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37.振り返る(ミズキ編2)

いつもながらに、あまり話の山や谷がないです…

 現実に戻ったミズキはさっきまでの出来事を振り返る。


 遊びのはずのゲームで仕事をやらされそうになった事を思い出す。

 そりゃ、ロールプレイングゲームで強い武器を買う為に敵を倒してお金を貯める…様な事をした経験はあるけれども、DREAMではモンスターを倒してもお金が落ちるわけではなく、対象の死体が残るだけの様だった…手元に残ったのがウサギの死骸だけだったのだから。


 キッチン欲しさにお金を貯める事に決めたものの、米ですら超高価な代物だという向こうの世界…さてどうやってお金を貯めて行くのかを考えなねばならない事を考えると、ノルマの免除はありがたいものの、今までの収入なんてログインで1日一回貰えるポイントだけなのだ。

 とりあえず卵の納品で3万弱のポイントが貰えるはずではあるので、それを元手に何かしら考えねばならないのか、後は依頼される滅菌の手数料がどれ位になるのかだろうか。はてさてどうなるのか、どうするかは…まぁ、暇な時に考えればいいやと切り替える。


 それよりも固有スキルの件はどうなるのかと考えてしまう。

 本当はせっかく色々と使い道を見出したのだから修正されるのは嫌ではあったが、自分一人の意見が通る様なものでもないと思ってたのに、自分だけの専用スキルになってそのまま使えるのはいいけれども、話の流れ的には余り人前では扱ってはいけない感じを受けた。

 それに、まだまだあのスキルには可能性も感じているのにコソコソ使うのも性に合わないのが正直なところだ。これはこれで何かしら人前で堂々と使う方法を模索しなければとも考える。


 たかがゲーム、されどゲーム。


 始めてから大して時間が経っているわけでも無いのに、既に別世界の自分で楽しく行動する事を思うと、今までに仮想世界を触らず嫌いしていた自分に対して勿体ない…と思う。まぁ…それに対しては、やるにあたってのハードル…主に機器が高価なのが悪いのだ…と、だれが聞いている訳でも無いのに変な責任転嫁をしてしまう。

 幸運な事に無料で高価な機器をタダで頂いた上に、1年間無料でプレイする事が出来て、上手くいけばその後も無料で続ける事も出来るかもしれない。まぁ、そこまで続けているかは現状わからないのではあるのだが。


 それに世間話が出来る程度の知り合いも出来た。ある意味これから一緒に企画を出していく感じの友達みたいな感じだ。

 年上なのに年下の様な自称おねぇちゃんの不思議な犬娘と、とても生意気な猫娘…ってこっちも年上なのか…と、今頃その事実を自覚する。そして、今迄にここまで普通にコミュニケーションを取ることの出来るネットワークゲームをしたことなどない自分は、カルチャーショックを良い方向に受けたな…と。

 

 プレイヤーだけではない、NPCと呼ばれるプレイヤー以外のキャラクターも独自の性格を持ち合わせていて普通にコミュニケーションを取る事が出来ていたし、一緒に食事を取る事…なんて、ほぼほぼ人間と同じ行動をしていた気がする。

 子供と似た様で、子供とは少し違う先入観の無さは、大半のプレイヤーとは違うNPCとの触れ合い方を周りのプレイヤーがミズキの事を変だと評価する原因の一つなのだろう。


 そんな事を考えながら仮想現実から現実世界での日常への思考に戻す。 明日からまた平日は働き、DREAMをする気は特にないのだ。販路の検討だったり、拡大の為の営業だったりと、現実世界で考えなければならない言は幾らでもあるのだ。

 そんな極端にマイペースすぎる彼の次のログインまで、現実世界換算での数日の間、犬猫コンビを悩ませる事になるのだった。 

DQなりFFなり同じ事ばかり話す(同じことしか話さない?)NPCはどうにもならないんだろうなぁ…と疑問を持っておりました(個人的な話)


200712 誤字訂正…1文字目から誤字って…(泣)


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