能面お姉さん登場
大学生の僕だから、真夜中にコンビニへ行く。途中、電信柱の物陰に傘をさしたグレーのワンピースを着た女性が俯向いて立ち尽くしていた。
『幽霊だ。こりゃヤバい』と思った僕は女性に気付かれないように電信柱の手前の道路を右折しようとした。反対側の道から鼻歌が聞こえてきた。
「♪乳首〜、乳首〜、立たせてしゃっきとしないとさ♪乳首からミルクが出る奇跡〜♪皆して〜、母親の乳首をしゃぶり、母乳で育つ〜♪乳首〜、乳首〜♪ あらっ?、お姉さん、お姉さん、何ちてんのぉ〜。お姉さんの乳首は元気?」と千鳥足の酔っ払いが電信柱の女性に声を掛けたようだ。
「お姉さん、えらいべっぴんさんじゃね〜。お姉さん、今からさ、おじさんとホテルカリフォルニアに行かない?」
女性は俯向いたままで何か言っていたが小声で聞こえなかった。
「え? お姉さん、何? 何よ?」と酔っ払いニヤけなから女性の口元に耳を近づけた。
女性は深呼吸をした。
「エンダァ〜〜〜!!」と女性はバカでかい声でホイットニー・ヒューストンの歌を酔っ払いの耳に向かって歌った。
「ぐわ〜〜っ!! 突如なんだろうかぁー⁉ めちゃめちゃうるさい!!」と酔っ払いは絶叫して地面に倒れてしまった。
酔っ払いが倒れた所を覆い被さった女性は更に酔っ払いの耳元に向かって「エンダァ〜〜〜!!」と爆音の歌声をぶつけた。
「あああああーっ!!」と酔っ払いが叫びながら女性を押そうとしたが女性は動かない。僕も怖くて動けない。
「エンダァ〜〜〜!!」と女性は続け様に酔っ払いの耳に向かって歌った。
酔っ払いは発狂してきた。
「あああああーっ!! お姉さん、お姉さん。エンダァ〜って、何よ!! 何らかのアクセスかい?」と酔っ払いが叫びながら女性を押そうとしたが女性は全く動かない。
「エンダァ〜〜〜!!」
「あああああーっ、何だか体が木っ端微塵になりそうな深夜です!!」と酔っ払いが叫びながら女性を跳ね返そうとしたが女性はビクともしない。
「お姉さん、チューしよう!」と酔っ払いが女性の口を塞ぐためにディープキスをした。
女性は驚いて立ち上がった。
「チューしようよ、チュー」と今度は酔っ払いが女性を羽交い締めにした。
酔っ払いは女性の胸を掴んで弄った。
「助けて!!」と女性は悲鳴を上げた。
僕の横を一陣の風が通り過ぎたのを感じたよ。
白い着物を着た能面を被ったお姉さんが酔っ払いの後ろから迫るとスリーパーホールドをした。
「待った、待った、何故に?! 苦しい、苦しい、ギブ、ギブ、ギブ」と酔っ払いは言って腕を振り回した。
「おっさん、今よ、このお姉さんの口にディープキスしてよう、お姉さんの推定バスト87センチのオッパイを鷲掴みしたよな?」と白い着物を着た能面を被ったお姉さんは酔っ払いの後頭部をスマホで殴った。後頭部から血が飛び散った。
「止めて、後頭部は危険だから止めて!」と酔っ払いは叫ぶと後頭部を押さえて座り込んだ。白い着物を着た能面を被ったお姉さんは酔っ払いのお尻を蹴り飛ばした。
「お尻は、お尻だけはダメ! 痔が3つもあるんだから!」と酔っ払いが言って泣き叫んだ。
白い着物を着た能面を被ったお姉さんは酔っ払いのズボンとパンツを脱がそうとした。
「止めて、止めて!」と酔っ払いが泣き叫びながらズボンとパンツを脱がされると走って逃げようとした。
「待てコラ!!」白い着物を着た能面を被ったお姉さんは追い掛けた。
襲われた女性も「エンダァ〜〜〜!! 嫌ーっ!!」と爆音で歌いながら追い掛けた。
僕も面白そうなので追い掛けた。何だかワクワクする。
つづく
ありがとうございます!




