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96.おさかな料理

相変わらずの間違いご指摘ありがたく。

話に関わる間違いは後書きに記載、誤字は特に記載なしで直してます。


今日は突然の雨に見舞われてびしょぬれになりました…気を付けて下さい…

 そうして満腹になったミズキは帰るが為に駅に向かう。


 主要ターミナル駅と言う事もあり、駅自体が百貨店を併設している所謂「駅ビル」であり、このまま帰った処で約束の時間まで空いてしまう事から、ブラつく事にした。

 目的そのものは無かったのだが、百貨店を巡ると決めてから行こうと思ったのは…泡だて器の件でロッタの言っていた言葉からカトラリーの類をみる事にした。


 しかし…百貨店のカトラリーなんて言う物は、銀細工だの貴金属や装飾を用いた見栄えの良い物が多く、ミズキの望む様な実用的な食器と言うのは無く、期待外れも良い所だった。

 それでも完全な無駄では無かったのは…百円均一の店でも覗けばいいアイディア商品も転がっているのではないかと思いついた事だったりする。


 そうと決めれば行動は早い。


 こんな大きな駅にある百円均一の店よりも、自分の家のそばの店の方が遥かに大きい。そう思うが早いかさっさと電車に乗って自宅の最寄り駅まで戻り、百円均一の店でキッチン周りのアイテムを物色する男性1名。

 色々と便利そうな品物が沢山並ぶものの、やれプラスチック製品やシリコン製品の多い多い事…木や鉄以外の素材であちらの世界で使える素材を完全に認識していないミズキは、その辺りを確認してからまた来よう…そう思い消沈しながら店を出た。

 

 ある意味でDREAMと比較すると、未来の世界を生きるミズキにとって、みらいからの便利な物を無理なく持ち込む算段をしている訳だが、なかなか目論見通りには行かないものである。

 更に考えなければならないのが「魔法」の存在でもあるのだが、ミズキには魔法の知識が全く無いあげく、バグった存在のミズキはレベルを上げる事も出来なければ、恐らく取得そのものも出来ない予感がする。


 ふと、魔法を使えるある意味で身近な存在が頭に浮かぶが、先日のやり取り的に誘われる感じに持って行けた可能性がありつつ、拒否とも受け取られ兼ねない受け答えをした覚えもある。今更感が漂うもミズキ的には後の祭りである。

 たどりついた結論的には、るぅとメグミに百円均一で便利そうなものが無いか、魔法を併用して使える物なんかをロッタを交えて話でもしよう、そうしよう…と、この辺でこれ以上考えるのを止めた。


 約束の時間までは余裕が有る、晩御飯を食べるべきか考えるも、昼に食べた食べ放題が響いて言う程に腹が減っているわけでもない。

 明日は仕事が待っているのも理解しているミズキは、最近DREAMが終わるとグダグダで眠ってしまっている事を思い出し、シャワーを浴びて、歯を磨き、服も着替え、ログインする。


 ---


『約束には少し早いんじゃない?』


 そんな声でDREAMにログインした自覚を認識する。


(まぁ、遅れるよりいいだろ?リズ達にゃ悪いことしたしな…あいつらギルドから出られ無いんだろ?)


『そうかもね。』


(そんな訳だから、早めに行って手伝いなり、話なりしとこうかと思ってな。聞きてぇこともあるし。)


『あっそう。それじゃ、美味しい物を食べてらっしゃいな。』


(お前も食べられる様になると良いやな。)


『そうね。ダメでも、るぅ達とのおしゃべりで許してあげるわよ。』


(はいはい、ありがとさん。)


 相変わらすのやり取りを経て部屋を出る。目的地は商業ギルドだ。時間の正確な確認をせずに来たが昼過ぎの様なので現実世界の19時半くらいだったんだろう。

 とりあえずは冒険者ギルドでカウンターに座っているエマに声を掛ける。


「こんにちわ。蜥蜴達ってもう居ます?」


「マイクさんもリズさんもいらっしゃいますよ。」


「今日はいつもの部屋じゃないですよね?」


 そう言ってエマの案内でいつもの部屋とは違う部屋に通される。いつものソファーのある面談室だと試食には向かないと思っていたら案の定…と、言った感じだ。

 まだ早すぎたのか料理云々の準備をしている感じではあるのだが、蜥蜴二人に加えて思った通りの人物がせわしなく動いている…ロッタだ。


「あら、早いのね。今日は腕振るっちゃうよ♪」


 …などと言いながら、エプロン姿で魚を手際よくさばいている最中だ。

 リズはそれを手伝い、マイクは手持無沙汰で脇でボケっとしているので…ミズキも邪魔をしない様にとマイクの横に立って話しかける。


「よっ。昨日は悪かったな。」


「っんとだよ…まぁ、実際お前が居なくても普通に話も進んだから、お前の判断も間違っちゃいなかったんだろうが…な?」


「んで、わざわざ試食会とか、気が利いてんじゃん。」


 取り合えず、元々の話を通していたサーモンとタラに関しては苦も無く獲る事が出来たので持参したそうだ。リザードマン的には生のままで魚を齧っても問題ないそうなのだが、調理された魚を食べるのもオツだと言う事で興味本位で同席する事にしたとか。


 そこでふと…現実世界で聞いたうろ覚えの知識と、DREAMでの料理環境なんかを思い出し、邪魔になるかもしれないと思いつつロッタにこえを掛ける。


「ロッタさーん、今日の料理ってどんなのを作るんです?」


 そんな問いに、サーモンもタラも小麦粉をまぶしてバターで焼いたムニエルや塩コショウで焼いたもの、サーモンと玉ねぎの薄切りのマリネ、タラと野菜を煮込んだスープ等、この地域で食べる感じの料理を考えている事を教えてくれる。マリネは塩レモンを作って試してみたらしいが、水塩に関しては上手く行かなかったそうだ。

 そんな中、唐突にリクエストを兼用した質問を飛ばす。


「えっと…揚げ物や刺身って作る事は出来ませんか?」


 突然の予定にない料理の提案に対してのロッタの反応は…爆発した好奇心が丸出しのミズキの姿に通じるものが有ったがそれがわかるのは…ミズキを案内して既にカウンターに戻ってしまったエマだけだった。

衣を漬けた揚げ物は、グランドだと少し未来の料理という前提でご覧下さいませ。

ポルトガル辺りで出てそうなんで…そんな感じにしようかと。

DREAMだとスペイン&ポルトガル辺りを「スルト」にしてます。

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