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結果発表〜!!


「ふぅ……終わったな」


控室の長椅子に腰を落としたブランが、大きく息を吐いた。


「紅には完敗だったけど、蒼には勝ったんだし!」


マルコが無理やり笑顔を作る。「最下位はないだろ、な? ルカ!」


「え、えっと……」僕はうつむく。


(そんなこと……本当に言えるのかな)


腰の剣――ネメシスがすかさず囁いた。


《おいおい、なんで黙る? 期待しとけよ。希望ってやつは高ければ高いほど折れたときに面白ぇんだ》


「面白くないよ!」思わず声が大きくなる。


「え?」ブランとマルコが同時にこちらを見る。


「な、なんでもない……」



一方、翠クラスの控室。


「納得いかねぇ!」


選手の一人が壁を叩いた。


「蒼にも紅にも負けた、これで黒より下になったら家の恥だぞ!」


仲間の一人が小さく答える。


「でも……聞いたか? 紅との試合、健闘したって評価されてるって」


「紅と蒼相手に粘ったから、加点されたって……」


「ふざけるな! 負けは負けだろ!」


ガルドは黙って聞いていた、ただ拳を握って。



闘技場の観客席もざわついていた。


「どうせ黒は最下位だって!」


「魔力ゼロの人間、そんなの認められるわけない!」


「翠は剛剣のガルドがいるから三位は堅いだろ」


観客の声は冷笑と決めつけに満ちていた。


(やっぱり……僕たちはそう見られてるんだ)

胸の奥が痛む。


《気にすんな。笑われてるってことは、そいつらが“怖がってる”証拠だ》


(……ほんとかな)


《ほんとだ。俺を握って立ってる限り、お前は“異端”でいられる》


少しだけ、その言葉が支えになった。



やがて、リカルド先生が結界の中央に立つ。


「――では! 全三試合の結果を踏まえ、序列戦の得点を発表する!」


歓声が一気に高まる。


「紅クラス! 合計二十一点!」


「蒼クラス! 合計十六点!」


「翠クラス! 合計十一点!」


「黒クラス! 合計……七点!」


――静寂。

次の瞬間、歓声が巻き起こった。


「やっぱり紅がトップだ!」


「予想どおりの展開だな!」


「魔力ゼロの無能が夢見すぎなんだよ!」


「……そんな……」マルコが顔を青くする。


「蒼に勝ったのに……?」ブランが奥歯を噛みしめる。


「ぼ、僕ら……一勝したのに……」


《ははっ! 見事にやられたな。だが“理不尽”こそ、この世界の真実だぜ》


「……っ!」悔しさが込み上げ、涙が出そうになる。



ガルドが壇上から声を上げた。


「納得いかねぇ! 俺たちは蒼にも紅にも負けたんだ! それなのに黒より上だと!?」


リカルド先生が冷静に告げる。


「勝ち点だけではない。試合での連携、個人の能力評価も加味しての合計だ」


「そんなもん……!」ガルドが言葉を詰まらせる。


だが会場の観客はそれを聞いて納得したように頷いていた。


「まぁ紅相手に粘った翠は確かに凄かったよな」


「黒? あれは魔力無しだし、評価もゼロで当然だろ」


ティアが僕の肩に手を置いた。


「ルカさん……」


その瞳は、僕の代わりに泣きそうだった。



(結局……僕は無能のままか)


唇を噛んだ瞬間、腰の剣が笑った。


《ククッ、最高だな相棒。これで証明された。俺たちは“正しく異端”だってな》


「……うるさい」


声が震えた。


悔しさと無力感の中、序列戦は幕を閉じた――。




黒クラス、蒼に勝利したにも関わらず“最下位”という結果に。

理不尽な評価制度と、観客や貴族社会の冷たい目線。

ここからルカたちがどう立ち上がっていくか。


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