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19.パブでのやりとり

夕方に裏設定?(言い訳?)でも投稿しようかと思います。

全然、読まなくてもいい下らない話ですが。


そして、誤字報告、ありがとうございます!

 るぅとミズキはムーノの村の散策を始める。

 と言っても農村でコークと比べれば小さな村で。るぅ曰く店が固まっている場所があるらしいのでそこまで足を運ぶ。


 コークまでそんなに遠い場所にあるわけでも無い為に宿場町と言うほどでもなく、宿や飲食店も多くもないが近くまで来ればいい匂いが漂っては来る。ただ、これは甘い匂いだ。なんか…嗅いだ事のある匂いがする…これ、コンポ―トか何かかな?


 ご飯を食べたいと言いながら甘いものに魅かれるミズキは甘味につられ…


「ご飯と言ったものの、甘いものでもいいです?」


「…好きなもの食べなよ…」


「じゃ、お言葉に甘えてこのお店に行きましょ。」


 と、好き勝手に決めたお店にるぅと店に入る。

 店の内装はいわゆるパブって感じだ。カウンターには店主と数名の客が、いくつかあるテーブルにもちらほら客が飲み食いしている。


「こんにちわっ!」


「おうっ、見ない顔だな。」


 ひげ面のおやじが明るく声を掛けてくる。取り合えずは外にまで漂う匂いの品について尋ねて、他に提供出来るメニューに何が有るかを聞いた。その中から選んだのは…


 ミズキが、アップルパイ&ホットミルク

 るぅが、リコッタチーズの蜂蜜掛け&シードル


 …である。代金は帰りに使う予定だった馬車代として余裕があったのでそれを原資に割り勘で前払いしてテーブル席に腰掛ける。ミズキは手伝ってくれたお礼を、るぅは年上として先輩としてを理由に互いが互いに奢ろうとしたのだが、どちらも引かないので最終的に割り勘になった。


「るぅさん、お酒強い?」


「…ここだと、酔わないから…いい…」


「お酒、好きなんでしょ?」


「…すき…かな…」


「その姿でお酒は…どうなの?」


「…気にしたら、だめ…20超えてる…」


 そんな話をしていると、オーダーしたものがやってくる。


 ミズキの注文したアップルパイ、パイ生地のフィリングはリンゴをワインを使って煮つめたのか紫がかり、上にはパイ生地が載っていないタイプで、ホールを8分割した感じの品である。飲物はアルコールが多く、ノンアルコールの選択肢があまりなかったので、パイに合うホットミルクにした。中身が男とは思えない注文である。


 るぅの注文品は、リコッタチーズに蜂蜜を掛けただけシンプルなもの。合わせたシードルはリンゴを発酵させて作られたアルコール炭酸飲料である。

 見た目は二人とも女性なので特に違和感もなく食べ始める。


「しかし、こっちの世界のデザートもなかなか…」


「…ん…おいしい…シンプルだけど、太らないのがいい…」


「へぇ~それはいいね。」


「…ミズキちゃんに…気を付けて欲しいことがある…」


「もぐもぐ…なんれふ…?」


「…さっきの収納は、あまり人にみせちゃだめ…」


「もう、るぅさんに見せちゃいましたけど…なんでです?」


「…珍しいスキルは…プレイヤーに知られると色々巻き込まれるから…」


「ふーん…じゃ、るぅさんは俺を巻き込んでいいですよ?」


「…はぁ…しんぱいだよ…?」


 自分のスキルで何かあったんだろうなぁ…位は察するが、それが何かを追求する気もない。好奇心が無くはない、でも、言う気が有れば言っただろうし、言いたくなれば言えばいい。それより、言えば勘繰られる事位解ってるだろうに忠告をくれた事に感謝して御礼を言ったのだ。


 基本的に自分がされれば嫌な事…を基準に考えはするが、好奇心がそうした思考を上回る時には暴走してしまう。エマの時の食事の話や、るぅの耳の件なんかが良い例だ。それでも、相手を傷つける…事を進んでするタイプでもない。問題は…自分なら大丈夫的思考から来る極端な自分基準なのだろう。そして、子供の頭を撫でる様によしよしと撫でながら言う。


「でも、わかった。気を付ける。ありがとね。」


「…ん…わかってくれればいい…」


 完全に女子会的な雰囲気である。

 程なく二人共食べ終わる頃、たまたまカウンターに誰も居なくなっていたので、やってみたいな…と頭によぎった事を実行する。


「マスター、御馳走様。美味しかったんで、一杯奢るよ。」


「甘いもんにミルクじゃ、様になってねぇけどな。頂くぜ。」


 ミズキとマスターが顔を見合わせて、互いにニヤッと笑う。


「いや~、一回やってみたくて。」


「何だ、聞きたい事でもあるのかと思ったぜ?」


「いや…別に?旨かった事を理由に、奢ってみたかっただけ。」


「変な奴だな…」


「まーた、変な奴扱いだ…俺、そんなに変?」


「女の癖に「俺」ってのも変な奴に追加な。」


「そりゃそうだ。なぁ、何か聞かせてくれるんなら、この村の事でも教えて貰える?」


「はっはっはっ、いいぜ。」


 こうして流れに乗って村の話を聞く機会を得た。別に特別な話を聞いた訳でもなく、コークの商業ギルドでエマにでも聞けば答えてくれるレベルの話だ。


 養鶏場で卵の他に鶏肉を扱っているとか、放牧させたりする形の牧場で羊や牛が飼育されている話、ライ麦・オーツ麦・大麦や小麦等も栽培しているらしい。南の地方や国には豚も結構いるらしい話も聞けた。こうして聞くだけでも結構食材は有るな…と、内心ほくそ笑んだ。


 パブの飲み物は衛生面でアルコール飲料が大半を占めているらしい。水は魔法から安全なものを作れる様ではあるが、現代の嗜好品である紅茶やコーヒー、ココアなんかは無い。ノンアルコールといえば、水やミルク、ブドウのしぼり汁の水割りが普及している様子との事。水同様に氷も存在するが、NPCで魔法を使える人間が飲食店を営む例はあまりなく、冷たい飲み物が小さなパブで出る事はそうそうないそうだ。エールと言うビールの一種もぬるいまま飲むのが一般的だ。

 都市のパブや肉屋や海鮮店等には鮮度を保つ為に専任の魔法スキル保持者が居たりするらしい。

 また、こちらの食物は調味料も少なかったりで味のレパートリーは少なく、ハーブは比較的採取出来るが、香辛料の多くは輸入に頼っている様子だ。


 この世界…いや、今居る国の事情を色々教えて貰い、ひと段落して出掛けようと挨拶する。


「おっちゃん、ありがと。また来るよっ!」


「おぅ、期待せずに待ってるぜぇ!」


 この短時間で「マスター」が既に「おっちゃん」呼びに変わり、馴れ馴れしい事この上ないはずなのだが、相手も気にする事も無く応対しているから問題ないんだろう。

 やり取りを見ている側からすると、何故、初対面でこんなに気さくに話しているのかと疑問に思うのに、自分もその相手の一人だと思い至らないるぅが居た。

自然に知識を与える話の進め方が下手すぎです…

あと、村でも街並みかな…とか考えると、どう書くか悩みます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 村は大体100世帯くらいで300~700人くらいですかね? 街は1000世帯で2~3000人くらい?もっと大きければ1万世帯で2~5万人くらいですかね
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