表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒詩集  作者: ユーリ・S・イブニングムーン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

51/51

アンコール

拍手が鳴り止まない。誰もいないはずの暗闇から、無数の手が叩かれる音がする。幻聴? それとも呪い?


「もう一回」


「もう一回」


子供が駄々をこねるように、世界が僕を引き戻す。終わったはずの悲劇を、再放送リバイバルしたがる。私の傷はまだ癒えていないのに。かさぶたを剥がして、鮮血の色を見たいと観客セカイが望む。


アンコールなんて、名ばかりの強制労働。感動的なフィナーレの余韻さえ、ノイズにかき消される。幕が上がってしまったから、また仮面を被り直すだけ。


味のしなくなったガムを噛み続けるような虚無。擦り切れたレコードをかけ直すような日常。そこにあるのは繰り返しという名の地獄。


次はどんな喜劇トラジディがお好みですか?涙の在庫はもう切れそうなんだけど。それでも望むなら、絞り出してあげましょう。


最後の最後まで、道化として踊り狂うのが私の定めなら。さぁ、始めようか。終わらない夜明けの前の、悪趣味なショータイムを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ