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76.驚愕リクエスト

評価やブックマーク、ありがとうございます。やる気の源泉です♪

 ただ、Pさんは続けてミズキの案がそのまま全部受け入れられた訳でもない事を説明してくれる。


・個人のプレイヤーの働きでの停戦とは発表しない

・関わったプレイヤーに貢献値を配布する話もしない


 単にイベントの一環としてグランドにおけるワールドレイドが発生しなかった事にする、そして戦争が起きないのであれば貢献も発生しないので貢献値も配らない事にすると。


 理由としては、運営に関わる「プレイヤー」が居ると言う事を既存のプレイヤーに知られたくない事に加えて、そう度々、運営のスケジュールを変更されても困るからだと。

 それはそうだ、どこかしこで戦争を和平に持って行かれてはたまった物ではないし、貢献値と言ういい意味での「餌」で参加率を上げ様としているのに、根本が吹っ飛んでしまうのだから。


「了解ですよ。まぁ、私的には手間が省けて助かりました。ありがとうございます。エリザベスちゃん位は御一緒しますよ。それで、ご褒美ついでにお願いが有るんですが?」


「えー、まだ何かあるの?」


「今回の俺の貢献値をこの三人に分配して貰えませんか?」


 その言葉に蜥蜴達が異を唱える。


「「「はぁ!?」」」


「お前、何言ってんだ?今回一番動いてんのお前だろ?」


「私も何もしていませんよ…」


「私もエリザベスの事をお願い…って、依頼した側なんだけど…」


 三者とも、ただ貢献値を貰う事に抵抗が有るのか、一方的に施されるのが嫌なのか三人揃ってその分配に異論…とまでは届かない意思を表す。


「言ったでしょ。最低でも貰えるはずだった貢献値の三分の一は貰えるようにするって。」


「確かに言ってましたね…」


「あぁ、その必要はないよ。今回のレイドの貢献値は君達4人に付与するよ。」


 Pさんのその言葉に反応する4人の反応はそれぞれだ。


「おぉ!Pさん太っ腹♪」


「マジか…」


「嘘でしょ…」


「いいんですかね…」


 そして、ミズキの次の発言で周りを呆れさせる。


「時に、貢献値って何が出来るんです?」


「お前…本当にプレイヤーなのか…」


「あははははっ、君は本当に読めないプレイヤーだね。簡単に言うと、非売品の装備やアイテム、面白い所だとリクエスト権とかあるよ。叶うかどうかは別だけどね。」


「へぇ…面白いですね。特にリクエストのくだりは。」


「確かに、ミズキさんは装備には全く興味とかなさそうですもんね。」


「あぁ、この服は他のプレイヤーと被らないっぽいから気に入ってるし。」


「ギルド職員の服を着ている時点で変なんだよ…始め、NPCだと思ってたんだから…」


「あ…そう言えば…ねぇ、Pさん。例の犬猫二人なんだけど、今回のレイド絡みの依頼の報酬がこのギルド服なんですよ。これ非売品でしょ?貰える貢献値であの二人にあげられないかな?勝手に停戦にしちゃったし。」


「欲がねぇな…お前…」


「その件はよく知らないけど、リチャードに言えば大丈夫だよ。そもそもの護衛依頼がこっち主導だったからね。はっはっはっ。」


「…そうですか。まぁ、そんな処なんですかね…妙だとは思ってましたけど。」


「ねぇ、ミズキ君。もし、君が何かリクエスト出来るとしたら…何を望むんだい?」


 一連の流れから、放置すると貢献値をそのまま塩漬けにするだろうと踏んだプロデューサーは、いい機会だとミズキの欲を探ろうとする。そしてまた、プロデューサーを含め、蜥蜴達をも不思議な世界に誘いかねない事を言い始めるのだ。


「そうですねぇ…コピー〇ボット…何て言えば良いんだろう…意識のない今の自分のアバターとか用意出来ますか?」


「お前…ムッツリなんだな…」


「えっ?エッチな事に使うの?」


 そのリクエストにマイクやリズが反応するがミズキが素に戻って突っ込み返す。


「馬鹿マイク。俺はオートマタで人形だから、生殖機能なんかはねぇよ。ツンツルテンだし、硬いんだよ。」


「じゃあ、君は等身大のアバターなんかを使って何をしたいんだい?」


「んー、理屈だと出来る様な気がするんだけど…テンのAIって言うのかな?を、そのアバターに移す事って出来ませんかね?」


「「「「『はぁぁぁぁぁ!?!?!?』」」」」


 Pさんと蜥蜴三人に加えて、頭の中でテンまで叫ぶのでうるさい事この上ない。


「お前…ボッチの神にでもなるつもりか…?」


「テン…って、ヘルプボットよね…?何の為に…?」


「本当に変な人ですね…あなたは…」


「君は…よくまぁ、こちらの想像できない事を思いつくねぇ…ヘルプボットの変化ですら奇妙なモノだったのに…」


『な、な、な、あんた、何言いだしてるのよ!?』


 皆が皆、自分の感想を口に出してミズキに反応する。そして、そんな中でプロデューサーが現実問題としての可能性について話し出す。

犬猫はもうちょっとお待ちください。

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