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本の世界の鍛冶士 柊シズクの物語  作者: 川崎タイチ
超未来都市 NIISSA<ニーサ> カグツチ編
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第89話 ロケット部⑤ 神の悪戯と戦争の狼煙

 β6600が回収されてしまったが、とりあえずは『おつかい』を済ませる事にする。


 ミラ曰く……。


「ミカ様に拝謁するのは構わないが……シズクちゃんには手を出すな!!」


 ――っと釘を刺された。


 納得は行かないが、カグツチの上位神である『天野ミカ様』に拝謁することにした。

 ミカ様がご静養されておられる『熊野本宮大社』……の近所にあるカフェに向かうことにする。


 ◇


 軽快に飛ばしていると……!

 『♪……もえあがーーれ!!もえあがーーr』

 ――スマホに電話が入った!

 着信音がガンが付くロボットアニメの主題歌なのは、カグツチの趣味でもある。私のスマホは着信音を人によって変えている。


「はい?カグツチどうしたん?」

 S660のハンズフリー機能を使い通話する。


「あ、トモカ……ゴメン。至急帰ってきて!」



 ……。


 何だと!?



「な、何で!あと30分もしたら現着するよ!」


「……とにかく!今は退け!今、ミカ様の元に行けば……その……襲撃犯のシクズとバッティングする!!ミカ様からの伝令でシズクとの一件は手討ちにしろとの命だ!!!」


「……。」

 カグツチは少し一呼吸を置いて続きを語る。


「どうやらミカ様とシズクの間で悪戯いたずらが遂行されたらしい」


 ――悪戯とは、私たちのセカイで神が『善くない取引』が遂行されたことを意味する。善くない取引とは、単刀直入に言ってしまえば『禁忌』だ。


 ――まさか、重課金者が万引きなどしてガチャを廻したような低俗な事はないだろう。当然だ、ミカ様は『天照大神』と関係があられる偉大な方だぞ!


「……丁度手元にβ7RⅳにGM24mmがあるんだが?試しに今から行って狙撃しようか?」


 β6600はボッシュート!されてはいたが、実は予備に『β7Rⅳ+GM24mm』を持っていた。ミラから『厄災の時に、これで残光を捉えよ!』と預かっていた。


 ――因みに、災悪の時は回避された。

 災悪の時とは『去年の12月10日』だ。

 水槽楽部の関係者がセカイを崩壊しかけたのだ。その際、ここ和歌山県全土を覆う程の『津波』と『セカイ崩壊』を招いた。


 その時セカイを救ったのが……。


 ……あれ?誰だっけ?……確かミカと……。


 ――世界線が違うのか?


 そう、私とカグツチ、そしてミカ達と『輪廻転生側の厄災』に手を貸した。


 ……が、結果的に『別の神』が関与してセカイは崩壊しなかった。イレギュラーを排除して解決を謀ったが、別の世界線へ曲げられてしまった。


 ――っと、その時に使うべく『β7RⅳにGM24mm』を用意していたが使う事も無く、いざという時のハイパー兵器とし花神ミラには返却せず持っていた。


 因みにこの『β7RⅳにGM24mm』だが、ミカ様ですら『残光』として記録できてしまう代物だ!残光を撮影した場合、その神のステータスを正確に超解像度で記録できる。そのデータから『神を生成』する事ができる。ただ、代償は計り知れないらしい。


 簡単に言えば、『天之尾羽張』で1回だけ斬る事が出来るのだ!


 ――剣を一回振り下ろすだけ?

 その一発でコロニー落下を防げる位の一撃を放てるらしい。


 そして、私の友である『カグツチ』の首を吹っ飛ばしたらしいが、普通にウチの家で存在している。


 『まさに一撃必殺神殺し♡』


 ……の一品だから1回で十分だ!


 を、リース出来てしまう『残光』だ!

 ただ、私とカグツチをその能力を使わない。欲しいのは『データ』だ!


 私とカグツチは『残光』で捉えたデータを活用して科学の力でセカイにちょっとした『悪戯』しているのだ。


 ――だから我々のロケット部はポンポンと宙へ衛星を打ち上げることができる。


 で?ロケット部は何を目論んでいるかは……別の

本で語ることになるだろう。


「……で、カグツチ。ニート神に会わずに帰れと?」


 既に100km以上南下しているのに帰れと?


「そうだ!トモカ!今は退け!『ミカ様は敵だ!』……いや!ミカは我々の敵だ!」


 カグツチは『ミカ様』ではなく『ミカ』と言った!


「仮にだ、『シズクが神と仮定』するなら、これは神々の戦争となる。ミカは私に退けと言った。この意味を考えろ」


「理由の説明も受けず一方的に折れては我々への信仰を踏みにじる事になる。……確かにミカから比べれらは、我々の力なぞゴミ以下だ……」


 ――カグツチは一呼吸置いて再び語り出す。


「トモカ、私には『御前トモカ』と『科学』がある!」

「ミカは今回・・は退けと言ったが、『手を出すな』とは言わなかった。よって、我々は先攻の一撃をする――!」


 そう……我々、ロケット部は『強硬派』だ!


 さあ、始めようか。

 神の館へカチコミをキメた愚か者への聖戦を創めよう!


 『科学と神の融合』をたっぷりと味わっていただこう。

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