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本の世界の鍛冶士 柊シズクの物語  作者: 川崎タイチ
超未来都市 NIISSA<ニーサ> カグツチ編
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第94話 カグツチ 火の館 再び? 


 一直線に東高校から走っていると……!


「花梨さん!見えてきました!竈山神社……」

「まさに諸悪の根源……!」


 穏やかに過ごしていたであろうカグツチ達の巣にカチコミをかけようとしている!


「……ふむ、判っていたことだが、近いな……」


 東高校から距離的に3km程だ。

 むしろ家に帰る距離の方が遠い。

 そのカグツチの館がある竈山神社はグルっと周遊出来るように道路が出来ている。

 むしろ竈山神社を避けるようにバカでかい道がドーンっと海から東高校まで貫通している。驚くほど真っ直ぐに海から高速道路まで繋がった。

 お陰で港町から高速道路までの輸送経路が仕上がっていた。


 ――何やらスゴイパワーを感じる!

 道路を挟んでバチーン!っと何かを割ったかのように真っ直ぐだ!

 港までの道と、東高校までの道の丁度中間地点に、奴ら……「秘密結社カグツチ」の悪が蔓延る総本山がある。


「――って、シズク…!なんか良からぬこと考えてる……よね!ユニゾンしてたら精神も融合するんだから丸判りだよ!」


「え!?」

「あ!エルチェ!そうだったね!」


「……ふむ、そもそもだが、友好的に行かんのか?」


 ――心が読める系JKとユニゾン出来る系ドールの2人には話すこと無く心が通じるのだ!


「か、隠し事できない!うえに策略が見抜かれる!?」


「……ふむ、バイクで一周グルっと廻ったが、しかしCBR1000RRスゴイな……」


 花梨はシズクのハイパーマシーン!に興味津々だ……!


「……龍神の主と七海のバイクと同じ匂いしかしないな?」


 むしろチューンナップはKOKORO Raboが監修・仕上げているから、和歌山県最強のセンダボに仕上がっている。


 KOKORO Raboとは心桜さんのガレージのことだ……!

 当然、七海のCBR250も心桜さんが仕上げている。


 風のカーハー・ツヴァイの加護をまさか受けているハイパーマシーンとは思えないだろう。納車2日目にして、高野龍神スカイラインで異世界転移して、転移した風の神である志那都 心桜とバトルまでしている。


 後日談ではあるが、川崎 心桜と志那都 心桜は同一人物でも同じ神でもない。

 七海の母親である心桜は神ではない。


 ……普通の人間だ。元々は神……それが正しいだろう。

 ただ、『主』ではある。


 『カーハー・ツヴァイを統治する者』という立ち位置の方がシックリ来るだろう。カーハー・ツヴァイ自体が『高野山で輪廻側の総』である関係で、一神教的考えで解決できない。

 シズク達の活動拠点である『アローナ』とは理がそもそも違う。色々とズレがあるのはそのためだ。ただ、周期的なのものがあり、合致した時アローナの街に入港出来る不思議な移動要塞だ。


 そして、今から攻め入ろうとしているのが……!


「……ふむ、カグツチの館は移動しないのか?」


「そうなんですよ。ファバーダ側からでも、湖からアクセスしましたし、そもそも要塞としても小さいサイズ?かな?」

「初級ダンジョン程度でしたし、最深部が『竈山神社』に繋がっていてガーディアンと戦闘になって戦略的撤退をしました」


「――人はそれを敗走という!」


「……人でなくてもそれは敗走だろう」


「はいそうですか…私は負けてない!」

 ギュッと握り拳を作りシズクは負けを認めなかった!


「……そもそも小さいサイズとはいえ、相手は神だぞ?人の力で勝てると思ったのか?」


 前回それはもちろん『デザートイーグル異世界ハイパー兵器』と『エルチェ君特性武器防具』と『ハイパー変態な仲間』で焼き払う気満々で火のレリクスにカチコミをキメたのだ。


 ――結果、惨敗である。


「……ふむ、その結果がこの装備か?」


 結果、ハイ・ファングとツインイーグル、シルフィードソードである。


「……ハイ・ファングを展開した状態で走行してきたが、ヤバいな。ドローン撮影している気分だ……!」


 一世代前なら驚きを隠せなかっただろうが、近年ドローンが普及したお陰で珍しい光景でも……。


「……いや!プロペラ無いからどう考えてもヤバいだろ!」


「あ!大丈夫ですよ?インビジブルのスキル使ってるので、浮遊しているハイ・ファングは見えてないはず!……こんな単純なことに気づかず、昨日学校からこの格好で図書室から家まで自転車こいで帰ったとか……恥ずかしい!」


 中二病全開の格好でチャリこいで家まで昨日帰ったのだった。


「エルチェがいれば風系のスキル使い放題なのをすっかり忘れていたよ!」

 っということでインビジブルが使用可となった。

「エルチェ君!『ライブラ』も展開だよ!」


 ――エルチェは呪文らしき言葉を超高速で唱えた!


「バトルサポート!『ライブラ!!』」

「バトルリズムシステム!『Ancient Field!!』」


「……ふむ、ライブラ……アテになるんか?」

「……目に見える限り、敵と認識できる飛翔体が300を超えるドローン体が飛んでるようにしか見えんぞ!!!」



 ……世界が……セカイが一気に色褪せる!!!!


「こ、この感覚って!!!!!」


 ――色褪せたセカイに……。

 『キュイーーーン!!!!……シュコーン!!』


 白色のスポーツカー……?


 凄まじい速度で交差点へ!!


 HONDA S660!?


 S660を中心に、ドローンたちが連携を組む!!

 そして、一斉に光を照射する!!


「水槽楽部!!・・・っと!柊 シズク!!」


 閃光の眼差しで、彼女は大砲を構える……!


「この一眼で貴様たちを……NIISAに送る!!!!」

「カチコミの代償……!水槽楽部の悪態をここで払わせる!!」


 色褪せたセカイに炎髪の髪をなびかせ、カメラを構えた輝く『水城 トモカ』だ!


 ドローンたちがシズク達を照らす!!


 ――そして、トモカは静かにシャッターを一枚切った……!!


 抵抗する、言葉すら発する間もなく光速でシズク達を……


 カメラは完璧に捉えた!!


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