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AIonline  作者: オズ
12/12

AIonline 12

タマコは確信した。

この子に会う為にこのゲームをやる事になったんだ。

これは運命だ。


オメガ君の首が中に舞っている。


その瞬間に思い出す。

ゴブリンの皇帝を殺した時の瞬発力。

ブラウの一撃を防いだ胆力。


いくらゲームでもこのプレッシャーで戦える稀有な才能。

それもまだ若い。

経験次第ではどんどん良くなるだろう。

これからが楽しみだ。

さあ、私も戦おう。

初めての勝算のない戦いへ。





「次はお前だ」


ブラウは目を爛々と輝かせこっちを向いた。


「タマコと言う名前があります」


「名前なんかどうだっていい。殺す奴の名前を聞いても無駄だ」


「確かにそうですね」


轟音(ごうおん)が鳴った。

それは槍と槍がぶつかる音。

開始の合図はなく突然に戦いは始まった。


「本当に人族か?」


「異世界からこの世界にやってきました」


「タマコ、お前より強い異世界人はいるのか?」


「今はいないでしょうね。今後はわかりませんが」


「気が変わった。ガラディア国を滅ぼすのは後にしてやろう。それまでに俺を倒せる戦士を育てておく事だな」


「私を殺さないんですか?」


「伝言人は必要だろ。アイツを今殺したのは勿体なかったな」


オメガの首を見ながら呟いた。


「彼の名はオメガです」


「死人には興味がない」


「覚えておくといいですよ」


「敵討ちが来るからか」


「ええ、そんな所です」


タマコは余計な事は言わずそれだけを言って踵を返した。


「殺さないとは言ったが俺に背を向けるとは。人族もイカれている奴がいるんだな。さて、俺はお前達の仲間の顔でも拝みに行くか」


タマコは素早く振り返るとそこにはもう誰もいなかった。



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