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85.とりあえずの納得。

書き直し、やり直ししていたら…えらく短くなってしまいました…


 そんな会話を後に脇で聞いていたウィリアムやジェラルドは言葉も発せずに只々静かに見守っていたのだが、そんな彼らもミズキの行動は今迄に見た事のないものではある。


 プレイヤーと言えば大概は冒険者で、モンスターを倒し、自らを鍛え、更に強い力を得ていく記録等ばかりで、レベルも上げずに、自覚も無くトラブルに巻き込まれ続け、自らに降りかかるバグをバグとも思わずに運営と対等に渡り合う…挙句にやりたい事はタラフライを作る環境造りと見受けられる…創造主に指示され、手伝うべきであるこの状況に於いて、自らが何をするべきか判断しづらい環境ではある。


 人工知能のそうした妙な思考フローをよそに、ミズキは言い放つ。


「じゃ、水産物ギルドの承認宜しく頼みますね。営業許可と運営場所だけ確保してくれれば、運営に関してはどうにか回る様に掛け合ってみますんで。」


「あ、あぁ…了解した。他に手伝う事はあるかい?」


「んー、もしエディンでサーモンフライを販売する様になったら、エリザベスと一緒に食べに行ってやってよ。売るか未定だけど。他にもきっと旨いもん販売するんじゃないかな?」


「おいしいおさかな食べる?おとうさんといっしょ?」


「あぁ、ギルドの視察でも名目にして、食べる機会を作る事にはするよ。」


「じゃ、私はコークに戻りますよ。ウィリアムさん頼みます。エリーちゃんもまたね♪リズは土曜日にコークで、待ち合わせはメッセージ貰えれば。ジェラルドさんもきっと実務だよね、宜しくっ!」


「あ、それじゃ…私もこの辺で…エリザベスちゃん、また今度ね。」


「うん。またねー。」


 こうして嵐は過ぎ去った…ウィリアムはこの街のトップではあるものの、この世界のトップがいきなり訪れて、たかが1プレイヤーに融通を効かすと言うのは初めての事である。


 そのプレイヤーも奇妙な人物で、トップ相手に対等にやり合っていた…が、そのプレイヤーは何故か人工知能を想う言動をしている様に見受けた。そんなプレイヤーも居るのだと認識し、そのプレイヤーからの依頼…いや頼みなのか…を受けよう。娘をこの場に戻してくれた上に、大規模な争いすら回避し、今後起こりうる内紛も打ち消した…最後の内紛の件は運営の判断であったが、その判断があのプレイヤーの人工知能に対する認識を浮かび上がらせた。

 その事実上、エディンを救済したプレイヤーに対して、借りを返すという判断は、この街の運営を任された者として間違ってはいないだろうと判断する。その判断は…操作されていないはずだ…自分はあのプレイヤーと接した後なのだからと。


 変わって屋敷を出たミズキとリズは、マイクが居るであろう冒険者ギルドに向かう。


 まだ水棲人運営ではあるが、近い内に領主運営のものへと変わるだろう。

 ミズキは未だに完全に納得はしていないが、Pさんのこの街の貴族達をはじめとするNPCへの干渉がNPC同士の諍いを収めたのも、また事実なのである。


 思考に干渉すると言う非人間的…いや、非人工知能的なのか…な行為を非難・否定すべきな処をしなかったのは、拒否すればワールドレイドが行われてしまう事になり、争いは避けられずに多くのNPCが消滅したかもしれないという事を考えると自分が関わったNPCにプロテクトとでもいえば良いのか、干渉しない約束を取り付けたのは思いつきにしてもよかったのではないかと思うしかない…そんなミズキではある。

 とりあえず、自分が関わったNPCの性格が急に変わられたら…そう思うと、今回はこれでよかったのだろうと。

なんだか、上手くまとめられなかった感じのする今回ですが…言わんとする事をわかって貰えたのかが非常に不安です…私が下手なだけなのですが…

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