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灯火。  作者: みつ


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【僕は今、モニタールームに、

1人いるが、

ほどなく、ここを出て行く…。】


 日本人は、

『忍耐』という言葉が、

わりと好き、というか、

それを、

どこか美徳とする傾向に、あった…。


 僕は、わりかし、

大人の言うことを、

ちゃんと聴いて、育った方であった。

バカなこと、

アホなことを言ったり、やったりも、

あったが、

子どもだった僕は、

おそらく他の子よりは、

きちんと大人の言うことを聴いて、

育った。


 『野望』や『野心』というのは、

どこか己には似合わない言葉であるな…とは、

思うけど、

未だに『大志』という言葉は好んでいた。


 時代だったのか、

それは今日も、あり得るのか、は、

あやふやで、あったが、

『若くして成功する。』という実例は、

確かに、あった。


 スポーツ選手が、

そうであろう。

世界大会と位置付けされる、それに、

おいて、次から次に新生が現れる。


音楽業界というか、

芸術分野でも、そうだろう…。

もう音楽や、

アートは、出しつくされた…と誰もが、

思った時、

センセーショナルな作品は、

若者から出されていた。

『新しいけど、どこか懐かしい…。』などと、

批評する輩もいるが、

それは確かに、

若人により、世に放たれていた…。



  僕は、

  僕の事だったから、

  覚えている…。


窮地に陥っていた。

そうなったのは、

他でもない己の行為が原因で、あった…。


 

 地方の街で暮らしていた僕は、

自身の、行いにより、貧窮していた。

それでも、

立ち直らなければ、ならない…。

その一心で、あった…。


 僕は悪事をはたらたいたわけでは、ない。

『失敗』したのだ…。


 この御時世、

何かトライすることを、

やたら、称賛する人達がいて、

世は、

そうやって、

『よし、やってみよう!』と、

挑み、

成功した者に、

多いにスポットライトを当てる傾向に、

あった。


 今の僕は、思う。

『まず、やってみよう!で、

確かに、

やってみた当人は、

偉大であると思う…。


 だが、

その結果、うまくいかなかった人達も、

少なくは、ない。

追いつめられる人もいる…。』


 その、

追いつめられた人が、

僕であった…。

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