は関係ない。


「…なぁ、夜風。あの勝手に動くロープって…。」


「一応味方です。縛り方に少々思う所はあるでしょうが、触れない方が身の為です。」


本当この場に小春が居なくて良かったぁ…多分何か分からないだろうけど、多少分かる人が見たら、確実に如何わしい縛り方って分かる縛り方だからなぁ…私、亀甲縛りぐらいしか分からないけど。たまに漫画とかで出てくるし。


あ、影の精霊。別に縛り方の詳細は良いですから。興味ないし。


「はぁ…これは、明日も休めるか微妙ですね。」


影の精霊が視界に居る黒ずくめ全員を縛り上げたのを確認して、私は警戒を解いた。とは言え、一応パッシブバリアは後二時間くらいで自然に解ける様にしといた。念の為、念の為。


明日も一応休みだけど、今日の事の報告書を書いて提出しなきゃだから…半日は潰れるかなぁ。防衛どころか半ば迎撃してしまったから、内容長くなるだろうなぁ。


はぁ…小春モフモフして癒されたい。もしくは日辻さんと小春がキャイキャイしてる場面を見て和みたい。




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