32.ゲスト
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こうしてミズキ達三人は商業ギルドに訪れる、
三人が商業ギルドに到着する少し前に商業ギルドに突然現れた人がスタッフを騒然とさせていた事を彼らは知らぬまま、いつも通りの応接室に通されると、いつもとは違い既にギルド長が座り、エマは後ろに控えて立ち…見知らぬ誰かが同席している為に、疑問に思い思わず訪ねてしまう。
「あれ?俺、来る時間を間違えました?」
「いや、早い位だろ…で、お前、今度はいったい何やらかした…?」
「は?…納品してから…は…食事と模擬戦くらいですかね?」
意味もわからずに非難を浴びるミズキを見て、見知らぬ男が話始める。
「まぁまぁ…とりあえず私は急な飛び入りですから、まずはギルドの話をして貰っていいですよ、ここで見てますから。」
「俺も何でもいいですよ。任せますから。」
男とミズキがそう言った後、リチャードはヤレヤレ…とでもいう雰囲気を漂わせつつも本来の話を進行し始める。
「じゃ…まずは契約の話をするか…で、同行者が二人なのはなんでだ?」
「あれ?そう言えば何ででしたっけ?」
「僕が保護者として付いて来ただけだよ。」
そう言って、自分がるぅを誘って一緒にDREAMを始めた事。るぅの内向的な性格含めて、基本的に一は緒に行動しており、今回の件を聞いて変な契約を締結させられないか心配で強引についてきた事。あとは、るぅの話に聞くミズキに興味を持った事等も付け加えた。
「お前はいいのか?」
「俺?本人が巻き込まれたいみたいですから、どっちでも。一応確認もしましたよ?」
「まぁ、いいか…じゃ、自己紹介な。俺はここのギルド長のリチャードな…」
「ギルド長!?」
自己紹介が始まった直後のメグミが素っ頓狂な声をあげて驚き、リチャードが呆れ顔でミズキに問う。
「ん?お前説明してねぇのか?」
「スキルの秘密保持の件を契約すると思う…としか言ってないかも。」
「ちょ、直接ギルド長と面談すると思ってなかったんだよ…冒険者ギルドじゃ、ギルド長なんて滅多に顔を合わせないどころか、会った事すらないよ…商業ギルドが…こういうモノなの…?」
「あぁー…コイツが特別だ。あんたの感覚はまちがっちゃねぇな。」
「君…ほんと、なんなの…?」
「はっはっは、コイツ面白れぇよな!でも、この後まだまだ驚くぜ?」
そう言って、リチャードは大きな声で大笑いしながら、今回の契約内容を説明し始める。
・スキルによる滅菌技術の機密保持
・定期的な卵の滅菌作業とそれに伴う発生利益の分配
・定期ノルマの免除
・滅菌を利用した事業企画を練る事
・独自の商売をする際には必ず事前協議を行う事
るぅとメグミに関しては、商業ギルドとミズキのこれら契約内容と今後知り得る情報に対しての機密保持契約を提示された所で、メグミが疑問を抱き質問する。
「あの…少しいいですか…?」
「ん?どうした?」
「この子のスキルって…拘束とかじゃないんですか…?」
「いや…収納系だぞ?って…おい、どういうことだ?」
「あー、ちょっと耳貸して貰って…」
…と、ミズキがリチャードに耳打ちをしようとした処で、今迄、静かにはなしを聞いていただけの男が割って入る。
「あぁ、いいよいいよ。私が説明するよ。じゃ、まずは自己紹介をしようか…」
そう言って、流れをを突然ぶった切って自己紹介をし始めた。
「私はこのDREAMのプロデューサーをさせて貰ってるんだ。名前は特に設定してないんだけど、とりあえずは「Pさん」とでも呼んで貰えばいいかな。」
「はぁ、そのPさ「えぇぇぇぇーーー!?」…」
ミズキが反応しようとした処に上書きするようにメグミの驚きの声がコダマする。
「何を騒いでるんですか…?」
「いや…ぇ!?…あの…プロデューサー!?で、君はなんでそんなに普通なの!?」
「ん?話的に単にギルド長の上司とかなんじゃ?」
「そうだよ。ただ、ギルド長や私はAIではなくプレイヤーと同じ現実世界の人間で、僕は結構お偉い責任者さんなんだよね。」
「大変ですね、ゲームの中でもお仕事ですか?」
「そうなんだよ…でも君のせいなんだけどね。」
メグミが状況を理解しようと努力する中、るぅは状況など今一つわからないまま傍観し、ミズキは飄々とした雰囲気で他人事の様に話し、リチャードは頭を抱え、Pさんは意地わるそうな表情でミズキを観察する。
「俺、なんかしました?」
「そこの二人を虐めてたじゃない?収納スキルで。」
「語弊はある気がしますが…まぁ、拘束はしましたね。」
「それそれ。」
そう言ってPさんは現状を説明する。
本来は想定されていなかったスキルの使用法が発覚したが、その使用法を用いたのはミズキだけだと言う事で、自覚していないプレイヤーのスキルは修正する事にした。ただ、現状で認識している危険を放置するには問題も有ると言う事で直接話をしに来たと言うのだ。
「んー、そちらの結論は?」
「それを話に来たんだよ?」
「いや何かあるでしょ?無いなら修正して、はいオシマイ…だろうし。」
「そう進めちゃうと、君が現実で言いふらすかもしれないじゃない?ある事ない事?」
納得がいかない話の流れの中、頭をひねっていると何故か…るぅと目が合う。そして、るぅは何気なしに首を横に傾けて一言こぼす。そして、それを聞いたミズキも続いた。
「…そうなの…?」
…
「あー、俺って相手の考えとかわかんないんで、ちゃんと言ってくれません?別に言いふらさないって約束でもして終わりなら、それでいいんですけど?」
「やりにくいなぁ…」
「君…なんでそんなに普通なんだよ…」
「ん?だって、俺の立場って一応客だよねぇ?DREAMの?」
「流石だわ…ある意味…」
「じゃあ、まぁ、私も面倒だからぶっちゃけるよ。」
そう言って、メグミが呆れる中、Pさんは通常運転するミズキに向かって提案をし始めた。
今回、人が多く会話が分かりづらいかも知れません…




