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<第10話>

---------------------- 「いやあ、疲れたね。1日一回が限度だよ。まあ僕が未熟者だからだけど」



坂城 西都は餃子を箸でつつきながら言った。 僕の前にもチャーシュー麺の丼が置かれている。

『雷麺軒』は駅前にある中華そばの店であり、僕たち2人はあの影の犬との戦いが終結してから使い果たした体力(坂城のエネルギー)を回復させるために中華そばを食べに来たのだった。


「人間を襲うって、それは喰われるってことなの? あの影の犬に」



坂城は箸を両手に持ち、カニのように餃子をかき込んでいる。


「むー、喰われると言うのも正しいね。でもこの世界でいう喰われるとはちょっと違うんだ」

坂城はコップに入った水を飲み干した。店内には様々な人が料理を食べていたけどこんなに目立つ人は坂城以外はいない。金髪というか白に近い色をしている髪の毛は地毛なのだろうか。


「影の素をね、生物に注入しちゃうんだよ。」坂城はコップを置いて言った。

「影の素を注入された生物は生物ではなくなり生物だったことをも忘れて、ただ無差別に他の生物を襲うようになるんだ」


コップにキャッチャーで水を入れる坂城。僕は坂城が発した言葉に少し緊迫し、恐れた。

「そうなると、影はどんどん増殖し、影世界と太陽世界の均衡は崩れ、君たちの世界にも影響が出てしまう。・・・あの犬くんも影の元を注入されたんだよ。もう結構広がっているみたいだ」

坂城はコップをワイングラスにするように揺らしている。氷がぶつかる音がする。

こんな非日常なことに巻き込まれた僕とは対照的な店内に、何処か疎外されているような、僕と坂城だけ別空間で会話しているような感覚がした。

「坂城、くん。僕には何もできないよ。僕はただの高校生なんだ。何故僕を、何で僕にこんなことを教えたの?」



「・・・・」


坂城は僕の目を見た。 「真くんは知らないんだよ。君自身の力を」

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