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71.知らないところで…

誤字脱字の指摘、ありがとうございます。

 時間は少し戻って、コークにいる犬猫二人の話。


 ログインしていつもの様に待ち合わせて顔を合わせて挨拶をした後、フレンドリストに珍しく自分達より早くログインしている様子のミズキを発見する。


 今までの彼との会話から、ミズキの事を週末プレイヤーと言う印象を持っていたメグミだが彼には彼のやりたい事でもあるんだろう。それでも、今週末にはワールドレイドで護衛をしなければならないし、事前に話す時間があるのであれば越した事はないと思う事をるぅにも話した上で、ミズキにメッセージを送る。


【おーい、居るなら連絡位してよー。】


 そんなメッセージだけ送って、いつも通りのるぅとの行動に戻ろうとしていると、さっき送ったメッセージの返事がやって来た。


【今は個人的な用でエディンに居る。】


 簡潔な用件だけのミズキらしいメッセージが戻って来た。

 要するにコークに居ないから相手が出来ないとでも言いたいのだろう。


「…エディン…?るぅ!あの子、週末の戦争相手の最前線の街に行ってる!?何考えてる訳?」


「…わかんない…でも、ミズキちゃんぽい…」


「た、確かに…何をするかわからないのは…流石だわ…」


 ミズキが居なければ週末の行動の予定も立てづらいので、仕方もなく、いつも通りにパブでウェッジとシードルを頼んで話す事にする。話題は勿論エディンに行っている人形の話である。


「護衛をするのに、相手の情報収集でもしてるのかな?」


「…きっと…いみはあるんだよ…」


「考えても…あの子の考えてる事はわからないよね…」


「…きけばいいよ…」


「あ…そうだね!」


 るぅのその言葉に、そんな事も気が付かなかった自分が少し恥ずかしくも、とりあえずはミズキに【わざわざそんな遠い場所で何をやってるのさ?】…と、メッセージを居れた後にるぅと再びたわいもない会話を続けていると、帰って来たメッセージに驚愕させられる…


【申し訳ありません。ミズキが忙しいので許可を得て代筆となります。水棲人の冒険者ギルドを経由して、これから水棲人と交渉をする様です。交渉内容は現状不明です。テンより】


 戻って来たメッセージの内容はいたって普通の内容…むしろ普段より丁寧な言葉づかいですらある…説明も難しいのでメッセージをるぅに転送して、再び会話に戻る。


「るぅ…あの子、やっぱりおかしいよね…返って来たメッセージ…テン…って確かヘルプボットの名前だよね…そのテンさん?から、返って来たよ…なんで?どうなってるの?」


「…ミズキちゃんは…よく、テンちゃん…かな?…と、はなしてる…たぶん…」


「それは…前にも聞いたけど…あの子のヘルプボットとの付き合い方はなんなの?あの文章みてると、ヘルプボットに書かせてるよね?ね?」


「…おもしろいよね…ミズキちゃん…」


「それで済ませるあんたも相変わらずだけど…ヘルプボット以前に、交渉って何やってんのよ??」


「…なんだろうね…テンちゃんにきく…?」


「るぅ…あの子に感化されてるわね…それは…ヘルプボット宛にメッセージを出すって事?」


「…そう…だよ…?」


「あぁー、もぅー、さも当たり前に言うるぅもるぅだけど…面白そうよねっ!」


 るぅもるぅだが、メグもメグでミズキに感化されているのだろう。自分の常識が最近よくわからなくなってきている。でも、その常識に捕らわれて楽しめなかった、出来なかった事を知っているので、とりあえず、やってみてから考える事にする。


 そうした結果…


 ミズキの知らない処で、るぅとメグミはテンとコンタクトを取り合う事を始める。

 犬猫二人も他人のヘルプボットと本人をスルーして仲良くなっていくという前代未聞の荒業に手を染めているという事実を気にしないままに始めてしまうのである。

 テンも個人情報などを漏らす様な事はせずとも、ミズキのおおまかな行動は筒抜けになってしまいましたとさ。

今回は取り残された犬猫の行動です。


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