約束12
お待たせしました、どうぞー
自分がしたかった事
アウレンティーニ様のおそばにいて
頭をなでて頂く
でも私の髪色は・・・
あんな風に綺麗に涙を流す事はもうできない
だって私は平凡な顔の平凡な町娘
私があんな風に出て行って話しても・・・
彼の傍にいるために、私はここにいる
でも、勇気が出せない自分がふがいない
あの時、紫の髪をなでようとしていた手を叩き落としたい衝動にかられてしまった。
フィオだったらしなかったでしょうか・・・
でも
「私がフィオレンティーナです、アウレンティーニ様・・・」
私はミリア、フィオでミリア、だから次会ったら
明け方、うす闇の中で呟く言葉は誰にも聞かれはしないまま、溶けて行った
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はい、早朝とか夜中ってちょっと心弱くなる事はありませんか?
私もだったみたいです。
朝食を食べ
今日も元気に城の裏門へ来ています。
「おはようございます、ジークさん」
「おはよん、ミリアちゃん!今日も早いね~」
「そういうジークさんもお早いですね?」
「あはは~実は昨日さぼってたのが隊長にばれちゃって、夜勤からぶっ続けよ~」
「さぼるのはいけませんね・・・じゃぁご飯とか」
「へ?まだだけど・・・」
「それでは、これをどうぞ」
すっと差し出したのは昼までの間小腹がすいた時様にと用意していたサンドイッチでした
「え!いいの?」
キラキラとした目でミリアを見るジーク
「どうぞ?」
「ありがとう!じゃ、おいしく食べるね~!!(ジル隊長に悪いかな(ボソリ)」
何かつぶやいてますが、サーモは嫌いでしたでしょうか?
「では、仕込みがありますので」
「は~い!あとで食堂いくね~」
「お待ちしてます」
三画の厨房は本日も大盛況です。
肉肉緑!だったメニューも一新され
肉料理と魚料理、そして女性の方も簡単に食べれる様に軽食にサラダ、デザートにフルーツ
彩も考え、ん、具をふんだんにはさんだパンは女性が食べる事を考えて作ってましたが、
簡単に食べれる点から男性陣の警備担当の方に好評ですね。
少し現実から目をそらしたくなりました、が現実です。
「ミリア、今日のおすすめは何かな?」
ニコニコと話しかけて来てくださっているのは、切れ長の瞳が素敵な第二騎士団長様です
「キリエ様・・・今日のおすすめは、お魚ですかね」
「そうか、では今日は魚にしようかな」
「・・・なぜ態々私に聞きに来るのですか?下準備中なのですが」
そう、私が今いるのはカウンターではない、厨房内で下拵えをしている。
「ん~外だと色々うるさいしね、もっと君と話してみたかったんだ」
「そう、ですか。」
「昔話をね、したくて」
「昔話、ですか?」
少しさみしそうなその様子に、ひと段落したとナイフを置く
「こないだの、ローヌのスープ、とても美味しかったよ、ありがとう」
こくんとうなずき
「よかったです、喜んで頂けて何よりです」
「あのスープは、昔ある人が作ってくれたんだ、昔・・・とある御令嬢がローヌがお嫌いでどうにか食べて頂ける様にと考え作ったと幸せそうに作ってくれたんだよ」
「・・・」
「ジュノって言ってね、彼はもう・・・いないが、王城の料理人だったんだ」
「そう、ですか」
(ジュノ料理長・・・彼の)
「ふふ、まぁとにかく今は姉と幸せそうにど田舎でくらしているよ」
「まぁ!」(あの堅物ジュノが!)
「隊長!」
「ん、そろそろ行かなきゃ、じゃまたねミリア、あ、今度また作ってよローヌのスープ」
「わかりました、腕によりをかけて」
と少しほほ笑み見送るミリアだった。
(みんな幸せになってくれてればいい、こんな素敵なお話はほかに無いわ、あのジュノがね~)
ホクホクと炊けたイモに串を刺し振り向いたらそこに
「ミリア」
真剣な顔をしたジルさんがいました
さて、彼は何かを勘違いしてます。なーんだ?
答えは次話で❗




