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かみさまっ子!!  作者: Tone
9/9

エピローグ

「さおり様ー、行きますよー」


 翌日。朝は片付けやなんやらして、今はもうお昼。


 あのあと、さおり様は私が寝入ったのを見計らって、また飲みに参加した様だった。何故わかったかというと、朝の片付けの時に普通に転がっているのを発見したからだ。


 昨日の事がいろいろと台無しだなんてことは思ってはいない。本当に思ってない…………少しだけ思ってしまった。


 片付けの後、普通に解散。朝野さん達に挨拶。そして、今私たちは帰ろうとしているところだ。


「はいはーい」


 他の神様たちと話を終えてこちらに向かってくる。そんなさおり様の能天気な姿にため息を吐いた。


 なんであんなに泣いちゃったかなー。


 あんなに泣いたのは久しぶりというか、あの時以来だ。それでも、気持ちはすっきりしている。少しはわだかまりがあるけれど。


「んじゃ、行こうかー。絵美」


 さおり様が元気良さそうに言う。昨日かなり飲んでたと思うのに、それを感じさせないほどだ。私なんて、少し頭痛いのに。昨日だけで自分のお酒への弱さがわかったから、お酒を飲むはやめようと決心した。人前であんなに泣きたくない。


「あ、さおり様。みんなのお土産何にします?」


「ん~、適当にいいんじゃない? どっかの道の駅とかサービスエリアに寄ってさ」


「そうですね。うちと佳奈美さんと、千恵ちゃんとこと、結ちゃんのとこ。あ、メイちゃんにも別で買った方がいいですね。それにお隣さんちにも──」


「ねぇ、絵美。どれだけ買って行くつもりなの?」


「どれだけって思いつく限りじゃないですか」


 えぇ~、とやる気なさげにするさおり様。


「え~じゃないです。さおり様」


 そう言うとさおり様が何故か不機嫌そうな顔になった。


「……さーちゃん」


「え?」


「昨日、さーちゃんって言ったじゃん。だから、さおり様じゃなくてさーちゃん」


 私がさおり様をさーちゃんと呼ぶことを求めてくる。確かに昨日はそう呼んでたけど、それはお酒が入っていたし、思わず感情が先に走っていたこともあったから。


 今、そう呼ぶとなるとすごく気恥ずかしい。高校を卒業した子が家族をちゃん付けで呼ぶのはなんか痛い。


「そんなことより早く行きますよ」


「さーちゃん! さーちゃん! さーちゃん──」


 突然のさおり様によるさーちゃんコール。しかも、境内で。


「さーちゃん! さーちゃん! さーちゃん──」


 そこに何故かわらべ様も参加してきた。周りの視線を浴びてすごく恥ずかしい。


「何でわらべ様も参加してるんですか!?」


「ノリッ!!」


 とてもいい笑顔で力強くはっきりと言い切った。


「ま、それは置いといて」


 わらべ様がこほんと一呼吸置いて、ポケットからある物を取り出した。


「えみっち、メアド交換しよ」


「あ、はい、いいですよ」


 返事をして私も自分のケータイを取り出した。わらべ様の手に握られているのはスマートフォン。私の手にあるのはガラパゴスケータイ。


 負けた。神様に現代の機器で負けた。


 何とも言えない敗北感を感じながらもわらべ様とメールアドレスを交換する。


「いいなぁ、スマホ。絵美~、うちも変えようよ、スマホにー」


 さーちゃんコールを中断したさおり様がわらべ様のスマートフォンを見て要求してくる。わらべ様は「どうだ~」と胸を張っている。


「……考えておきます」


「ほんとに!!」


 私の考えておきます発言にさおり様が嬉しそうに舞う。わらべ様も帰るということで「じゃあねー」といって帰っていった。


「私たちも帰りますよ。さおり様」


 舞っているさおり様がピタリと止まって、こちらをジトッと見つめてきた。その姿に私はため息を吐く。最近、ため息が多い気がする。


 さおり様はその場から動く気がないようだ。


 たぶん今、自分の顔は赤くなっているんだろうなと予想する。じっとこちらを見つめてくるさおり様に、私は少し息を吸って言った。


「行きますよ、さーちゃん(、、、、、)」


 それ聞いて機嫌良さそうにさおり様が歩き始めた。それを見て、またため息を吐いて思った。


 あーもーすごく恥ずかしい!!

これでこの物語は終わりとなります。

ここまでお読みになってくださった方々。

本当にありがとうございます。

いろいろと説明不足感はありますが、あくまでこれは絵美の物語という事でお許しください。

いつか他のキャラの物語も書いていけたらなと思います。特にぐうたらな神様を主人公にした話とか。

でも、今の自分では書ける気しないんですよね。

話がそれましたね。

連載を始めて、不安な一週間ではありました。他の作者様に比べるとかなり少ないですが、毎日誰かがアクセスしていただいているのを見て、心から嬉しく思っておりました。

ご迷惑でなければ感想などをいただけると嬉しいです。皆さんのご意見を参考にしたいとも思います。

最後になりますが、この作品を読んでいただきありがとうございました。

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